31話『魔王の目的を知り』
スウはいつも通りに礼拝をしていた。
そんないつもの日常をスウは今日も一日送っていた。
他の教会の者たちが今日から殺されていったり、希望を潰されたりと様々な絶望を与えられながら苦しんでいくことを知らずに
「魔王様の命で、貴様らの神とやらのご神体も教会も潰してやる! はははははははあああああはは!!」
魔物が笑いながら教会の置いてあるものをどんどんと潰していく。
そしてご神体を踏み潰して笑った。
「……やっやめろおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!」
1人の司祭が止めようとすると
グシャアアアアアアアアアア!
頭を噛み千切られて殺された。
血を吹きだしがら体が倒れてどこからか現れた小さな魔物が体を食いちぎりながら持って行ってしまった。
「ははははははははははは!! 逆らうとこうなるからな!!」
「うっ……うっうう」
他の皆は涙を流しながらその場で膝をついていた。
そして魔物は最終的に教会に火をつけた。
それを見てひとりの女性が
「皆逃げてええええええ! 火が回る前にいいいいいいいいいいいいいいい!!」
「「「「「「あああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ」」」」」」
その声と共に悲鳴と絶叫と共に逃げいて行った。
炎はどんどんと教会を燃やしていく。
そして魔物は
「うわあっ!!」
逃げ遅れた1人の子どもが魔物に捕まった。
「ダルラーああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!」
「お母さああああああああああああああああああああああん!!」
魔物に捕まってしまったのはさっき叫んだ女性の息子だった。
そして魔物は不気味に笑いながら子供をお腹から割れてできた椅子の木に刺した。
「ああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!」
そのまま子どもは炎に飲み込まれた。
「あ……あっ……」
母親は泣きながら呆然としている。
「はははははははははははははは!! 絶望せよ! お前ら人間共の絶望の表情こそ! 我らの魔王様の力がどんどんと上が……ガハア!!」
魔物の首が突然とれた。
「余計なことを言うな! この役立たず、まあ親の前で子どもを殺すのはいい絶望だな、しかも苦しめて殺すのはかなり素晴らしい、そこだけは評価しよう」
ゴールは冷たい目線を首だけの魔物に言った。
そして母親の元へ行った。
「お前からはかなりの絶望を取った、しかし余計なことを聞いから貴様は死ぬより苦しい目にあって貰おう」
「……」
女は呆けながら泣いていて聞こえてないようだ。
「まあいい、おいお前ら逃げたものは待ち伏せしてるから挟み打ちで殺せ、その方が奴らも絶望が高くなるだろう」
「「「「ハイ!」」」」
そして魔物たちは入って行った。
それを見ていた人がいた。
「これを早く伝えなければならな……」
「バレバレなのが分からないとはなんとバカな人間だ」
「え……」
その男を見る者はいなくなった。
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「スウ、いるか」
「おるよ」
ギルーツが教会に訪ねてきた。
「今入った、情報だ教会がどんどんと潰されているらしい」
「天罰? 俺の教会を差別した」
「まだ恨んでいるのかい? いや違うと思うよ、大量の魔物の魔力が感知された、多分魔王の仕業だろう」
「いや、多分部下の仕業だろ」
ギルーツは面倒臭そうに言った。
「それを命令したのが魔王だろ」
「そうだな、すまん」
「全く君はいちいち言い直さないと気が済まないのか?」
「いや別に、取り敢えず礼拝中だからそっとしといて」
ギルーツは呆れながら
「ルーズだなお前は」
「来たらその時の対処しかできないだろ」
「まあ、君ならその辺の魔物なら殺せるだろうから大丈夫だろうけど」
「いきなり魔王自身が来たりな」
ギルーツはため息をつきながら
「さすがに王が直々に出ることはないんじゃないか?」
「でも政権の使い手がいない時は行動するだろ」
ギルーツは冷や汗をかいた。
「大丈夫だよね」
「さあ?」
そしてスウの一日が終わった。
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「王よ、多分次は教会が標的でしょう」
「はあ? 何でだよ、私より神が偉いとでもいうのかその魔物は! 即刻処刑せよ!」
「王よ、もうすでに出しております、だから勇者を旅立たせたんでしょうが、全く」
「すみませんでした」
さすがに王様は謝った。
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魔王は満足そうに言った。
「順調そうだな! お前に任せて良かったよ」
「ありがたき幸せ」
ゴールは喜びながら顔を上げた。
「今後も頼んだぞ」
「魔王様の頼みとあれば」
笑顔でゴールは言った。




