圧倒的な差…怖かったなぁぁぁ!!
戦闘シーンが…難しい…!!
語彙力はどこで売ってますか…?
あれから少しして落ち着いた。
いやまさか武器がこんな美少女になるとは思わないじゃん…
「マスター、エクスカリバーとデュランダルの能力を見ましたか?」
「えーっと…すぐ寝たからそこまで見てない…」
「こちらをご覧下さい」
そう言いながらアルタがエクスカリバーとデュランダルの能力を見せてくる。ステータスと同じ感じだ。
そしてその中には<人化>の文字が……
「……見落としてました。はい」
「そういえばご主人寝てたもんなー。しかも襲われてたし!!」
「見てたの!?」
「えっと…その…<人化>の能力を得てから意識はあったので…」
エクスカリバーは笑いながら、デュランダルは顔を真っ赤にしてる。
にしても…見られてたのか…
「にしてもエクスカリバーとデュランダルってアルタより身長高いのね…」
「話題逸らしましたねマスター」
なんか言われてるが実際エクスカリバーとデュランダルの身長はアルタより高い。アルタが140ぐらいなのだが2人は大体150ぐらいである。しかし自分の身長は170ぐらいである…かなり高いのだ…
ちなみに2人とも動きやすくするためか髪型はショートカットだ。
よく似合ってると思う。
「というか…人化してる時に1回1回武器の名前で呼ぶのもあれだな…」
「名前を付けてあげてはどうでしょうか。その場合付けた名前は人化時にステータスで表示されます」
「2人はいいの?」
「そもそも俺の名前なんて特に気にしてないしな!!」
「私はご主人様が付けてくれるなら…」
との事。というかエクスカリバーって俺っ娘だったのか…デュランダルは俺が付けてくれるならと抵抗は無いとか。
とりあえず付けるにしても…うん。取ってくればいいか。
「じゃあエクスカリバーはエクリ。デュランダルはデュランで!」
「おう!よろしくなご主人!」
「ありがとうございますご主人様」
そう笑顔で2人は言ってくる。癒されるなぁ…このあと模擬戦って事を考えなければ。
「覚えてましたか」
「さらっと思考読まないで?まあ覚えてたよ」
「模擬戦!いいじゃん!!ご主人と戦えるんだろ?」
「ご主人様すみません…姉様は戦闘と聞くと少し暴走しがちなんです…」
どうやらエクリはちょっとした戦闘狂らしい。バーサーカーかな?でもそこまで暴走はしてるようには思えないんだよなぁ。
「ではお二人のステータスを表示します」
「ご主人には勝てないけどそれなりのステータスは持ってるぜ!」
「そもそもご主人様にステータスで勝つ事はまず無理では…?」
とか言ってるけどとりあえずドーン!!
<エクリ(エクスカリバー)>
種族:神聖刀(人化)
クラス:剣聖
年齢:0
レベル:ERROR
魔力:ERROR
攻撃力:ERROR
防御力:ERROR
俊敏力:ERROR
魔攻撃:ERROR
魔防御:ERROR
魅力:ERROR
運:ERROR
<装備>
<勝利の神聖刀 姉妹刀エクスカリバー>
<スキル>
<自動再生> <刀術【神】> <二刀流【神】>
<自動修復> <人化> <心眼>
<魔法>
<全魔法>
<奥義>
【約束されし勝利の刀】
<加護>
超越女神の加護
<称号>
神器・超越者・意志を持ちし者・剣聖
女神に創られし者・プチ戦闘狂
<デュラン(デュランダル)>
種族:神聖刀(人化)
クラス:剣聖
年齢:0
レベル:ERROR
魔力:ERROR
攻撃力:ERROR
防御力:ERROR
俊敏力:ERROR
魔攻撃:ERROR
魔防御:ERROR
魅力:ERROR
運:ERROR
<装備>
<不滅の神聖刀 姉妹刀デュランダル>
<スキル>
<自動反撃> <刀術【神】> <二刀流【神】>
<自動修復> <人化> <心眼>
<魔法>
<全魔法>
<奥義>
【守護せし不滅の刃】
<加護>
超越女神の加護
<称号>
神器・超越者・意志を持ちし者・剣聖
女神に創られし者
…予想はしてたけど全部ERRORかぁ。
スキル等に関しては元の武器のを引き継いでる形だ。魔法は…うん神器だからということにしておこう。
称号はスルーだ。気になるものはあるけどスルーだ。気にしてはいけないと思う。
「では始めますがよろしいですか?」
「俺は問題ないぜ!」
「私も問題ないです」
「うん。おっけーかな…」
しかしさっきのティアの事を考えると…うーん頑張るかぁ…
そして互いに5m程離れて向き合う。エクリとデュランはそれぞれ武器を構えている。
[マスター。1つアドバイスを]
ん?どうしたの?アルタさんや。念話まで使って。
[本気で、彼女達を殺す気でやってください]
…模擬戦だよね?
