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異世界でも、二次元キャラを崇拝する。  作者: 糖来 入吐
第一章転生から幼年期編
16/62

15話『先生』

数か月が過ぎてスウのいる孤児院に兵士が来た。

「お前の家が出来た、だからそこへ移動して明日から王子と許嫁の先生をしてもらう、家に着いたら契約金を渡すから給料日までそれで暮らすようにしてくれ」

「やっと先生になるんですね、結構かかりましたね、家が原因ですか?」

「そうだな、馬車で移動するのも苦労だからな、歩いて行ったら一日が過ぎて終わりだしこればかりは仕方ない」

スウは仕方なさそうに

「そうですか、それなら仕方ないですね、僕は明日から働くんですね」

「そうだ、しっかりやって貰わないと困るから頑張ってくれよ」

と兵士は言った。

そして、スウは孤児院の人たちとお別れすることになった。

「元気でやれよ」

「あなたに会えなくなるなんて寂しいわね」

「「うっうっ……元気でね」」

「気が向いたらここにも来てくれよ」

「バイバイ……」

「うっうっ……またね……うっ」

「また喧嘩しようぜ」

孤児院の人たちが全員涙を流している。

「独り立ちなのに泣かないで下さいよ、死ぬわけじゃないんですから、兵士として魔王と戦うよりはマシでしょ」

「お前、兵士の前で良くそんなこと言えるよな、別にいいけど王の前では言うのよ」

兵士は呆れた顔で言った。

「いや、別に魔王と戦うことを否定してるわけじゃなくて死ぬ可能性が低いっては……」

「ああ、分かった分かった、もういいよ、それ行くぞ」

と言って兵士はさっさと馬車に乗るように言った。

「ではみなさん、独り立ちしまーす、お達者で」

と言ってスウは言ってしまった。

「あの子はすごいわね」

「きっと成功しそうなのが怖いな」

「「自分の神様の証明だっけ? 簡単じゃないでしょ」」

「でも、やりそうだから怖いんだろ、俺たちが一番近くで見てきたらな」

「いや、一番はギルーツとフラハイトだと思うよ」

「その時は信者数がどれだけ必要なの?」

「数とかは別に法律で記載されてないし、宗教でも愛することが大切と言う記述が多いからそこは問題ではないと思うよ、あるとしたらもういる神を信じてる人たちがどんな反応を示すかだな」

