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47話『戦争前』

スウは戦争に使う剣を手入れしていた。


「それってギルーツ君がプレゼントされた剣ですよね」

「まあ、そうだな、これを使う予定なんだけど、使い慣れてるし」


スウは剣を手に取り言った。


「やっぱりプレゼントで戦うのはギルーツ君にとっても複雑でしょうね」

「だろうな、まあ俺の事昔から好きみたいだったし仕方ないだろうな」


スウは剣を調べながら言った。


「まあ、俺も実際のところあいつと出会って長いからな、まあ寂しいものもあるさ」

「そうですか……では何で」

「俺にとって君こそが最優先だからだな」


スウはきっぱり言ったが

チレイたんは少し悲しそうだった。


「まあ、でもあいつも俺が手加減したほうが一番堪えるだろうしな、やっぱり男として真剣勝負をして白黒決着もつけたいだろうし」

「私も見てきましたが今は互角ですね」


そしてスウは、言った。


「そこでチレイたんと協力したらあいつも敵ではないのさ」

「私も手を出してもいいんですか? 真剣勝負なのでは!」

「ぐっ! そうだった、まあ仕方ない剣の練習も鍛錬も時間がない中やりくりして頑張って来たしな」


スウは悔しそうにしながら言った。


「本当に戦争が始まるんですね」

「俺のせいじゃねえからな」

「いや、私たちのせいであることは間違いないと思いますよ」


スウはそれを聞いて


「チレイたん、それは違うぞ、戦争なんて人間の身勝手が生み出したようなもんだろ、どうして一歩引くことが出来ないんだ、大人なんだから大目に見るとか怒りを抑えるとか出来るだろうに、失敗した人に言い聞かせるとかならまだしも」


スウは続けて


「宗教もなんか自分とは違う神様を崇拝するだけで、異端者とか異教徒と言って差別するからな」


と言って文句を垂れた。


「まあ、分からなくはないんですけど」


チレイたんも少し納得した。


「まあ、人によって考えはそれぞれだろうから仕方ないんだろうけどね」


そしてスウは諦めるように言った。


「取り敢えずは俺たちの理想はこの世界の人間には受け入れられなかった、そして王様の横暴な法律の私物化、完全に俺が法を守る必要が無くなった、出来るだけ法律に従うつもりでいたがここまでされたらさすがにデモ起こすしかないだろ」

「まあ、そうですね、私もギルーツ君との戦い以外では手を貸そうかと思っていますので」


スウはチレイたんに笑いながら


「ギルーツの時は手伝ってくれないんだね、まあいいけど」


スウは言った。



「はあ、よし!! 宗教戦争に備えて剣の練習をするか!!」

「兄さん……手伝うよ」


ギルーダは言った。


「良いのか? お前、今日は休みのはずだからゆっくりしていいんだぞ?」

「休みは俺鍛えることにしてるんだ」


ギルーダはギルーツに気を遣って言った。


「そうか、ありがとうな」

「だから自分でしたいだからだって」


そして2人は剣を持って鍛錬に励んだ。



スウはそれを知らずに取り敢えず筋トレしていた。


「何だろう、すごい空気の違いを感じる」

「筋トレしかしてないからじゃないですか?」

「何を言う、魔法の練習もしているさ」


良く見るとスウは少し浮いていた。


「……すごいですね」


チレイたんは呆れながら言った。

スウは満足そうに。


「だろう」


と言った。



「王様、何だがやばいので私は避難していますね、どうかお気を付けて」

「おい、一緒に吐いてくれないのか?」

「王子の補佐は誰がするんですか?」


王様は一度起こったがそれを聞いて諦めた。


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