52話『葬儀』
翌日ギルーツの葬儀が行われた。
「ですよねー」
「いや、確信犯が何言ってるんですか? バカなんですか?」
「あ、罵倒ありがとうございます」
「うわー」
チレイたんは引いた。
「っで、あなたは行かないんですか?」
「え、無理ですよ普通に? だって、確信犯が言ったら絶対に大変なことになりますよ」
「まあ、そうでしょうが……」
葬儀では
「あいつ、殺したかもしれないけど来ればいいのに……」
「兄さんの葬儀なのは彼女のせいだけど、もはや王様のせいでもあるからな」
フラハイトとギルーダはそんな話をしていた。
「来てほしいが、気まずいのは仕方ないだろう」
「そうですね、私たちは誇りを大切にしていることは彼女も承知はしてるでしょうが、さすがに来れないのも無理はないでしょう、そこのふんぞり返っている自分が原因の者とは違って」
とクストが話しているところにナヌが現れた。
「ああ、まあそう言わないでくれる、気持ちは分かるが王様に向かって……」
「だって、あのバカがあんなことをしなければこんなことはならなかったのだし、したくせに取りやめるなんて完全に無駄死にさせやがってなんて思ってませんよ、ご安心してください、あなた……」
不気味な笑顔でナヌは言った。
「言われてますよ王様……プププ」
「……」
王様が気まずかった。
「大丈夫ですよ、メイドちゃんか言ってくれてるから来てくれるわ」
「楽しみなんですか?」
「ええ、あのバカ……いえ、王様と違って本気で戦ってくれたことを感謝していますので」
本音が出まくっていた。
「言われ……」
「もうやめてください秘書さん、お願いします」
「分かりました」
秘書は王様の限界を知って
「プププ」
笑っていた。
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「と言うわけで葬儀に来ても大丈夫ですよ、気まずいのは王様だけですから」
「際ですか」
スウはなんだか腑に落ちなさそうに言っていた。
「行きましょうか」
「何でチレイたんはすでに喪服なのでしょうか」
「こちらで用意しましたのでこれに着替えてください」
「ありがとうございます……」
と言うことになり葬儀に向かった。
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「来てくれたんですね!」
「嬉しそうですね、なんかすみません」
「謝らないでください、あなたはあそこのバカと違って息子の誇りを守ってくれたのですから!!」
それを聞いてスウは安心した。
「王様、ついにバカって言われましてね、ざまー」
「お前本当に許さんからな」
「へえ、私を殺してどうするんですか?」
「すみませんでした」
王様は完全に秘書に抵抗することも出来なくなった。
すると
「……あんたのせいに決まってるじゃない:
「「「「「?」」」」」
後ろを見ると
「あ、ルレーテ久しぶり」
村にいたときの娘だった。
「絶対に許さないんだからあああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!」
そう言って花を置いて帰って行った。
「お姉ちゃん待ってええええええエエエエエエエエエエエエエエ!!」
「ルレーテえええええええええエエエエエエエエエエエエエエ!!」
その友達と妹も追いかけた。
「大丈夫あの子は王様のせいだって気づいてないだけだから」
そう言ってナヌはスウを撫でた。
(今は勝てないと思って帰って行ったか……いつか敵対しそうだな、俺の野望もそろそろ終わるのかな、まあ最後まで貫くのは絶対だけど)
そう思ってスウは再び決意した。




