41話『負けそうか』
「取り敢えず他の部下はチレイたんが操って殺してくれてるし殺す分だけチレイたんはパワーアップするしで、一石二鳥だよ、お土産ありがとう」
スウは笑顔でお礼を言った。
「そうか、お前を守る者が戦っている間お前を殺すとしよう」
そう言って魔王はいきなり斬りかかってきた。
スウは間一髪で回避したが休む暇なく攻撃してきた。
「はあ、はあ、はあ」
スウはあまりの攻撃の多さにすぐに息苦しくなった。
魔王は全く体力を消耗していなかった。
「お前自身は本当に弱いんだな、残念だよ、すぐに死にそうで」
そう言いながら魔王は攻撃の手を緩めなかった。
それどころか魔法も使い始めた。
「やべえ、結界はってなかったら死んでるわ」
スウは結界のおかげで魔法はガードできた。
しかし、それは物理攻撃を剣で何とか防いだり、避けたりしてるおかげであって物理攻撃が一回でも当たれば即死するぐらいに追い詰められてきた。
「くそ、せっかくの転生でもチートもないとか今の時代ありえないぞ、あ、でもチレイたんが存在すること自体が完全にチートか! なーんだ、良かった」
「何を安心しているんだ」
魔王は不思議そうに言った。
しかしスウは全く動じずに的確に躱していった。
「いつまで体力が持つかな」
「お前の……何でもない」
「うん? 俺の体力が持つかどうかか? そんなの持つに決まってるだろ、俺は魔王だぞ、この世に現れた悪魔だ! そして地上の支配のために来たのは俺の直属の部下だ! 負けるはずがないだろう」
魔王は笑いながら攻撃を続けた。
「終わりました」
チレイたんが叫んだ。
「フン、思ったより早く死んだか、使えん部下だ」
「ナイスッス」
「ありがとうございます」
チレイたんはすでに魔王が連れてきた部下たちを殺していった。
「かなり力が手に入りましたがやはり魔王の魔力が最後に必要でしょうね、これで完全にあなたの思い描いた神様の完成です」
「俺を、悪魔の俺の力を取り入れて神になるだと、バカバカしい、お前がなろうとしてるのは異質で危険な存在。ただそれだけだ」
「えーチレイたんは神様だよ」
スウは魔王の言葉に反論した。
しかし、魔王は
「狂ってるねえ、お前らは本当に狂ってる、神様の為だけにお前たちの罪を言ってみろ」
「人間って生きてるだけで罪だと思うけど」
「そう言うことを言ってるのではない」
魔王はスウを見下しながら言った。
スウはふと思い出した。
「ああ、なるほど君の部下を殺しただけでなく死体を冒とくしたことか、いや、襲ってきたし、それに戦いに勝つためにそれをしたからって悪いことだとは思わないぞ、お前の部下だって散々人を殺してレ○プの一つでもしたんじゃねえのか?」
スウは呆れながら言った。
しかし魔王は
「お前はまだ気づかんのか? いや、気づかないふりをしてるのか? お前はこの世に神を作ろうとしている、それが罪だと思わなかったのか?」
「え、マジで俺地獄息! チレイたんの元に行けないの?」
「え、魔王倒したら行けますよ、私が保証します」
チレイたんは笑顔で言った。
それを聞いて魔王は
「それがどれだけの罪か、お前もお前の神も分かっていないようだな」
「まあ、どうせ地獄に落ちても、チレイたんを神だって証明できたからあまり心残りはないはず……まあ、地獄に行ってもチレイたんに会えるならそこは天国に違いない」
スウは笑顔で言った。
「ふん、まあいい、さあ、死ね」
魔王は少し強い魔法を打った。
バリイイイイイイイイイイイイイイイン!!
スウの結界が割れた。
「ああ、遊ばれてた?」
「分からなかったのか?」
そのまま、スウを斬り殺そうとした。
その時魔王の体が光沢。
「? 何だこれは?」
「まあ、あなたの動きはぎりぎり止めれるみたいですけどね」
チレイたんは間一髪で魔王の動きを止めた。
そしてそれを見てスウはすぐさま剣を魔王に刺した。
ガスウウウ!!
「ウグウウウ!」
魔王は呻いた。
「やった、やっと通ったよチレイたん」
「そうですね、その剣は1週間私が丹精込めて聖魔法を蓄積させて悪魔に一番効果抜群の剣で刺したし」
「? どういうことだ」
魔王は少し顔を歪ませた。
すると
「ウガアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!」
そのまま魔王は光に包まれて言った。
そして、
「あああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああぐがああああああああああああああああああああああああ!!」
そのまま、剣を折った。
「「ええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええ」」
2人は思いもよらなかった。
そして魔王は
「さてと、2人とも死んでもらおうか?」
「ごめんよチレイたん、守れないかも」
「良いんですよ」
2人は笑顔で支え合った。
そして
「死ね」
その言葉とともに、剣が降る下ろされた。
キイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイン!!
その音を聞いて顔を上げるスウ
そこには
「ギルーツ!!」
親友がいた。
「おう、ありがとう親友」
「全く、立てるか?」
そのまま起き上がった。




