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『D』─狂気の逃走─  作者: 纏衣
1/1

危機

ほのかに残酷描写有りです。

「俺の名前は…コウ?」

記憶を辿ろうとすると、急に声が聞こえた。

『目が覚めたか?ID¯29ko。通称“コウ”。』

だが、姿が見えない。探しても声を発するものは見当たらなかった。

「誰だ!?」

今、此奴は俺の事を『ID¯29ko』と言った。それは何故だ?

『私はジャック。この施設の施設長だ。そして科学者でもある。』

「ジャック?」

外国人かと思ったが、日本語の話し方からして慣れていると思った。

『ああ、ジャックだ。コウ。君は何故此処に居ると思う?』

「何故?分かる訳ないだろう!」

『ふふ、期待通りの反応だね。じゃあ教えてやろう。

君は「実験台」として此処に連れてこられたんだ。』

実験台…?そう思った瞬間、ゾッとした。

「ふざけるな!!何故俺…」

『お前は選ばれたんだ。』

話を遮られ、言われた言葉に疑問が浮かぶ。

「選ばれ…た?」

『そうだ。君は選ばれたんだよ。運命にね。』

「はぁ……?」

此奴の言っている事は理解不能だった。話は続く。

『君は日本人でも数少ない「異能者」だったんだ。

それは私の調査の中で分かったんだ。』


俺が、『異能者』………!?


「どうゆう事だ!説明しろ!」

『じゃあ今から「実験」しよう。』

「実験……!!」

解体されてしまうとか脳を調べられてしまうのではとか、色んな考えが

グルグルと回る。そしてジャックは告げた。

『実験は「君が戦う事」だ。コウ。』

俺が戦って実験する?

『君は戦闘において効果を表す異能のハズなんだ。

だから、頑張ってくれよ?』

──ブチッ

ジャックの声が消えた瞬間、ドアから4、5人武装したような格好の

人が部屋に入ってきた。全員が剣と銃を所持していた。

「ヒッ…………!!」

短く悲鳴を漏らす。すると目の前に剣が落ちてきた。

「それを持て。」

目の前の武装した一人が言う。

それに従い、剣を持った。

次の瞬間。


スパンッ


「えっ……」

その剣がぐにゃりと曲がり、俺の右肩を切った。

驚いて剣を投げ捨てると、その剣から「ケタケタケタ」と、

笑い声のようなものが聞こえた。

淡い水色の半袖シャツが赤く染まっていく。

その血と相手の持つ剣の反射した光を見た瞬間。


俺の中の何かが外れた。


to be continue…

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