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異世界でも、二次元キャラを崇拝する。  作者: 糖来 入吐
第一章転生から幼年期編
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9話 『恋敵』

毎日更新途切れた

でも投稿するのだ

スウとギルーツの戦いは白熱にはならなかった。

転移してギルーツの後ろを取って肉体強化と風の魔法を応用して殴り掛かったが魔力と殺気でばれて普通にかわされよろけた瞬間に倒された。

スウのぼろ負けであった。

「……まあ、相手はなんか戦い慣れしてたっぽいし最初はこんなもんか、でも感覚はつかめたまずは今日剣術と組手を思い出してそれをシャドウボクシングのごとく使って、練習してみるか」

そんなことを言っていたスウを見てギルーツは

「前向きな考え方で向上心があるんだね、分からない単語もあるけど」

「やりたい事のため、それだけのためだ」

スウは真面目な顔で言った。

「魔王でも倒したいのかい?」

「本当にいんのかよ! そんなやつ!」

「知らなかったんだ……」

「噂だけかな、聞いていたのは、でもそんなことではない」

それを聞いてギルーツは驚いた。

「そんなことって……」

「僕には魔王がこの世をどうとかはどうでもいい、ただ一つもし魔王がこの世界を征服をするのならその前に叶えるまでだ、僕は絶対にやることだけは済ます、絶対にな!」

それを聞いてギルーツは少し怖くなった。

「えっと、……その夢について聞いてもいいかな?」

「フフッ、僕の夢が叶った時分かるよ」

ギルーツはそれ以上聞くのをやめた。

「そっそれにしても、組手と剣術はまだまだなのは仕方ないけど、魔法に関しては僕の上を軽々と行ってるよ、魔力の消費を気にしないのはあまりよくないと思うけど」

「一人だし一気に叩いた方が早く済むと思ってね」

それを聞いてギルーツはため息をついた。

「相手が一人とは限らないんだし、もうちょっと倒す以外のことも考えて行動する方がいいと思うよ、もし魔力切れで動けなくなったら回復するまでに殺されかけないしね」

「肝に銘じときますね」

そう言ってスウは倒れたまま言った。

そして、よろけながら立ち上がり

「魔力も使い過ぎたので今日はもう帰ります」

「まあ、そうだろうね転移1回と風の魔法と肉体強化で結構体内の魔力も減ってるだろうし、無理をしないのはいいことだと思う」

そう言いながら不気味に笑ったスウ。

「そう、今ここで無理をしたら自分の夢が叶わない、時間もないが焦ってもいけない、焦りで冷静でいられなくなれば視野が狭まり野望から遠ざかる、それだけは避けなければならない、そして僕が有益になることは冷静に判断していくべき時に決断するのも必要、絶対に証明してみせる」

ギルーツはスウが何を考えているか分からないので、話を聞くことにした。

「証明って何を?」

「叶った時分かります」

「またそれ」

「乙女の秘密を聞こうなんて無粋ですよ」

「すみませんでした」

ギルーツは聞くのをやめた。

「そういえば、いつもここで1人でいるのかい?」

「いえ、家にある本で勉強もしています。誰が持ってくるのか分かりませんが家に新しい法律の本や商売学、料理本、歴史書等々があるのでいつもいきなり大量に家に入るからお婆様がどこかに頼んでるのかもしれないと思っています、いつも夜に読んでから寝ます、だからいるのは昼間だけです」

「いつも1人でいるんじゃないか、……よかったら来た時だけ僕が練習相手になろうか?」

「それは有難い、よろしくお願いします」

「いや良いよ、そういえばまだ自己紹介がまだだったねぼくはギルーツ、ギルーツ・ツァールよろしく」

「ぼくはスウ・アンベート、よろしく」

二人は握手した。

「家まで送るよ」

「良いですけど、なぜ?」

そう聞かれてギルーツはこう答えた。

「紳士だからかな」

「自分で言うなんて」

ギルーツはそう言われて顔を真っ赤にした。

「なぜだろう、すごく恥ずかしい」

「じゃあ帰りますか」

そのまま歩いて行くスウ

「……うん」

ギルーツは釈然としなかった。

そして、村に着いたとき

周りの村人の子供がスウを睨んでいた。

「あらあら、いつもより殺気立ってますね、僕を噛みつかんばかりの目線、ギルーツ君を連れてるからかな、モテモテだねリア充乙」

「リアジュウが何かわからないが、確かに殺気立ってるね、なんかごめんね」

ギルーツは申し訳なさそうに言った。

「いえ、お気になさらず」

そう言って村を普通に歩いていた。

「あいつなんなの、何でギルーツ君と歩いているのよ」

「本当、絶対ギルーツ君を誑かしたに決まったるわ、この人でなし!」

「あいつは俺のだ、あいつに渡してたまるか!」

「お前、マジヤバイな、もう近づかないでくれるか!」

そんな会話が聞こえてきた。

すると、

ドスッ!

