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異世界でも、二次元キャラを崇拝する。  作者: 糖来 入吐
第一章転生から幼年期編
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14話 『真実』

スウは王城に到着した。

「着いたぞ、ここでまずはお前の実力を見させてもらう」

「それによって即実践でいいかどうかを見定める、覚悟しとけよ! ガキ」

スウはそれを聞いても動揺せずに

「さあ、行こう! 僕の晴れ舞台だ!」

と言ってウキウキしながら王城へ入ろうとした。

「ちょっ! おまっ! 待てバカ! 先に行くな!」

「はやっ! ちょっと待てええ!」

兵士たちはスウの後を急いで追いかける。

追いついた兵士たちが

「こいつ、どんだけ兵士になりたかったんだ」

「さあ、どうせこいつも魔王を倒して一旗上げたいだけだろ、近頃のガキはこれだから困るんだ」

兵士たちはうんざりしながら駄弁る。

そして、王城に入ると

「うん? 男のテストか?」

「たっ隊長!」

「はい! そうであります!」

隊長と呼ばれた男はいかにも魔王と戦ったかのような目に切り傷がある。

「すごい傷ですね」

「あ! バッバカ!」

兵士がスウを止めようとすると

「いや、これは妻にやられたんだ」

「奥さんはグリズリーか何かですか?」

スウが言うと

「「おっお前馬鹿かああああああああ!!」」

と兵士が絶叫する。

「そのネタ頂いていいか?」

「構いません! 隊長!」

とスウは言った。

「「……」」

兵士たちは唖然とする。

「君とは仲良くなれそうだな、これからよろしくな、試験頑張ってくれ」

「はい、ありがとうございます! 隊長!」

そういって隊長は歩いて行ってしまった。

「何なの、お前」

「頼むからやめて、心臓に悪いぞ」

兵士たちは真っ青になりながら言った。

「申し訳ございません」

スウは淡々と謝った。

「ほら行くぞ、若造が!」

「……俺だって隊長と親しくしたいぞ」

兵士たちはそう言いながらスウを案内した。

「まずは魔法だ、どれだけ使える」

「火、水、土、風、結界、電気、闇、光、聖、強化、転移、治癒と魔力をえっと……お名前なんでしたっけ?」

スウは一つ一つ魔法を使って見せながら話し、兵士の一人の名前を聞いた。

「……ベッブヅだ」

『ありがとうございます』

そして、スウは魔力をベッブヅにまとわせ頭に直接言葉を贈った。

「おっお前ほとんど使えるのか!」

そして、スウは

「こんな時に思い人の裸を思い出しながら言いますか」

とからかう。

「こっこの野郎が、心も読めるのかよ」

「風も使えるようじゃないか、空はどれだけ飛べる」

スウは悩みながら

「さっき転移したし、どれくらいかな?」

と考えた。

「いい、回復してから見させてもらう、ほらこれは王城でしか育てていない特殊実だ、魔力を完全回復させる、戦っている兵士かエリートの魔法教師にしかもらえない代物だ」

と言って実を渡される。

「これなんて言うんですか?」

「ベウルットングラの実だ」

スウは残念そうな顔で

「へんてこな名前ですね」

と言った。

「見つけた奴がやたらネーミングセンス無くてな、それで王様もダサいと思いながらも名前を決めてもいいと言ってしまったため変えるに変えれなかったらしい」

「大変だったんですね」

そういって魔力を完全に回復する。

そして、風の魔法で空を飛んでみせる。

3分間飛んで見せた。

「その年でもう魔力そんなにあんのかよ!」

「どうなってんだ」

そして、模擬戦をすることになった。

まずは剣術

「俺が相手だ」

「お名前は、僕はスウです」

「ベウブウだ」

そして、二人は見合った。

「それでは、始め!」

するとスウは一気にベウブウとの距離を詰めて手に模擬剣を思いっきりあてた。

「! いってええええええええ!」

そのままベウブウは模擬剣を落したのをみて、スウはすぐに首に模擬権を突きつけた。

「まっ参った」

「見事だな、次は俺かな」

突然見知らぬ男が入ってきた。

「うわ、出たよ副隊長の新人いびり」

「まだテストの段階でいつもこうだよ、困ったもんだ」

そして、副隊長は模擬剣を持っていきなりスウに向かって剣を振りかざした。

「はん、こんなもんか」

と当たった感触に二や突きながら言った。

「!!」

しかし、模擬剣はスウが作った風でガードされていた。

「貴様、魔法を使うとは」

「何でもアリではないんですか、いきなり襲われたのでそうかと思いました」

副隊長は距離を取り再び向かった。

カアアアアアン!

