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幕末†恋姫~新選組☆恋風録~  作者: 疾風海軍陸戦隊
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藤田剣一

俺の名は藤田剣一ふじたけんいち。ごく普通にいる高校生だ。・・・・・と言いたいのだが、俺の家族はちょっと‥いやかなり変わっている。

もともと俺はその家族じゃなく。別の家族つまり俺には本当の家族がいた。だけど、俺が5歳の時とある自然災害でみんな死んでしまい。俺だけが生き残ってしまった。頼る親戚もなく、孤児になってしまった俺は方々街を彷徨っていた。児童養護施設に行くっという選択もあったんだが、当時の5歳のしかも今と比べて結構人見知りだった俺はそんなこともわからず、俺は児童養護施設の人から逃げ出し、目的地もわからず走り続けていた。気が付くと俺はどこかの田舎道にいた。無論、自分一人で生きる知識もなかった俺はお腹もすき、宿に泊まるお金もなく。どうすることもできない俺は道の隅でしゃがみ込んでいた。何日も彷徨っていたから服なんかはもう泥だらけのボロボロ。俺は家族のことを思い出しながら泣いていた。すると・・・


「どうしたんだ僕?」


「ん?どうしたんだ剣丞?そのわっぱは?」


と、俺が泣いていると目の前に若い男の人と、黒い髪をした女性がいた。


「ああ、久遠。なんかこの子が道の隅で泣いているからさ。」


「そうか・・・・それで、どうしたわっぱ。どうしてこんなところで泣いている?お前の両親はどうしたのだ?」


と、女の人に訊かれ、俺はただ首をふるふると横に振るだけだった。


「ん~どうやら何か訳ありのようだな・・・・もうすぐ日が暮れるし、そのままにはできないからな・・・・久遠。」


「わかっている。わっぱ。行くところがないなら私たちのところに行くか?」


「・・・・・え?」


「そうだよ。この時期の夜はとても寒い。それにその格好だと風邪をひく。だから一緒に来ないか?」


男の人にそういわれ、行く当てもなく。空腹で植えそうだった俺は素直に二人についていくのだった。


「ほら、家に着いたぞ 」


人気のない山道を通りそしてついた場所は普通の家だった。


「まあ、わっぱ。自分のうちだと思ってくつろいでくれ」


女の人が優しくそう言い俺は家の中に入ると・・・


「あ、剣丞(様)(殿)。久遠様。おかえりなさい!」


玄関にたくさんの女の人がいた。


「おお、剣丞。帰ったか・・・・・・ん?剣丞。その子はなんだ?」


するとその女性の後ろから、30歳くらいだろうか中年の男性とその後ろにまたも50人くらいの女性の方がいた。


「ああ、伯父さん。実は…かくかくしかじか」


「なるほど・・・・それは大変だな。よしわかった。じゃあ、その子の家族が見つかるまで保護するか」


そういわれ俺はその家の家族に保護されるのだった。

俺をこの家に連れて来てくれた人の名は新田剣丞さん。そしてその隣にいたお姉さんはなんとあの織田久遠さん。剣丞さんのお嫁さんで、そして玄関にたくさんいた女の人たちも彼のお嫁さんらしい。そして先ほど、俺を保護するって言っていた人はその剣丞さんの伯父さんの北郷一刀さんでその後ろの人は一刀さんのお嫁さんらしい。

どんだけお嫁さんがいるんだよ。この人たち大丈夫かな・・・・・そう思っていたが俺だが、そのうちの人たちはまるで俺を本当の家族のように扱ってくれた。

そして俺の家族が災害でいないことを知ると。剣丞さんは俺を養子として家族として迎えてくれた。もちろんその家族の人も喜んで受け入れてくれた。その時は心の底からうれしいと思ったのだった。

そして俺は祖父(祖父といってもまだ30前半)義父から、外史とかのパラレルワールドの話を聞かされ、そして祖母(おばあちゃんっていうと殺されそうな雰囲気だったのでお姉さんと呼んでいる)や義母たち(これもお姉さんということが多い)から剣術、武術、射撃、知略などを様々な知識を教えられた。このとき知略なんかはわかるが、剣術や武術、そして射撃なんか今後の役に立つのかな。当時はそう思っていたが、このあと、その修業は今後俺の人生で役に立つとは思わなかったのである。


そして、それから数年後、17歳になった俺は修学旅行のため京都に行くことになった。


「では、行ってきます!」


俺が元気よく家を出ようとしたが・・・・


「あっ!ちょっと待つの!剣一!」


「ん?何、まりお姉ちゃん?」


玄関から、鞠お姉ちゃんたちがやってくる。


「ハンカチ忘れてるのー!」


「それとしおりも忘れてるよ。剣一ちゃん!」


「ほら」


「あ、ひよお姉ちゃんにころお姉ちゃん。ありがとう!!」


「おい剣一。土産忘れるなよ」


彩菜あやなは生八つ橋がいいですー!」


「はは・・・小夜叉こやしゃお姉ちゃんに彩菜お姉ちゃん・・・・・」


元気いっぱいに言う二人に俺が苦笑してると


「体には気を付けてね♪」


「怪我とかしないようにね」


かおるお姉ちゃん。双葉ふたばお姉ちゃん・・・・・うん。気をつけて行ってくるよ。じゃあ、行ってきまーす!」


そういい、俺は元気に手を振り学校に向かい。6人は微笑みながらそれを見送るのだった。今思えばこれがあの物語の始まりだなんて思いもしなかった。



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