呪いの魔法
「『どうした?お前の実力はそんなものか?』」
贖罪の剣は余裕綽々でランツを嘲る。
「クッソッ!魔法ウザすぎんだろがぁ!呪いの魔法とか、今どき絶滅危惧のモン使ってんじゃねぇよ!」
ランツは分かりやすく、イラついている。
「『では、次はこちらから行かせてもらおう。』」
贖罪の剣が剣を振り上げ、ランツを狙う。
「、、、。待てよぉ?俺も同じことすればいいんじゃん!やっぱ俺って、頭良くねぇ?、、ケイパビリティ。頑固者ォ!」
ランツは贖罪の剣の腕の動きを封じた。
「『ふん。だからお前のケイパビリティは頑固者なのだろうな。、、呪。殺。』」
贖罪の剣が魔法を唱えると、ランツはその場に蹲った。
「がァァァァッ!、、てっ、、めぇ!、、俺に、、何しやがっだっ!胸が、、痛てぇ、、。」
「『呪いの魔法が一つな訳無かろう。今のは、相手の急所を苦しめる魔法だ。まあ、本来は違うが、今はその程度の威力しか出せんようだ。』」
贖罪の剣はそう言うと、トドメを指しにランツの方まで走る。
「ぐっ、、。ケイパビリティ!頑固者ォォ!」
ランツは力を振り絞り、贖罪の剣の足を止める。
「『何度同じことを繰り返せば分かる?その能力は看破しているのだ。』」
贖罪の剣は止められた足を躊躇なく断ち切り、ランツを剣撃の射程まで捉える。
「クッッソがァァァ!まだ、まだ負けてねぇ!俺のケイパビリティがある限り!お前は俺に傷一つつけられねぇよ!」
ランツは心臓と首、その他急所に当たる部分をケイパビリティで固めた。
「『そう来ると思ったが、詰めが甘い。呪。解!』」
贖罪の剣が振り下ろした剣が、ランツの背中から心臓、胸の順に貫いていく。
「がァ!、、はぁ?、、な、なんでぇ?俺の、、ケイパビリティは、、た、、確かに発動したはずなのにぃ、、。」
ランツの体の中心から、血が流れていく。
「そ、、そっかぁ!さ、、最後に唱えた、、お前の呪文、、。あれは、、ケイパビリティを、、強制解除す、、するものなのかぁ、、。こ、、これに気付いたお、俺、、。頭良くねぇ、、?」
ランツは息絶えた。
「『頭が良かったかどうかは別として、気付くのが遅すぎたな。ま、肩慣らし程度にはなったろう。眠い。奴に変わろう。』」
贖罪の剣は眠りについた。




