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その6


(前回までのあらすじ)

 ドクトル・サザナミの99人村エクスペリメントは、博士自身の壮絶な爆死で新たなステージを迎えた。サンズ・リバーの対岸から蘇ったプレジデントゆーろは禁断のアカシックレコードを用いてヒロシマ級ジェノサイド事案を村にもたらし、リア充アルマンは処刑台の露と消え、ただ一人のラバーとなった伯爵はドクトルへのバリゾーゴンを並べ立てる!

 今ここに愉快な人狼ゲームはフィナーレし、ヤクザな政治ゲームが幕を開けたのだ! 無慈悲かつ無法なロビー活動がマッポーの世を支配する中、目覚めたマッドドッグが吠えたて、ショタコンとロリコンが跋扈し、まもののくしゃみが炸裂する! 生き残るのはキノコ派かタケノコ派か! さもなくばホットコーラ派か!? ホットDrペッパー派か!?

(あらすじ終わり)


 まじめな話をしよう。

 この村には通称Wらむらむと呼ばれる、ふたりのラムがいた。幼女のラムとオッサンのラム、かわいいラムとかわいくないラム、あるいは気前の良いラムと気前の良くないラムと表現することもできるだろう。

 男爵に酒を貢ぎすぎて傍観者のAICEから注意されてしまうほど気前の良い幼女ラムだが、リアルで石油王の地位にある彼女に向かってそんな注意を促すほうがどうかしてるので世話焼きAICEはひっこんでろ。もっと貢いでもいいんですよ幼女。そうすれば、このような形でダイジェストに出番が! お得! お得! だいじなことなので二度(略)


 村に参加してないにもかかわらず何故か出番のあるAICEがお得すぎて、参加したのに出番ない人たちがかわいそうになるが……夜行バスの車内で一升瓶をラッパ飲みしたり、箸がないからという理由で焼きそばを素手でむさぼり食ったりするぐらいのインパクトがなければ、だれの印象にも残らないということなのだ! 夜行バスの中で素手焼きそば食べながら一升瓶ラッパ飲みAICE(既婚女子)つええ!

 あ、事実無根の作り話を広めると本人を知らない人にまでAICEの印象が悪くなるので、いまのは嘘でしたと言っておこう。正確には一升瓶ではなく720ml瓶の日本酒でした。一部誇張した表現があったことを修正するとともにお詫びいたします。なお素手で焼きそば食ったのは事実なので皆さん拡散してどうぞ。

 そんな仁王立ちで麺類鷲づかみにして食う男塾出身の女傑でさえ結婚できたので、世の中捨てたものじゃない! STOP少子化! みんな焼きそばを食べるときは素手で行こう! これによって、割り箸がどうこうでエコがアレコレとかの環境問題が何だかんだで、エコポイント入りまーす!(スーパーのレジ打ちっぽく)

 以上まじめな話おわり!

 この段落書いたとき、たぶん酔っぱらってたんだろうな!


 さて、そんな気前の良くない番長清原似のオッサンラムは、早いうちから貴族COしていた。伯爵とか牛男爵みたいに名前を改めたわけではなく、ねじ天にはそういう役職があるのだ。能力は『襲撃されたとき奴隷を身代わりにする』というものなので、勝手に奴隷にされたすぎさまは堪ったもんじゃない。だれだって、こんな清原みたいなオッサンの身代わりになるより可愛い幼女の身代わりになって死にたいと願うだろう。

 そこですぎさまが始めたのは、奴隷解放運動という名のラム絶対処刑計画だった。村側確定しているラムを吊るなど、通常の人狼ゲームではありえない手だ。が、ねじ天ではこういうことも起こり得る。なにしろ最初から村側より人外のほうが多いのだ。

 狼にとっても蝙蝠にとっても……というより生きてるだけで勝利の目が残る四天王チャンスがある以上は誰にとっても『自分以外の誰かが処刑されるほうがいい』に決まってる。『村の勝利のためなら私が人柱に……』などという優しい世界は、ねじ天に存在しないのだ。


 無論ラムも、やすやすと処刑される男ではなかった。彼に言わせれば『俺はほぼ確定の村側やぞ。なんで吊ろうとしてんねん』という話だ。冷静に考えれば、まもの仁を吊っておくのが誰にとっても得策のはずにもかかわらず、なぜか誰も言い出さない謎の展開。その理由は『まものかわいいし』とか『仁さんいい人だし』というものだった。

 そ、そんな曖昧な私情で投票を……まじめにゲームしろよ、おまえら。大体その仁ってヤツはリアルじゃイケ好かない高級官僚なんだぞ。国民の税金から給料もらってカードゲームに注ぎこむようなヤツだ。それを知っても『かわいい』とか言えるのか。男爵なんか酒をおごってもらった上で『お礼吊りだ!』とか言って仁に投票してるんだぞ。それぐらい真面目にゲームをやれよ。

 だが現実にはすぎさまからの酒によって男爵の票はラムに刺さり、彼はあえなく霊界送りとなるのであった。……改めて振り返るに、この男爵ってひと酒もらいすぎじゃないですかね。


 オッサンラムが処刑されたことで、人狼ゲームが政治ゲームに変貌してしまったことは誰の目にも明らかとなった。推理と説得ではなく、扇動と人気集めによって票を動かすAKB48同様のドロドロな選挙戦が始まったのだ。

 もちろん大統領ゆーろが核兵器を投下した時点で、知恵のある者は即座に察していたことだ。ただ狼側にとっても村側にとっても困ったことに、最大の票数を持つのは第三陣営なのであった。その第三陣営最大派閥である蝙蝠も死んでしまったら負けなので無闇にヘイトを集めるわけにもいかない。

 コトここに至って、いびつな戦争が始まるのであった。村側と狼側の、第三陣営をいかに取り込むかという戦いが。その行き着く先は村側狼側ともに破滅しかないということも、皆承知した上での長い長い不毛な戦いが続くのである。

 幼女ラムかわいい(文脈無視ステマ)



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