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掌編小説集2 (51話~100話)

コード

作者: 蹴沢缶九郎

部屋のコンセントに見慣れぬ差込プラグが刺さっていた。一体何のプラグかとコードを辿っていくが、それは部屋のどの電化製品のものでもなく、コードは窓の隙間から外へと伸びていた。


「さては隣の家の住人が、我が家の電気を勝手に拝借してるんだな。」


これは犯人にガツンと言ってやらねばと、外に出て、再びコードを辿ろうとする。しかし、窓から伸びたコードは両隣の家ではなく、庭の中心に向かい続いており、少し行った所で地中に埋まっていたのである。

訳がわからず、地中に埋まったコードを引き抜こうとするが、コードはかなり深くまで埋まっているらしく、引き抜く事が出来なかった。スコップを持ってきて、コードの周りを掘っていくが、終わりが見えそうにないので、数十センチ掘り進めた所でやめてしまった。


結局何のコードかは分からなかったが、勝手に他人の家のコンセントを使ってる奴が悪いのだ。部屋に戻ると、コンセントから差込プラグを抜いてしまった。


その日、地球の自転が止まった。

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