[模擬戦ではありますが彼女達…どっちかと言うとエクスカリバーがですが、マスターの戦闘経験が少ないからと若干舐めてる節があります]
まあ実際に無いしなぁ…
[そこで少し性根を叩き直すという事をしておこうと思うのです]
…アルタさん俺が舐められてるからって若干キレてない?
[そんな事あるわけないじゃないですかただ上下関係をハッキリさせておこうとしただけであってそんな意図は無いですはい]
うわすっごい早口…まあ本気でやればいいんだね?
[イエス。ここの空間内では死ぬ事は無いので本気でやってもらって構いません]
分かった。頑張るよ。
そして念話を切ると同時に、俺は自分の中で本気モードに切り替えた。
…手加減は一切しないって意味の本気モードだからね?
<SIDE 三人称視点>
模擬戦開始30秒前。エクリは構えながらも気楽に構えていた。
それは武器としての自信なのか。それとも戦闘経験が少ない主人だからと勝てるかもと考えてるからか。
「にしてもワクワクするなー。多少の怪我の覚悟はしてるけども楽しみだな!」
「……」
「ご主人と戦う事なんてそうそう無いからな!戦闘経験少ないんだっけ?もしかしたら勝てるかもな!!」
「…………」
「デュラン?どうしたんだそんな顔して」
「姉様…殺す気で構えてください」
「ん?なんでだよ。一応死なないって説明は受けてるけどもさ」
「本気を出さないとこっちがやられるって事ですよ!!」
「そこまで言わないでも…そりゃご主人のステータスはおかしいけどさ」
「違うんです…それもありますがご主人様の様子が先程からおかしいのです」
「ご主人の様子がぁ?」
そう言われ主人であるリュウの方を見ようとするが、30秒経ったのか見る前にアルタの声が聞こえた。
「では…模擬戦開始!!」
そう聞こえた次の瞬間には、エクリの目の前に迫ったリュウが蹴りを放っていた。
「なっ!?」
咄嗟に刀で受け流そうとするが、それを嘲笑うかのように強い衝撃が彼女の腕へと走る。そしてそのまま軽く50m近くを吹き飛ばされた。
「姉さっ!?」
それと同時にデュランも裏拳によって吹き飛ばされる。咄嗟に腕で防いだが腕へのダメージは尋常ではない。
何故受け流しが出来なかったのか。理由は簡単だ。あまりにも力が強くそして早かったから。ただ単純にそれだけの事だった。
「くっそ!!」
エクリはスキルの<自動再生>でダメージを回復させる。
そしてその間リュウは手を出してこなかった。
それは圧倒的な強者故の余裕。それだけの力の差がそこにはあった。
しかし何故戦闘経験が圧倒的に少ない彼女がここまで動けるか?それは彼女のスキルが関係する。
<オールスキル>。これが彼女の戦闘経験の無さをありとあらゆるスキルで補っていた。
更にはソウルスキルに存在する<超越の神眼>。これによりありとあらゆる動きを見抜く眼を与えていた。
つまりは戦闘経験の無さ。そんなものは超越女神である彼女には関係無かったのだ。
戦闘経験が無い?スキルで補えばいいのだ。身体はそれに追いつけるだけのスペックを持っているのだから。
「姉様…痛っ…」
「デュラン!?その腕は!?」
転移魔法の中にある短距離移動用の魔法<テレポート>でデュランがエクリの横へと転移してくる。だがその左腕は曲がってはいけない方向に曲がっていた。
先程の裏拳によって曲げられたのだ。デュランが持つ<自動反撃>はその攻撃を躱し、反撃を入れようとしたがそれも入らなかった。
いや実際は入れる以前に反応出来なかったのだ。
<自動反撃>はあらゆる攻撃に対して身体を自動的に動かし反撃する。聞くだけ聞けば非常に強いスキルだと思うだろう。