「痛っ!」

鈍い音が鳴り石がスウから落ちた。

スウは額から血が垂れてきた。

「っ!! 誰だこんなことしたの!」

ギルーツは険しい顔になり周りを見渡した。

周りはざわつくが誰かは分からない

しかし、スウは何もなかったように歩くのをやめず家に帰ろうとする。

「スウ! 大丈夫か!」

「? ああ傷のことですか、魔力が回復次第すぐに治すので大丈夫ですよ」

「……スウ、君は怒らないのかい、いきなり石なんて投げつけられて」

スウは笑いながら答えた。

「興味すらない、それに殺されるわけじゃないから別にいい、自分の身に危険が及べば反撃はするが、もちろん法律は守った上で、こんなことで問題を起こせば夢が遠ざかるだけだからな」

「……そっそうか」

ギルーツはスウがもう一つのことしか見えてないこととどうしてここまでの状態になったのか分からなかった。

そして、そこまで執着する夢に狂気すら感じた。

そうこうしているうちに魔力が戻ったのかいつの間にか額に手を当て傷を治していた。

そして、そのまま歩いていた。

「何の前触れもないね君は」

「そうですか?」

そして何事もなかったように額から手を離した。

そして家に到着。

するとギルーツは驚愕した。

「父さん!」

「え、何でここにいるのお前?」

「あらお帰りスウちゃん、お友達できたの?」

「ただいま、お婆様喉が渇きましたので水を飲みに行きます」

ギルーツは

「何でこっちの反応に関しても無関心なの!」

「初めまして、ギルーツ君のお父様ですね、お婆様と知り合いだったとは知りませんでした。よろしくお願いします」

「おっおう、よろしく、冷静に自己紹介してくれてありがとう私はクスト・ツァールだよろしく」

そう言って2人は握手した。

「では、お婆様僕は水を飲んできますんで」

そう言ってスウは家に入った。

「はあ、もうちょっとお話すればいいのに、ごめんなさいねギルーツ君あんな感じだけど仲良くしてあげてね」

「あ、はい」

「でも、やっとあの子にも友達が出来たのね、嬉しいわ、いつも1人だから誰とも仲良くできないんじゃないかって心配してたのよ、仲良くできる友達が1人いるだけでやっぱり生きることが楽しくなると思うわ、別にたくさんの友達がいなくても気の合う人と一緒に育ってくれる方がいいもの」

と嬉しそうにお婆様は言った。

「うちの息子でよかったらこの村に来たときに構ってあげてください」

とクストは言った。

「ところで息子、あの子美人だな」

「な! 何言ってるんですか父さん急に!」

ギルーツは顔を真っ赤にした。

「ははははは、まあその話は帰ってからな!」

「あらあら」

ギルーツは赤くしながら黙り込んだ。

(僕は、まさかあの子のことを本当に)

ギルーツはクストの言葉をきっかけにスウに意識をするようになった。

その頃スウは、

水を飲んでから家を出たがなんか面倒臭そうな話をしていたので、少し別の場所でこっそり聞いていた。

「ギルーツ僕に恋したのか、普通ならこのまま玉の輿なんだろうけど、別に興味ないし結婚もするきないし、どうでもいいか」

と独り言を言っていた。

(てか男だったし、ア――――――――ッ! な関係は嫌だし、僕の心にはチレイたんがいればいいし)

そんなことを思ってた。

「あんたなんかにギルーツは渡さないんだから」

「ん」

いきなり声がしたのでスウは声のする方に目を向けたが

「いや、こっちだけど」

「あ」

反対だった。

「……まあいいわ、どうやって知り合ったか知ら……」

「ルレーテちゃん久しぶり元気してた!」

「おい、最後まで話聞けよ」

ルレーテは真顔で言った。

「はい」

スウは返事した。

「とにかく、ギルーツ君のこと愛してるのは私なんだから絶……」

「おい、ふざけるなよション便臭いガキが、あいつは俺のだからな!」

「だから! 最後まで言わせろって言ってんだろがあああああ! 何なんだよオッサン気持ち悪りいいんだよ! どっから湧いて出た! 言っておくが、お前のそれ性犯罪だからな!」

「愛はすべてを超える」

「は! 何言ってんのこいつ!」

ルレーテは青ざめたが

スウはどうでもよさそうに家に戻ることにした。

(そろそろあの話も終わってそうだな、取り敢えず僕があいつらの恋敵であることは分かったし)

そして案の定ギルーツは買える準備をしていた。

「あっ……」

ギルーツは顔を真っ赤にしてスウを見た。

「どうしました?」

スウは分かってはいたが面白そうだから聞いてみた。

「いや、何でもないよ! ははははは」

ギルーツは誤魔化すように話を逸らした。

「そういえば、次来たときまた一緒に稽古しようね」

と言った。

「はい、よろしくお願いしますね」

逸らされたことが分かったためスウはとびっきりの笑顔で答えた。

「……ッ! うっうん」

ギルーツは顔をそらしながら答えた。

こうして、ギルーツは馬車に乗って帰っていった。

「はあ、スウちゃん鈍感ね」

「ん」

スウはなぜか鈍感キャラになった。

――――――――――――――――――――――――――――――――――――

馬車で

「恋にの道は厳しいなギルーツよ」

「何言ってんだよ、父さん!」

そんな会話をした。


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