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23話 『教会が建つぜ』

スウは念願の教会がもうすぐ歓声に近づいた。


「この時をどれだけ待ったか、思えばチレイたんとの思い出の日々、悲しいこと苦しいこと悔しいこと嬉しいこと楽しいこと涙が出ること嫌なこと感動したこと希望を盛ったこと遊んだこと食べたこと美味しいと感じたことエクセトラエクセトラ……そのすべてにチレイたんは見守ってくれていた、そして愛を感じさせてくれた!! 皆もそう思うだろ!!」

「え、いや」

「何言ってるか分からんのだが」

「目がやばい」

「兄さん、この人ヤバイ」

「いつも通りだな」


フラハイト、クスト、ベルー、ギルーダ、ギルーツの順に喋った。


「えーいたジャンチレイたん今もここにいるじゃん、皆何言ってんの? 意味わかんないんですけど?」


「怖!!」

「狂気を感じる」

「ついに幻覚まで」

「帰っていいかな」

「はあ」


もはや周りではもう手が付けられないぐらいにスウはハイテンションになっていた。

もはやこれはトランス状態である。


「あははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははは!! チレイたん可愛いね! ぐへへへへへへへへへ!!」


スウは何もないところを撫でだした。


「おい、誰か医者を呼べ、さすがにやばい」

「呼んで、いきなりとんでもないことされたくないからいやだ」

「とにかく落ち着かせよう、日に日におかしくなってる気がしますので」

「おい、ギルーダがもう帰ってしまった、まあ、今日はスウのお祝いで呼んだし本人がこのままでは話にならないしな」


そう言ってギルーツはスウの体を揺らした。


「おい、スウ!! 一旦落ち着いて、楽しみなのは分かるけどもはや周りからは狂人いしか見えない、落ち着いて」

「ぐへへへへへへへへへ!! 僕は落ち着いてますよ、ギルーツ!! ただひたすらにチレイたんを愛してるだけです、狂人扱いはやめてください!! 僕は本当にこの神を愛しているんですから!!」

「はいはい、分かったら、愛していていいからちゃんと普通に話して!! 取り敢えず今日はお祝いなんだから」


スウはしぶしぶ深呼吸した。


「すまない、ギルーツ、僕はチレイたんの神証明が出来て少し熱くなっていたよ、取り敢えず出来たことを嬉しく思うことにするよ、ね、チレイたん!! じゃあ食事にするか」

「うっうん、そうだね、皆落ち着いてくれたみたいだから食事にしよう」

「「「おっおう」」」


収まりそうにないので気にしないことにした。


「ギルーツ!! チレイたんの分がないぞ!! 酷いぞ!!」

「ああ、ちゃんと用意する、少し料理に手間がかかっていてね、なんせごちそうだから」

「それはしょうがない、それじゃあチレイたんは僕のごちそうをあげるよ」

「「「「……」」」」


皆は何も言わなくなってしまった。


そこへナヌとメイドがやって来た。


「ごちそうできましたよ、召し上がってください」

「あらあら、何でスウちゃんの分が置いて……あれ? 何で誰もいないところに料理が?」

「これはチレイたんの分です」


ナヌとメイドは苦笑しながら


「「そうですか」」


と言った。

そしてそこへ


「「先生おめでとうございます夢が叶って良かったですね」」

「おや、フランダル王子にシュヌ様ではないですか、ありがとうございます、チレイたんも喜んでくれてるみたいですよ」


スウは笑顔で言った。

フランダルとシュヌは


「「!?」」


ドン引きした。

そしてフランダルは


「ギルーツさん? 先生はどうしてしまったんですか? すべてがおかしい人になってませんか?」

「すまない、夢が叶った直後は大丈夫だったんだが、徐々にこのような変な感じになっていったんだ、気づいたころにはもう手遅れな気がするぐらいに」

「治るんですか?」


それを聞いてギルーツは


「そもそも医者に診てもらう様な感じには見えないだろ、こう見えて彼女は僕より強いし、無理やりも連れて行くことが出来ない、取り敢えず犯罪は起こさなさそうだから大丈夫だと思う、法律を守るのは絶対にしてるみたいだし、なんせ自分の神の教えだと言ってるからね」


それを聞いて2人は腑に落ちなかった。

そして、スウ・アンベートはそのテンションのままお祝いが終わった。

そして、今日のスウを見てクストが


「ギルーツ、あの子は親友から預かったような子だ、あんな感じになってしまったが、見守ってくれないか?」

「大丈夫ですよ、伊達に彼女の友人やってませんからね」

「まあ、俺も孤児院のよしみで見守ることにするよ、安心しな親父さん」


それを聞いてクストは安心した。


そして、次の日に


「お前、感じが変わってないか? 何か狂気じみた気がするんだが……」


王様はスウを見てまずそう思った。


「はあ」


秘書は明らかに変わったスウを見てため息をついた。


「そうですか、チレイたんが見ていてくれてるからかもしれないですね、チレイたん待っててね、もうすぐ君を神様だと証明できるから」

「「うわあ」」


王様と秘書は同時に行った。


「まあ、よかろうもう手続きも住んでしまったし、教会も建ててしまったし、取り敢えずお前は今日から萌え教団? だっけか? それの司祭に任命する、取り敢えず教会の税は必ず払えよ、後教会の者が必ず守る法律も守るようにいいね?」

「了解しています、税金も払いますし司祭に義務付けられた法も守りますよ」


それを聞いて王は不安を残しながら


「ではここに萌え教団夏風チレイの神の教会を進呈する」

「ありがとうございます」


スウは家に帰り次第滅茶苦茶夏風チレイたんを祈った。


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