音と共に副隊長の剣は飛んで行った。

「僕の勝ちですね」

副隊長も兵士も何が起きたのか分からなかった。

「こっ今度は組手だ! 剣だけだと思うなよ!」

副隊長はいきなり殴り掛かる。

(うお! 結構速いな、さすが副隊長、さっきの攻撃といい、結構速さで翻弄するタイプなんだな、取り敢えず力を利用してっと!)

そのままスウは投げ飛ばした。

「うぐっ!」

頭を思いっきり打て気絶した。

「へえ、やるね」

と言ってさっきの隊長が出てきた。

「これなら実践で使えるんじゃねえのか」

「そっそうですね」

「俺もそう思ったところです」

そして隊長はスウを見て

「今日からよろ……」

スウはズボンを下して下半身を丸出した。

ち○こがないのを見せた。

「すみません、黙ってましたが私女なんですよ」

「「「「それを先に言えよ」」」」

「それじゃあ法律に違反するから兵士に出来ねえじゃねえか」

兵士の一人が頭を抱える。

そしてスウは提案を出した。

「なので魔法を教える教官として雇ってくれませんか?」

「「「うっう~ん……」」」

「そうか、それだ王の息子と許嫁の娘さんの魔法の教師が先日老衰したじゃねえか、運がいいこいつに頼もう」

「「「隊長名案です」」」

こうしてスウは、運よく魔法の教師として雇ってもらうことになった。

そして王様に許可が出て隊長から

「これ、ベウルットングラの実を大量に所持しとけ、土に植えて育てると一杯育つから、ちゃんと王には許可取ってるから大丈夫だ」

と言ってくれた。

「取り敢えず今日はもう孤児院に帰っとけ、お前の家が建ち次第教師をやってもらうから」

「分かりました。連絡が来るまで待っています」

そして、隊長は

「いつでも呼べるように馬車の準備は怠るなよ、王も出来るだけ早くとのことだ」

「「「分かりました、隊長」」」

兵士たちはそういって走って行った。

スウは孤児院に戻ることにした。

「あいつら、今頃ギルーツに僕が女であることを知らされて復讐でも考えてるだろうから、対策しよ」

そして、孤児院について

見事に返り討ちにした。

「もう、君には逆らわないよ」

皆呆然としていた。

そして、ギルーツは

「それで、収穫会ったの?」

「おう、王子とその許嫁の魔法の教師になった。月給50万デルズで雇ってもらうことになった」

月給50万デルズは日本円にして月給50万円である。

「それはすごいな、僕も王子の剣術と組手を教えてるんだけど、魔法は苦手だから他の人が教えてたけど、老衰で死んでしまったから調度良く見つかったのがスウだったなんて運がいいな」

スウは笑いながら

「これで王様とコンタクトを取ることが出来たら僕の夢も可能性が高まるから嬉しい限りだよ」

と言った。

「そろそろ聞かせてくれないか、君のその夢を」

「僕が言うまで王様には黙ってくれるかい?」

「「「「「「「「「うん」」」」」」」」」」

「分かった、話すよ、僕はね夏風チレイたんを神だと証明したいんだ、僕の心の神様をね!!」

「「「「「「「「「!!」」」」」」」」」」

皆驚愕した。

「びっくりするのもしょうがないよ、でも僕は本気だ絶対に」

「法律を破ってるわけじゃないが、難しいことだと思うよ、もしかしたら宗教戦争が勃発するかもしれないし」

「そうだな、王が認めてくれるかだな」

するとスウは、

「信頼さえあれば大丈夫だと思うよ」

と言って自信満々に答えた。

するとウルセルは

「僕の神も黙ってないかもしれない、僕は君が大切な子である。だけど僕は下っ端だ、天使の下級天使ってやつだよ、だから君のことを助けることが出来ないけどいいのかい?」

と言う。

「大丈夫、髪を敵に回してでもしたい事だから」

と言って笑顔を見せた。

「分かった、止めたりしないよ」

ユーエルも他の孤児院の子も納得した。

そして、スウは一時的に孤児院で待ってから、

その後、王の用意し、王城に近い家に引っ越すことになった。

契約金で一か月は過ごすことになる。


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