21話 『ご神体作り』
スウは、萌え教団の神様夏風チレイたんのご神体作りをすることにした。
「よし、申請も出来たし、今は教会も今まで貯めた金で作ってるし、次はご神体だ! 取り敢えず大きな岩があったからそれを削って作ろう」
スウは調度いい大きさの岩を探した。
2時間経過
「ない! 岩があってもこの小ささじゃあ全部削ってしまいそうだ! 取り合えず探すのもいいが人に聞くのもてか?」
そう思っていると
「そうだ、ギルーツは持ってるかな? ちょうどいいくらいの岩を」
取り敢えずギルーツに頼んでみた。
「家はここから遠いが仕方ない」
そうして、ギルーツの家に行った。
着いた早々スウは
「すまんが、大きくていらない岩はないか?」
「ねえよ」
と言われた。
「いきなり言葉乱暴じゃない?」
「いや、来て早々何言ってるんだ、それより何で岩が必要なの?」
するとスウはもじもじしながら
「いや、その、夏風チレイたんのご神体作りのための材料が欲しくて」
「木で十分じゃないのか?」
スウは唖然としながら言った。
「盲点だった、今まで見たの岩見たいのだからそれじゃないといけないのかと」
「詳しくないけど聞いてみたら?」
そう言って今度はスウは王城に行って秘書に聞いた。
「はあ、まあ特に規定はないですし、ご神体も作れって言うこともないのでどうでもいいのでは?」
「なるほど、やはりご神体は僕にとっても崇めるために必要なので作ります、ありがとうございます、木で作ってみます」
「はあ、まあ頑張ってください」
秘書はどうでも様さそうに言った。
そして、スウは大量に木を買った。
「よし、これで作ればいいご神体が出来るぞ、それにしてもどうやって作ろうか? やはり風の刃できれいに作っていくか」
そう言って、スウは木に風の魔法で形をイメージして発動した。
すると形はうまくいった。
「よし、後は色だけだ! 取り敢えず絵具は買ったぜ、この異世界で絵の用具があったのは嬉しい、さてとやった事はないが作っていくか」
2時間後
「できない、……なぜだ……」
上手くいかないでかなりの時間が経ってかなりへこんでいた。
「よし、誰かに教えてもらおう」
そして、再びギルーツの家に言った。
「ちゃんと一度で終わらせてほしいんだけど」
「絵の塗り方教えてくんない」
するとギルーツは
「いや、塗らんでいいだろ」
「塗りたい」
と言ったがスウが即答した。
「僕は衛兵の家系だ、絵の才能は磨いてこなかったぞ」
「ごめん、さすがに無理か」
スウはがっかりしたような顔をしてしまった。
「まあ、頑張ってやってみろよ、絵具使っていいからさ」
「ありがとう」
そして、スウはギルーツの絵の具を借りて何時間もかけてきれいに仕上げれたのは25体だった。
「ふう、これだけ出来たらもういいだろ」
「お疲れ様、でも君は何でこの神様にこだわるんだ?」
するとスウは笑いながら
「好きだからさ、それだけだ、愛して愛して愛してやまない、それが僕の愛だ! 君も何で僕のことが好きである状態なんだい、例え実らなくてもやめられないだろ! 人間なんてそんなもんさ」
「そっそうか、そうだなまあいいんじゃないか、君が幸せならそれで」
ギルーツは苦笑しながら言った。
「さてと、取り敢えずは家に飾っとくか、そして毎日このチレイたんに祈りを捧げよう」
「前から気になっていたんだがチレイたんって名前なのか?」
するとスウは笑いながら
「いえ、いえ、夏風チレイと言う名前でたんは尊敬と敬意を表してそう呼んでいるだけですよ、神にもわざわざ様を付けるでしょ、そんなもんだと思ってください」
「な、なるほどね、まあ君がその神様を愛しているのは分かったよ、取り敢えず申請出来て良かったね、夢が叶ったじゃないか、王様はやっぱりなんも考えてなさそうだったけど、まあなるようになるさ」
スウは笑いながら
「そうですね、未来よりも現在、僕も同意権です、今を楽しく生きるために僕はチレイたんを神であると証明した、そして、今の現状に満足もしている、欲をこれからも出していくだろうけど、それがどうした、人間なんて欲の塊なんだからいいんだ!」
「そっそうか、まあ、頑張ってね」
そして、ギルーツは1つ質問した。
「なあ、君はお父さんのことどう思ってるの?」
「どうって?」
ギルーツは言いにくそうに聞いた。
「いや、……だって何年も帰ってこないと僕でも子供の頃は駄々を捏ねたが、君はであった当初からそうでもなさそうにしていた、母親の時も別に憎んでいる様子はなかった、だから気になって」
「まあ、正直に言っても、父の場合は会ったことがないからよくわからないし、いないことが分かっていると特に何も感じなかった、そして、君のお父様のクストさんに聞いたとき勇者の仲間として一緒にいると聞いたらまああの人のおかげでチレイたんを神様にすることが出来たと思えて感謝もしているよ、母様も同じく僕を産まなければできなかったことだしね、感謝はしてるよ」
ギルーツはそれを聞いて
「そうなのか、ごめん余計なことを聞いて」
「まあ、普通は聞いてしまうでしょ、たいていの人は」
スウはそう言うと
「さて、そろそろ帰るよ、お腹も減ったし」
「じゃあ馬車を出してもらうと言い、このままだと夜になるだろうしね」
スウは有難く馬車を利用することにした。
「こんばんはスウ様、夢が叶って良かったですね」
「あなたは僕に母様が死んだことを伝えてくれて人ですね、お久しぶりです」
御者は申し訳なさそうに
「スウ様、私はまだあなたが幼いのに母の死を伝えてしまいました、そのことであなたが傷つくと思っておりました、しかしあなたはあまり気にしてはいなかった、私は鈍感な男です、もしかしたら私が気づいていないだけなのかもしれないそう思うと……本当に申し訳ありません」
「まあ、はい、いいですよ、あなたが殺したわけじゃないですし、法律に殺されたんですよ、あの人は」
御者はそれを聞いて
「スウ様ありがとうございます、そしてこの度は夢が叶いましておめでとうございます」
「ありがとう、……えーと」
「ベル―と申します」
「ベルーさんありがとうございます、絶対にこの教団は崩させはしません」
ベルーは笑いながら
「きっと困難な道でしょう、しかし負けてはいけませんよ、なんせこの世界で神はもとから存在してますからね、作った神様が出来たことはありませんだからそれだけ宗教団体から睨まれると思います、お気を付けてください」
スウはそれを聞いてふと気になった。
「ベルーさん、ひょっとして異世界出身ですか?」
「!!!! なっ何でそれを! まっまさか!」
ベルーは震えながら聞いた。
「ええ、そうですよ、僕も異世界出身です、しかも転生型です」
スウは笑いながら言った。




