24話 『見えてるんだもの』
スウは自分の教会の近くに来ていた。
スウは喋り始めた。
「はあ、皆には見えてないから変人扱いとは、まあ、別にいいでしょう、僕が見えていればいいだけですからねチレイたん」
「まあ、そうですか、あなたがそれでいいならいいんですけど」
スウの前にチレイがいた。
「いや、教会が出来そうになっていくにつれあなたの姿が見えたときは歓喜しましたよ、でもどうしていきなり姿が現せるようになったんでしょうね」
「たぶん、あなたが私の存在を暴露したことと、宗教を立てようと考えたことで不安とあなたの崇拝により出来たんでしょうね、まあ中途半端なので完璧に崇拝しているあなたにしか見えないんでしょうね」
それを聞いてスウは笑いながら
「ははははは、それは僕にとっても嬉しいですね」
「? 嬉しいんですか?」
チレイが聞くと
「それはそうさ、僕にとってあなたを特別に見ることを許されたみたいじゃないですか」
「まったく、独占欲ですか?」
チレイは呆れたように言った。
「まあ、独占欲もあるでしょうね、でもあなたをたくさんの人が愛することもいいことだとも思ってはいますよ、もし他の皆が愛してくれなくても僕は絶対に君に見捨てられても愛し続けるけどね」
「それはストーカーの発想ではないでしょうか? 嫌がっているのにしつこく愛するなんて普通の女性ならもう忘れてくれって思われますけどね」
それを聞いてスウは苦笑しながら
「ははは、僕は今女性なのにここにきても女性の気持ちを理解することが出来ないとは、まあなぜか生理のことぐらいしか分からないですけどね、でもここじゃ生理用品がないからなかなか大変ですしね、血も出るし痛みも半端じゃないし結構しんどい」
「全く、元男性が言うとセクハラにしか聞こえませんけどね」
チレイは見下すように言った。
「ありがとうございます、もう一度見下してください」
「ほう、私を興奮材料にするとは、あなたの信仰はそんなやましいものだとは」
「冗談ですよ、もうチレイたんは~早とちり」
ペチーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーン!!
チレイは思いっきり頬を叩いた。
「すみませんでした、少しチレイたんとおふざけしたくてやってしまいました」
「いや、あなたの冗談は女性にとって嫌悪でしかないですから気を付けたほうがいいですよ」
「でも今女性だし」
「それでもです」
「はい、すみませんでした」
そして、2人は今後の方針について話し合った。
「それではまあ、私は神様になったわけですがそれでも私はあなたにしか崇拝されていない為、あまり力を貸すことが出来ません、出来てもあなたの前に姿を現し続けることですけど、まあ、あなた限定ってのもすごいですけどね」
「まさに信じる者は見えますですね」
「救われるではありませんか」
「そうですね」
スウは笑いながら頭を掻いた。
そして、スウは少し涙を浮かべながら
「チレイたん、僕やったよ、時間はかかったけど君との約束を守ることが出来たよ、僕にとってここまでの達成感と喜びは君をフュギアを買うことが出来た以上だよ、僕にとって愛するチレイたんと一緒にいるだけでなく君をこの世界で最初に崇拝できることをこれからも誇りに思うよ、本当にありがとう」
「もう、あなたは嬉しいことを言わないでください、照れてしまうではありませんか」
チレイはスウの言葉に顔を真っ赤にしながら答えた。
「でも、難しいのはこれからですよ、あなたはこの世界に神を作ったことになってますからね証明ではなく作ったです、この意味が分かりますね」
「そうですね、僕にとっては証明なんでしょうけど、他の者からしたら完全に都合のいい神を作ったことになるでしょうね、それだけでも他の皆からしたら自分の神を否定されたと思うでしょうね、実際に歴史書でも他の神との宗教戦争が絶えなく続いたことがあったそうですし、今は昔の王が宗教戦争を止めるために対策を取って何とか鎮静化されてるのと、魔王が現れてそれどころではないと言うのが大きいでしょうね」
スウは難しい顔をして話した。
「そうですね、今の王様はどうもこのようなことを経験なく過ごされていたから慣れていないでしょうし王子も慣れていないでしょうからもしかしたら起こるかもしれませんね、魔王が死んだら今度は人間が恐ろしい魔王になってしまうかもしれませんね、欲望と願望と信念と正義感こそが戦争を引き起こしていくんでしょうかね」
「そうだね、まあそれはあってもすぐに魔王を殺されるとは限らないし仕方ないよ、その時のための対策は取るけど、その時になってからしか対応できるかなんて分からないしね、もし僕の神を邪魔をするようなら法でも王様でも民衆でも容赦はしない、強要はしないが、もし僕の神を殺そうとするなら僕が守る意味で戦争に参加するだろうね」
それを聞いてチレイはため息をつきなgら
「絶対に無理だけはしないでくださいね」
「無理がしたい、守るために」
スウの目は本気だった。
チレイにはこれ以上止めることが出来なかった。
「分かりました、まあ私も力になれるようになったら自分の命ですし一緒に戦いますけどね」
「ありがとうございます、チレイたん」
スウは満面の笑みでチレイにお礼を言った。
それをたまたまスウの教会まで来ていたギルーダが見ていた。
「あの女は1人で何をしゃべっているんだ、まあいいや僕には関係ない、たとえ兄さんと敵対しようと僕は僕の人生、兄さんは兄さんの人生だしやばい女と結婚しようと関係ない、姉さんと呼ぶくらいはいいだろう、相手にその気はなさそうだから大丈夫だろうけど」
ギルーダはそれを言ってスウに届け物を渡した。
「あれ、ギルーダ君ではないですか、こんにちは」
「こんにちはって私の声は聞こえてなさそうですね」
チレイは少しがっかりしながら言った。
「大丈夫、近いうちに見えるようになってくれますよ」
「いや、私に対して話したら異常者になりますよ」
「誰と話してるんですか、全く異常ですね」
チレイの言った通りになった。
「はっきり言われるとは」
「自覚はあるんだ」
そうギルーダに突っ込まれた。
「では、さようなら」
「あら、もう帰るなんて、お茶くらい入れますよ」
「別にいいですよ、ではさようなら」
そう言ってギルーダは帰って行った。
「チレイたん私はあなたとこれからずっと一緒なのでしょうか?」
「さあ、何が起こるか分かりませんのが人生でしょう、頑張っていきましょうね」
「はい!!」
スウは元気よく言った。
そうしてスウはチレイたんと一緒に教会に入って行った。
その頃、よその教会では
「なんか頭のおかしい奴が神を作ったそうだ」
「ああ、我々の神を祈らずにそんな勝手は許されん」
「そうですね、あいさつに訪れたほうがよさそうですね」
「ま、その日のうちにその教会が潰れるかもな」
などスウの教会について話されていた。
そして、皆武器を持った。
その後ろにはそこの宗教の神を祈る信徒たちと民衆が集まっていた。