そんな会話をしていた。


――――――――――――――――――――――――――――――――――

そして、スウは家に着いた。

「今日からここがお前の家だ、また明日迎えに来るからな、これが契約金だ! 無駄遣いしないように」

そして、兵士は馬車で帰って行った。

「さて、独り暮らしは今日から初めてだ、前世では実家暮らしだったし、お婆様が死んでからも孤児院だから一人ではなかったしな」

そう思うと少し楽しみが出てきた。

「よし、お婆様に鍛えられた家事スキルが役に立つぜ」

そういうと自分の料理を作るため薪割りをしようとするとすでにいっぱいあった。

「兵士さん良い人たちだね」

そこには手紙もあった。

『さすがに、薪も無ければ火も起こせないと言われ無理やり割らされた、隊長に、感謝しろよ』

と書かれていた。

「ホントご苦労様です」

とスウは思わず言った。

そして、料理をしてそれを食べた後部屋の掃除をしてから床に就いた。

そして、次の日

兵士が馬車でやってきた。

「今日から働いてもらう、王子と許嫁に会わせるから、変なことするなよ」

「したら処刑されるでしょうに」

「ま、そうだな」

兵士は笑いながら言った。

「一応俺が今日は監視するように言われている、なんせ王様はお前を見たことないんだからな」

「まあ、会ったことないのに信用できるなんて人は普通はいませんしね」

と言ってスウは馬車に乗った。

そして、王城につき庭へと案内された。

そこにはかわいらしい男の子と女の子がいた。

年は見た感じ8歳ぐらいである。

「こんにちは、フランダル・グリッシュと申します、今日からよろしくお願いします」

「こっこんにちは、シュヌ・ダスと言います、よろしくお願いします」

「これはこれはご丁寧に、スウ・アンベートと申します、スウと言って頂ければ幸いです」

そしてフランダルとシュヌは

「「スウ先生! よろしくお願いします」」

と言った。

「じゃあ俺はあそこで見てるから、魔法の巻き添えはごめんだ」

「分かりました。では単刀直入にお2人にお聞きします、魔法はどこまで使えますか?」

「取り敢えず火と水と土を使うことしかできません」

「私も同じです」

スウは気になったので聞いた。

「魔法はいつから練習を?」

「4年前からです」

「なるほど、前の先生はどこまで教えてくれましたか?」

「気持ちを落ち着けてイメージすることだけです」

スウは呆れて

「それって教えたことになるのかよ」

と言った。

「取り敢えず放任主義だったってことかな、まあイメージしろって言われてもどういう感じか分からないか、取り敢えず使う魔法は聞いているか?」

「「本で学びました」」

と言われた。

「分かった、じゃあまずイメージし続けながら火を出してみてくれ」

「「分かりました」」

と言って、手を突き出して

ボウ

と音と共に火が少し出た。

「出たが短いな、今度は油断せずに火をイメージを続けながらやってみてくれ」

そしてフランダルとシュヌは言われた通りにした。

そして、火が出続けている。

「イメージしながら聞いてくれ、今度は陽を飛ばすイメージを」

「「はい」」

そして、2人の出した火が遠くへ飛んだ。

その日が城の壁に当たった。

すぐにスウは水を出して鎮火させた。

「まあ、こんな感じで教えるから」

「「はい」」

スウは二人にそう言って数時間が経過した。

すると、

「皆さんお疲れだと思うのでデザートを用意しました、お食べになってください」

と言ってメイドが現れた。

(生メイドだ、チレイたんを崇拝している今は興奮はあまりないが、前だったら飛びつく勢いで喜んだかもな)

スウはそんなことを思った。

「すみません、ありがとうございます、2人も魔力を消費したので、回復してからまた練習しましょう」

「「……は……い」」

2人は疲れたような声を出した。

「では飲み物とデザートを召し上がってください」

と言って椅子を引いてもらいスウは座った

「……これは」

「リッヒンダイです」

メイドは笑顔で言った。

スウはこのデザートを知っている

お婆様が良くスウのために買ってくれたデザートであった。

孤児院でも特別な日に用意されていた。

この世界で一番のデザートとして人気であった。

スウは心の中で絶望した。

(これ、カオスな味なんだよな、これのおかげで他の嫌いな食べ物がなくなったくらいだ、ほんっとうに苦手なんだよな)

スウは、顔には出さないように思った。

(まず、口の中でザラっとした後最後にニュルっとした感触が無理だった、そして最後には吐きそうになるぐらいの甘さが強烈に来たのがやばかった、他の奴らは何でこんなの食えるんだ、未だに理解できない世界だ)

スウは甘ければいいものではないと思った。

(お婆様の前では笑顔を崩さないように頑張って食べてたが孤児院では他の子にあげたな、点数稼ぎでもあったが、これを食べたくなかったからでもあるし、てかこの世界のデザートは甘すぎて吐きそうになる、甘ければいいものでもないんだよな)

スウは口にせずにフランダルとシュヌにこう言った。

「君たちが食べてもいいですよ」

「「良いんですか! ありがとうございます!」」

そう言ってフランダルとシュヌは分け合って食べた。

スウは飲み物だけを飲んだ。

そして、魔法の授業を食べ終わった後つづけ、夕方になった。

「今日はここまでにしましょう次は2日後ですね、また会いましょう」

「「ありがとうございました」」

2人はお礼を言ってお辞儀した。

スウはフランダルが1人になった時に聞いた。

「そういえば二人は許嫁同士ですけど、親が決めた縁談でもやっぱり愛し合えるんですね」

と言った。

「そうですね、だけど何でですか?」

「2人の関係を知っておくのも教師の仕事だと思ったからですが」

するとフランダルは

「そうですね、最初は彼女は嫌がっていたよ、自分の夫は自分で決めたいって、僕は彼女を見て一目ぼれしたんですけどね」

「へえ、それでどうやって今の関係になったんですか?」

するとフランダルは笑いながら

「口説き落としました」

と言った。

スウは笑いながら

(すげええ)

と思った。

次にシュヌに聞いた。

「王子から聞きましたが、最初はいやだって言ってたそうで」

「そうなんですけど、彼がすごくしつこい仕方なく構ったら、すごく優しくて、気が合うので気が付いたら惹かれてましたね! 今では一番好きです! 彼を支えたいと本気で思いました」

「そして、今に至ると言うわけですか、王子はすごいですね」

スウは、素直にフランダルを尊敬した。

(王子も積極的だな)

とも思った。

「王子、あなたはこの国の王を引き継いだら何がしたいのでしょうか? 気になるから聞いただけなので答えたくない場合は答えないでいいですよ」

と言った。

「国民が安心して暮らせるようにまずは魔王を倒したい、多分父の代で魔王を倒せるとは思えない、勇者一行が旅立ってはいるが絶対とは言えない、兵士も誰彼構わずではなく自分から志願している者であれば死者を減らせると思う」

とフランダルは言った。

(なるほど、子どもの夢っぽいな、でも魔王がそれほどまでに強大だったとは、なかなかいい情報を得たな、しかしこの子の言う通りだと多分魔王に勝てないだろうな、今のやり方で数で押すのも誰かが考えてるんだろうな、僕はそんな才能があるわけではないから魔王の兵力も知らないからで、必勝は思いつかないが兵士を減らしてしまった方がリスクが高いと思うな)

と思った。

「そうですか、頑張ってくださいね王子」

「はい!」

スウの言葉に王子は元気よく返事した。

そして、スウは

「では、私は帰りますね、また2日後会いましょう」

「「さようなら! 先生!」」

こうして、スウの1日が終わった。

そして軽く食事を済ませるとスウは床に就いた。

そして、スウは今日のフランダルとシュヌを見てこう思った。

「人生はどう転ぶか分からないもんだな」


次回から新章スタートってことでよろしくね!

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