プロローグ 始まり
?視点 京都 壬生寺
「どうしたのよ。・・・。そんな浮かない顔をして」
私が屯所の廊下に座っって夜空を見上げていると、私の敬愛する人が来る。
「ああ・・・ ・・さん。いやなに。なんか昨日、変な夢を見たんだ」
「変な夢?どんな?」
「ええ、ぼやけてよくは覚えていないんですけど。なんか流れ星がこの屯所近くに落ちたんですよ」
「ふ~ん・・・・流れ星ね‥…それで?」
「ええ、それでその流れ星の中から白い西洋風の服を着た男が現れるんですよ」
私は昨日見た夢のことを話した。すると・・・・
「はははっ!男ね~ ・・・。もしかしてお前、最近忙しすぎるから男に飢えているのか?」
「なっ!馬鹿なことを言わないでくれ・・・さん!こんな大変なご時世に男なんかに現を抜かす場合ではありません////!!」
「わかった。わかった。そう怒るな。まったく・・・・は堅物でしょうがないわね。・・・も男ができればその固い性格も治るのかしらね~」
「・・・さん。今何か言いました?」
・・・・さんが変なことを言ったので私はにらんだのだが、上手くごまかされた。全くこの人は・・・
「いや、何でもないわよ。それにしてもきれいな星空だ。多摩じゃなかなか見れないわね。」
「そうですね」
「案外。・・・・の言っていた夢。正夢かもしれないわね。本当に星が降ってきそうだよ。」
と、…さんは空を見上げてそういう。
「まったく。・・・さんたら、まだ言うんですか・・・・・ん?」
「どうしたんだ。・・・?」
隣に座る彼女が首をかしげる。
「・・・・さん。あれ」
私はその方向に指をさし、彼女がその方向をみると・・・・
「あれは流れ星だな。今夜は星が奇麗なうえ流れ星・・・・てあれ?あの流れ星こっちに近づいてきていないか?・・・。もしかしてこれ」
彼女がそう言ったとたん。流れ星は俺たちの目の前にある壁の裏に落ちた。
「あっ!・・・さん!裏庭あたりに落ちましたよ!?」
「と、とにかく行ってみるか」
二人は立ち上がり流星が落ちたところに行く。するとそこには・・・
「こ、これは・・・・」
「もしかして、本当に・・・」
私たちは落ちてきたものの正体を見て驚いた。その正体とは・・・・・
「お、男!?」
私が昨日見た夢と同じ変わった西洋風の服を着た男だったのだ。