だが一つだけ決定的な弱点があった。
―――――ステータスの差だ。
<自動反撃>の弱点はステータスの差による反応の遅れ。
確かに自動的な反撃は強いのだが自身のステータス以上の早さでの攻撃には、回避がまず追いつかないのだ。
簡潔に言ってしまえば…自身の素早さ以上の早さで攻撃を放たれてしまえば<自動反撃>が間に合わないという事だった。
デュランは<光魔法>の回復魔法で腕を治す。その間リュウは攻撃はしてこなかった。
「…どうするデュラン」
「…私が何とかご主人様の攻撃を防ぐ。だからその隙をついて放って」
「…分かった」
彼女達の考えた事は単純だ。
デュランが次の一撃を受け止め、その隙にエクリが神器解放をリュウに放つ。
全てを防ぐ盾と勝利を約束する矛。それで防ぎ倒すという至極単純な内容だった。
確かに普通の敵が相手ならそれで十分だ。十分すぎるのだ。
ありとあらゆる攻撃を通さない盾で防ぎ、約束された勝利の一撃で相手を粉砕する。ただそれだけで敵は死ぬ。
――――――――――だが相手はあの超越女神だ。
自分達を創った創造者。そして圧倒的なステータスとスキル。
これで彼女を倒せるかと聞かれたら…無理だと言うだろう。
だがこのまま何も出来ずに終わるのだけは嫌だと、彼女達にも意地があった。
せめて一矢報いる。そう決意し、刃を振るう。
「神器解放―――――守護せし不滅の刃!!」
デュランは刀を地面に突き刺し、ほぼ全ての魔力を注ぎ込み結界を張る。
防いでみせる。その決意をより強くしながら。
だが――――――――
パリン
そう呆気ない音と共に結界は砕けた。
「えっ……」
視線の先には正拳突きを放った状態で立っていたリュウがいた。
たった一撃。魔法も、スキルも一切無しのステータスのみによる一撃で。
全てを防ぐと言われた結界は砕け散った。
だが一瞬でも、時間は稼いだのだ。
「デュラン避けろ!!」
その声にハッとし、急いで残された僅かな魔力でテレポートを行使し、その場から即座に移動する。
それと同時に、エクリの叫び声が聞こえた。
「約束されし勝利の刀ァァァァァァァァァ!!!」
そうして放たれた光の放流はリュウに直撃した。
地面を抉りながら、真正面にあった全てを跡形もなく粉砕していく。
光が晴れるが先程の一撃で発生した砂埃により視界は最悪だった。
「はぁ…はぁ…殆どの魔力使ったぞ…」
「姉様…私も既に魔力は無いから…これで駄目なら…」
そこまで言った時だった。
ザッ…と歩く音がした。それは一直線にこちらへと向かってきている。
「…おいおい…いくら何でも…」
「…流石にこれは…無理ですね…」
そして砂埃が一斉に魔力によって拡散される。
――――――――――そこには無傷のリュウが立っていた。
つまりは届かなかったのだ。先程の一撃は、彼女をかすり傷1つ付ける事すら出来なかった。
「あれを数値受けって…流石に冗談が悪いぜご主人…」
「あー…聞くけどまだやる?」
そう聞かれたが答えは1つだった。
「流石にどう足掻いても無理ですからね…既に魔力は空ですし降参します…」
「まっそうだな…あの一撃は現状の俺が放てる最高の一撃だった…それで無傷なんだからどうやろうと無理って事だ」
そう言いながらデュランとエクリは武器を仕舞う。
結局この模擬戦は、リュウの勝利で終わりを告げた。
(結局あまり戦闘らしき戦闘出来なかったなぁ…というか怖かったぁぁぁぁぁあの一撃をつい受けちゃったけど無傷でよかったぁぁぁぁぁ!!)
…リュウの心の中はだいぶパニクっていたようである。
これぞステータスの暴力
「無限に対していくら何をしようと無駄なのです」
Byアルタ




