3話『モチベーションは大事』
ドアが開き、スウは心の中で歓喜した。
(しゃああ !! これで、ママンのオッパイは俺のものだぜ、一日待ったかいがあったぜ)
そして、ママンが入ってきた。
見た目は金髪のショートヘアーで碧い眼をしていた。
(おおおおお!結構美人だおーーー!ああ、でもオッパイちっっさ!ほとんど平らだな、
でっでも、オッパイはオッパイだ、気にしないぜ俺は)
スウは、ドキドキしながらママンがオッパイをくれるのを待った。
すると、ママンはスウに言った。
「あんたのせいで、私は自分の自由をほんとに奪われたんだからね、ニヤニヤ笑ってんじゃねえよ、クソ餓鬼が」
と言われた。
(まじか、こいつやべえ奴だな、こりゃあオッパイ以前に俺の生活がどうなるかめっさ心配になってきた。当分はお婆様も生きているから大丈夫だけど、俺が餓鬼の状態で死んだらめっさ捨てる気満々のママンなんだが、どうしよう、前世のお母さんの方がめっさ良かったのが、すげえ実感できた瞬間だわ!)
スウは、異世界に来てお婆様の垂れ乳の授乳をされるのではないかという驚き以上にびっくりした。
「あーあ、ダルイなあ、てかあいつヤるの下手だな、もう捨てたろう、あんな奴の相手二度とするか!」
(しかもビッチかよ!もう仕方ない、敬意を込めてクスビッチママンと呼ぼう!心の中で)
それを聞いたスウは、そのようにあだ名を呼ぶと決意した。
「てか、私の教え子たちも魔法の覚え悪すぎなんですけど、ホント勘弁してほしいは、何だよ、何で気持ちを落ち着けることもできないんだよ、まずそれが出来ないと魔法使えないだろうが、後はイメージしながら、魔力出せばいいだけだろうがよ!本当にやる気あんのかクソが!」
それを聞いてスウは歓喜した。
(っっっ!マジか、ホントに魔法あんだ、うおおおおお、テンション上がってきたーーー!)
「うああああ、うああああ」
「うっせええんだよ、クソ餓鬼が、騒ぐんじゃねえぞ!」
スウは、一瞬ビクッとして。
(うわああ!びっくりしたああ!声が出てたか、てかお前もさっきからブツブツうっせえからなお互い様だろうが、このクソビッチママンが!)
と思った。
(しかし、うっさかったとはいえ、いい情報が手に入った。これで、今後のモチベーションは保てそうだ、そういや魔法を使うには気持ちを落ち着かせる必要があると言っていたな、何が俺の心を落ち着かせるか考えないとなあ)
すると、ママンは手を耳に当て、
「ああ、なんだよ、こっちはまだ帰ってきたばっかなんだよ、何の用だ、はあ、っちょマジかよふざけんなよ死ねよクソがあ!…わかったよ。戻るからちょっと待ってろ、お母さんが今買い物中だから子守しなきゃなんねええんだよ、そう、だから帰ってきたらすぐ行くから、じゃあまた後で、…クソが、あの野郎魔力まとわりつかせてたのかよ、ふざけやがって、嫌味のつもりか、死ね!」
と暴言を吐きながら、お婆様が帰って来るまで、ママンは待機した。
そして、数時間後
「ただいま、ハイトさん今帰りました。スウちゃんいい子にしてた」
「はいお母様、スウちゃん泣かずにいい子にしてましたものねええ」
と言ってスウのほっぺを突いた。
(てめえはいい子じゃないけどな、っちょっ!汚い手で俺のホッペ突くんじゃねえ!汚ねえぞ!クソビッチママンが!)
スウは手を払おうとするが、
「まあ、やっぱりママが分かるのね、見て、スウちゃんママの手に触ってるわ」
「ほんと、子どもってかわいいですよね」
(お婆様!ちょっと待って、だれがどのクソビッチママンを分かるって、そしてお前も何気にかわいいとか言ってんじゃねえぞ、猫かぶりめ!屁とも思ってもねえくせによ!)
