43話『取り敢えずは褒められる』
「えっと、まあ魔王を倒した事褒めて遣わす」
「ありがとうございます」
「以上だ、帰りたまえ」
「はい」
スウはお礼を言われて帰って行った。
「なんだ、褒美とかもらうのかと思ったがくれないんだな」
「本当ですね、世界の脅威を救ったのにどうしてでしょうか?」
スウとチレイたんが話しているとギルーツは
「君が世界の脅威を作ったからではないのか?」
と言った。
2人はぽかんとしている。
「え、何のことだ? いったい何を脅威だと言うんだ? 魔王以外は別に胸囲でも何でもないだろうに」
「まあ、君にとっては脅威ではないだろうけど、君が崇拝しているチレイたんとかいう神は想像以上に力を付けちゃったからね、魔王の魔力も吸ったと知ったらそりゃ、脅威でしょ」
ギルーツは呆れるように言った。
チレイは魔王の魔力を全部吸って力を付けた、
しかし、魔王のように狂暴化することなく普通に生活している。
「私は彼女が想像した事で、彼女の魔力に反応して具現化した神様ですから別に脅威になることはないんですけど、それでもでしょうか?」
「それでも、他の者は君を恐れている、それだけは分かってあげて欲しい」
「うん? 何でギルーツは分かるんだ? まだ彼女を他の皆見たことないだろうに」
スウはキョトンとしながら言った。
「おい、冗談はよせよ、周りの怖い目線が分からないのか?」
「うん? スウ、分かんない」
(ああ、これは現実逃避だな、まさかここまで睨まれている状況に真実から目を逸らしたことで本当に分かってないのだろうか)
するとスウは
「嘘だよ、ちゃんと見えてるし、感じてるよ、他の周りの敵視、恐れ、恐怖、憎悪、とかとかを分かってるつもりだよ、でもだからと言って僕は絶対にチレイたんの崇拝をやめるつもりはないんだよ」
それを聞いてチレイたんは
「ううっ……ありがとうございます」
泣きながら礼を言った。
「まあ、君ならそう言うだろうな」
もう諦めたようにギルーツはスウを見た。
すると城から出ると石が一斉に投げられた。
「この悪魔―――――!!」
「魔王を殺したからって王様に取り入って何をするつもりだあああああああああああああああああ!!」
「正義気取ってんじゃねえええええええええええええ!!」
罵詈雑言も飛んできた。
「うわー、やべー、痛そうだな、まあ、結界張ればぎりぎり教会まで大丈夫か」
「そうですね、教会にも結界張ってますし、まあ買ってきた魔力の石を利用してだけど」
「まあ、君のそういう諦めないところが好きになったんだろうね、まあ心配してるから絶対に死なないように! いいね!」
「そりゃ分ってるよ、さすがに、せっかくチレイたんが近くで僕の傍にいてくれるんだ! こんな素晴らしい生活を手放してたまるか!」
スウは高揚しながら言った。
「取り敢えず、今は私たちの命を大切に頑張って生きていくことが大切ですね」
「そうだな、頑張ろうぜ!」
そうしてスウは決意していく、
これから起こることがまだ分からないまま
「行きましたね、王様、やはり信仰宗教を全て取りやめはやめないんですか」
「うん、やめないよ、もうヤバイことになってるし」
「ああ、それこそヤバそうだ」
秘書は王様の横暴に不安しかない




