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29話『魔王の進軍の知らせ』

スウの父が現れた。


「王様……申し訳ございません、まさか聖剣をもってしても魔王を倒すことが出来ないとは思いませんでした」

「思いませんでしたじゃすまないんだよ! このバカが!! お前はノコノコ勇者を見捨てて帰って来たのか!! この臆病者!!」


父は悔しそうな顔をして泣いていた。


「王様、タッファーはこの現状を伝えるために命がけで知らせに来たのです、怒りをお沈めください」

「へえ、僕の親父タッファーって言うんだ、知らんかった」

「いや、スウ、今そんなこと言ってる場合じゃないよね、魔王が勇者殺して進軍を始めてるって話だよね、そんな能天気なことで驚く空気じゃないよ!」

「だって今知ったんだもん」

「いやそうだけどさ」


スウはノホホンとしながら話していた。

ギルーツは慌てながらスウの空気を読むように促した。


「大丈夫だよ、何とかなるだろう、多分」

「いや多分って、取り敢えず魔王を倒す術を考えないといけない状態なんだよ!!」

「避難すればいいんじゃね」

「言っとくけど、魔王はこの世界自体を支配する気だぞ、どこへ逃げても意味ないぞ」

「マジで、もう人間は終わりだな、ははは」

「なんで、そんなに落ち着いてるんだ、むしろ怖いよ!!」


スウはそう言いながらギルーツの質問に答えた。


「だってもうチレイたんの神証明は出来たし、後はチレイたんの元へ行くまで人生が終わるの待てばいいだけだし」

「おい! もうちょっと頑張ろうよ、もっと人生それ以外にも頑張ろうよ!!」

「そこ! うるさいぞ!」

「「すみません」」


ギルーツごと注意を受けた。


「クスト、あの女は誰だ、何でこの事態で落ち着いてるんだ」

「いや、お前の娘だぞあれ」

「……たったくましくなったのかな?」

「まあ、新しい神様作っちゃうぐらいだしな」

「俺が知らない間にとんでもないことになってないか」

「そうだな、俺はもう慣れた」


すると王様は


「今はお前の娘のバカな行動なんてどうでもいい!!」

「「はい! 申し訳ございません!!」」

「おい! 王様! バカな行動とは聞きづてなりませんね!! 信念をバカに……」

「わかった! 分かったから! とにかく落ち着け!!」


ギルーツはスウを止めた。


「お前の息子にも迷惑をかけてすまない」

「まあ、どこが好きになったのか分からないが、いい関係だと思うよ、ギルーツの一方的な片思いだけど」

「本当に申し訳ない」

「ああ、いいんだ」

「おい、そろそろ戻ってこい! このバカ共が!!」


そして本題の魔王の話になった。


「すみません、聖剣の方は持ち帰りましたが、適正者は見つかっておりません」

「当たり前じゃ! 聖剣を持てるのは並大抵の者ではないからな」

「じゃあ僕使って見まーす」

「おい! スウ! そんなに軽く使えるものじゃ……」


そしてその聖剣をスウが持ったが


「うん……やっぱ無理だわ、なんか力抜けていく」

「適性のないものが使おうとすると逆に聖剣に力を吸い取られる」

「へえ、やべえ」


スウは笑いながら戻った。


「とにかく聖剣を使えるものを一刻も早く見つけねば……」

「ギルーツもやってみたら」

「そうだな物は試しだやってみなさい」

「王様が話している間は喋らないでほしいんだが! まあいい、やってみろギルーツ」

「あ、はい」


そう言ってギルーツも試してみたが

ダメだった。


「なかなか決まらないね、何がダメなんだろうか? わがままな剣だな~」

「まあ、普通そんなものだろうな」


スウとギルーツは言った。

そして、その日は解散となり聖剣使いは他の衛兵や兵士が探すことになった。

そしてスウはタッファーに話しかけられた。


「スウ、ちょっと話良いか?」

「はい?」


タッファーはつらそうな顔をして話し始めた。


「……母さんが、ハイトがすまなかったな」

「ああ、僕を捨てたことですか、別にいいですよ」

「そうか……そう言ってくれると助かる」

「お婆様は死にましたけど」


タッファーは悲しそうな顔をしながら言った。


「聞いてるよ、1人でよく頑張ったな」

「フッ! チレイたんの神証明のために生きているだけだからな、魔王なんて正直どうでもいい、父さん! 後は頑張ってね!」

「あ……ああ、それはいいが、そのチレイたんって言うのは何だ? 神を作ったと聞いたが」

「チレイたんは僕の夢の中で突然現れた神様だ、作ったんではない、証明したんだ」

「そっそうか、夢が叶って良かったな……」


そしてスウは笑いながら


「では、僕はチレイたんの礼拝を教会で行いますので今日は帰りますね」

「……そうか気を付けて帰れよ」

「さよなら」


そう言ってスウは帰って行った。

そこへクストがタッファーの方をポンッと叩いた。


「大丈夫か?」

「すまない、クスト、俺はダメな父親だな……娘に尊敬をされるような父になりたかったが、何もしてやれなかった、未だって俺に何も興味なさそうだった」

「いや、あれは天然だと思うぞ、興味がないってより、また何か別のものだと思うぞ……多分親離れはとっくに始まった状態だな」

「そうか、仕方ないよな、俺はずっといなかったしな」

「まあ、父親と認識はしてるし、別に憎んでいないと思うぞ、あの子は少し変わってるから」

「なんか、娘が迷惑をかけてすまないな」


再びタッファーは謝った。



「そう言えばギルーツ、魔王は世界を取って何すんの? そんなことしてどうしたいの?」

「確か、魔物だけの世界にするって言ってた、人間の女は慰み者にするって、君も気をつけろよ」

「つまりあれか、魔王と言う玉の輿を手に入れることが出来るチャンスってこと?」

「いや、どう考えても違うよね? 何言ってんだお前は!!」


さすがにギルーツも怒った。


「まあ、まあ、支配されたらそう言う考え方もあるってことだ」

「いや、ないだろ」


そんな会話をしてギルーツが話した。


「お父さんと話さなくていいのか」

「ん? ああ、またゆっくり話そうかなっと思ったが、別に話すことがないな、どうしようっか? 一緒に歩くだけどもいいのかな、ネタが思いつかない、今の作者のように」


スウは悩んだ。


「まあ、今の現状報告でもいいんじゃ……ダメか……」


ギルーツは諦めるような顔をした。


「いや酷すぎでしょ」


スウは苦笑した。

この勇者が魔王に殺されることにより

どんどんと魔王が世界を支配していく助長が開始された。


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