伝わらない嫌悪感にスウは心の中で激怒した。
(くそ、喋れたらこいつの悪事伝えたいもんだぜ、まあ信じてもらえそうにないだろうな、この猫かぶり演技だけはうまいみたいだし、多分。)
スウは悔しい気持ちと怒りの気持ちを取り敢えず抑えた。
「すいませんお母様、私さっきメッセージですぐ仕事に戻るように連絡が入ったので、今から向わなくてはいけなくて、ホントすいません」
「いいのよ別に、それより、子守は私に任せて、お仕事頑張ってね!」
「ありがとうございます。お母様、では、行ってきます。スウちゃんも、行ってきまちゅね」
(はいはい、行ってらっしゃい、クソビッチママン)
のクソ言動に呆れながらも、ハイトを見送った。
(てか、クソビッチママンの名前は、ハイトっていうのか、でもあだ名は変えんからな)
そう思っているとお婆様がスウに話しかけた。
「ママ、本当に魔法ってすごいわね~、私も学んだんだけど、才能なかったみたいだね、全然だったの、だから魔法が使えるあなたのママとパパが羨ましいわあ!魔法わね、……」
(おい、何だこれ、お婆様が唐突に魔法の説明をし始めたぞ、超怖いんですけど、てかなんで話し始めての、唐突過ぎるぞ! まさか、これ小説なのか、誰かが描いた小説なのか、何か転生の時点で怪しんだけど、てかおい作者俺の話をみてるんだろ!なんだこれ、読者もびっくりするだろうが、おい今すぐ辞めろカス野郎があああ!)
スウは意味の分からないことを思った。
お婆様の話はこうだ。
火、水、土、風、結界、電気、闇、光、聖、強化、転移、治癒、メッセージ、読心がある。
いずれも、魔力を鍛えて、放出量により威力が上がる。応用で、自分の魔力を地面に流し込み、相手の足元に送ったり、相手にまとわせることが出来る。
ハイトが使っていたメッセージは何かあった時のために、他の人の魔力自分にまとわせていたものであり、それで必要な時に、頭に直接言葉を贈ることが出来る。メッセージは特殊なため属性がなく魔力だけを操るだけ。
それを使うには、相当の技量が必要で、遠くでも自分の魔力を操る訓練が必要である。
この世界でそれが出来る人は、ほとんどいない。
結界魔法は、防御などに使い、魔力の消費量で頑丈に出来る。
転移の場合一度見た場所に瞬間的に自分を移動させる。だが、かなりの魔力を消費させる。
魔力を鍛えた天才でも300くらいが限度である。
転移魔法は、一回で100消費する。そのため、3回使うと魔法が使えなくなる。
転移の場所も目に見える範囲ぐらいである。
読心は、目に魔力を宿して、相手の心を読むことが出来るが、これも練習が必要で、出来るものはほとんどいない。メッセージを使うのと同じく魔力だけの技
他の魔法は、威力が出ないだけで、使うことが出来る。
風の場合3秒間に、5ずつ魔力を消費して、自分に風をまとわせたうえで、自分を浮かばせて移動することが出来る。
自分を浮かして移動するためそこまで、魔力は消費しない。しかしスピードを出すことは、魔力を一気に噴射するため、魔力を多く消費しやすい、訓練次第で、少量で済み場合もある。例えば、小さい穴から少量の魔力を一気に出す感じで、ある程度はスピードが出る。
もっとスピードを出したいときは、魔力の放出量により変わる。
風を刃にして攻撃も可能。水も同様。
1分間で1魔力回復する。魔力が最大の300であると、5時間で魔力を満タンに出来る。
大抵魔法は、2歳から鍛え始めるものである。
スウは、まだ生まれて1ヶ月しか経っていない。
参考文献:プロット
(おい、何だ最後の参考文献:プロットって、どういうことだ、コピペしただけだろ! さぼるな作者、ちゃんと書けよ! やっぱりいるだろう作者、小説だろう! 何だこれ、おかしいだろう、しかも全部頭に入ったし、どういうことだよ、超こええよ、恐怖体験だよ!)
スウはまた訳の分からないことを思う。
「アッ! もうこんな時間長く話しちゃってごめんね、スウちゃんおやすみなさい」
(……おっおやすみなさい、お婆様)
スウは、一応心の中でお婆様におやすみの挨拶をした。
(とにかく、魔法については何とかわかった、気がする。取り敢えず今の自分がどこまで魔法が使えるか、そしてクソビッチママンが言ってた、気持ちを落ち着ける為自分はどうすればいいかを考えよう、まあ、詠唱とかを覚えるよりはだいぶましか、覚えれる気がしないし、取り敢えず今日は寝よう)




