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48話『思い出』

スウは後2日に迫った宗教戦争の準備を終えて鍛錬をしていた。


「取り敢えず筋トレと剣の鍛錬は毎日やってるが、やっぱりギルーツがいたときのイメージトレーニングでしかないから今のあいつの動きが昔のまんまだ」

「そうですね、色々ありましたね、ずっと見ていましたので分かりますよ、ギルーツ君があなたをデートに誘ってるのに、それを何気なくあしらったり、手を繋ごうとするとそれに気づいて別のところにワザと別の場所に言って誤魔化したり、キュンとくる言葉にも冷めた目で見たり……」

「いや、だってさ男と男のデートとかやっぱりうん、あれじゃん、趣味じゃないし無理かなっと思って、この前デートしなきゃになったけど」


スウはすごく悲しい感じで言った。


「まっまあまあ、大丈夫ですよ、今は女の子なんですからラブいですよ」

「えー……君とのデートがいいなあ」


スウは物欲しそうに言った。


「この戦争が終わったらデートしますか」

「え、何どうしたの俺に死んで欲しいの? それ死亡フラグなんですけど」


スウは慌てて言った。


「大丈夫ですよ、フラグは必ず当たるのは物語だけですから」

「……そうですか本当にありがとうございます」


さすがにチレイたんも言い過ぎたと思って


「大丈夫ですか?」


と言って顔色を窺った

すると


「ハア、ハア、大丈夫ですよ、チレイたん……」


スウは高揚していた。


(あ、新たな扉を開けてしまった、そう言うつもりで言ったのではなく冗談を言い合える友達のような感じで言ったのに、これはあれかな? 好きな人に言われた場合はこうなるのかな?)


と思った。


そしてスウは


「ちょっと買い物言ってくる、ハア、ハア」

「え! 高揚したままでで!」


チレイたんは慌てて止めようとしたが


「行ってきます」


そう言っていつの間にか外に出て行った。


「早!!」


そしてスウは高揚したまま買い物に行った。


「……」

「……ハアハアリンゴください」

「はい」


店のおじさんはドン引きしながらリンゴを渡した。


(出来たら関わりたくないけど、この状態で渡さないと何されるか分からんからな)


おじさんは真っ青になりながら思った。


「さて、ハアハア行くか」

「ホっ」


スウは買い物が終わり教会に帰ろうとしていた。


「スウ、何で高揚してるんだ?」


そこにいたのはドン引きしていたギルーツだった。


「ハアハア、さっき、チレイたんに罵倒されて気持ち良かったよ」

「えー、こわー」


ギルーツもさすがに扱いに困った。


「さてと、ハアハアまた罵倒されようっと」

「……」


ギルーツは一瞬恋が冷めそうだった。


「いや! でも好きだ!」


そしてまた戻った。


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