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☆4話 ~むにょにゅんって! むにょにゅんって!~

黄色ギャルの名前を変更しました。読んですぐにでてくるのでわかると思います。

     ◇


「そんじゃウチ、あそこのマンションだからー」

《ぐぐー》


 ここなんがすぐそこの7、8階くらいあるマンションを指さした。ほー、あそこなんだー。


「わたしたちのマンションと近いね、お互い見えるとこだ」

「おー、ラッキーだねー。今度あそびいっていいー?」

「いいよいいよ♪ えっと、あそこのシルバーグレーのマンションだよ」

「……でかいねー、30階くらいあるんじゃないー?」


 ここなんが「おおー」って感じで見上げる。ちょっとびっくりしてるみたい。


「まあおばーちゃんがねー、『ここにせい!』って登録しちゃってさ」

   《ふぃー》 「おやつたべたいー」的な

「おー、さすが大会社のトップー」

   《るるぅ》 「もうすこしがまんしようねー」的な

「お前のとこも階数すくないだけで、けっこう上等に見えるけど」


 あかりんが入ってきた。

 うん、たしかに見ただけでもかなり良いマンションに感じるね。それにふつうの7、8階建てより倍くらい大きいし、たぶん部屋もかなり広そう。上にも横にも。ティグッタちゃんもいっしょに暮らせるように、かな。


「やーん、あかりんがフォローしてくれた~♪」

「べ、べつにそんなんじゃねえよ!」


 ここなん、ちょっとおもしろがってるよね。うーん、やっぱりこあくまさんだ。


「んふふ~♪ あ、そうそうー、ウチのお母さんてモデルやっててねー。好きなとこ選んでいいって言ってくれたのー」

「へえ、モデルさん! 名前はなんていうの?」

「山吹檬花もかだよー」

「「え」」


 めっちゃ有名人じゃん! ていうかトップモデルだよね! すごい!


「サインください!」

「あははー、お願いしとくねー」

「ありがとう!」


 うっひゃ~、うれしい~♪ 地元の友だちに自慢しちゃろ♪


 あ、そうだ。忘れないうちにやっとかないと。


「ねえここなん、アドレス交換しよ!」

「おーそうだねー。あかりんもしてくれるとうれしいなー」

「いいぞべつに」

「わーいだいしゅきー♪」

「やっ、やめろおい! だきつくな!」


 うんうん、ちゃんと仲良くなれたね。お姉ちゃんはうれしいぞっ、あかりん。


 ……むむぁっ!? こ、ここなんのおっぱいが、おっぱいが朱璃のお胸を……お胸をたべてる! むにょにゅんって! むにょにゅんって!


《ふぃいー!》 「おやつたべたいのぉー!」的な


 あ、ごめん。もうちょいまってくださいお嬢さま。








 夜です。

 おやつもごはんもお風呂もすませて、いまはみんなでゆったりタイムだよ。


「お菓子~♪」

   《ふぃふぃふぃ~♪》 「おかし~♪」的な

「太るぞ」

「へーんだ、魔術師は太らないもーん」

   《ふぃーんふぃ》 「へーんだ」的な

「……は?」


 朱璃がきょとんとする。

 ん? もしかして……。


「しらないの? えっと……」


 自分のハンディデバイスを取って、と。出てきたホログラムウィンドウに『魔術師 太らない』って入力して、検索。そうそう、これだこれだ。


「ほい、読んでみなよ」

   《ふぃいー!》 「おかしー!」的な

「ん。………………マジか」

   《る、るるぅ》 「も、もうすぐだから」的な

「マジなのよ」


 わたしも初めてしったときはびっくりしたなあ。


 理屈はよくわかんなかったけど、なんか魔力っていうのは余分なカロリーとか脂肪分とかを使って作られてるんだって。だからほとんど太らない、ってわけらしいよ。


 なんにしても女の子としては天国みたいにうれしい話だよねー♪


「さてと、お菓子お菓子~♪」

   《ふぃ~♪》

「んー……あたしも食うか」

   《るぅ♪》


 お、それじゃあちょっと多めに用意しよ。


 ……ん、これでよし!


「おまたへ~♪」

「ありがと」

「むふん、お姉ちゃんだからね!」

   《ふぃい~♪》 「わーいおかしだ~♪」的な

「はいはい」

   《るぅ~♪》 「えへへ、わーい♪」的な


 食べよ食べよ~♪ まずはバタークッキー、うんおいしい♪


《ふぃ~♪》

《るぅ~♪》


 サフィーナとルヴィニアはいつもどおり一枚をいっしょに食べてるね。仲良く並んで、端っこのとこを両手で持ってはむはむしてる。かわいーんだよねー♪


 …………あれ? デバイスボードに着信だ。あ、デバイスボードっていうのは家とか屋内で使う用の、据え置きタイプのハンディデバイスのことね。ホログラムウィンドウが大きくて、動作も早いの。


「あ、おばーちゃんからだよ朱璃」

「ん、なんだろ」

「でるねー」


 タップ、と。

 ウィンドウいっぱいにおばーちゃんの姿が。


 子ども用の着物に、長いキレイな紫の髪にかんざしをつけてて。パッチリおめめにぷにぷにほっぺ、ぷるぷるなくちびる。


 ……うん、やっぱりどうしても小学生にしか見えない。


『おお、青姫に赤姫。元気じゃったかー?』

「おばーちゃん! うん、元気だよ」

「入学式も無事に終わったし」


 ちなみにわかったと思うけど、おばーちゃんはわたしのことを『青姫』、朱璃のことを『赤姫』って呼ぶんだ。昔からずっとね。


『そうかそうか。して、友達はできたかや?』

「できたよ! ここなんっていうの。おっぱいおっきいんだー」

「その情報いるのか?」

『乳が大きいは母性の証。うむ、良いことじゃのう』


 おばーちゃんが腕をくんで、うんうんってうなずく。


『困ったことなどはないか?』

「いまんとこ大丈夫だよ」

   《ふぃー♪》 「おかしおいしー♪」

「ここの暮らしにもなれてきたし」

   《るー♪》 「おいしーね♪」

『それはなによりじゃ。……む、画面に何ぞ出てきおったぞ?』


 お、ほんとだ。って、おかーさんからの着信じゃん。


『ふむ、紫織しおりからか。では二人とも、名残惜しいがこれで終いじゃ』

「ちょっとまっておばーちゃん、なにしようとしてる?」

『む? 紫織から着信があったから、お前たちとの通話を切ろうとしとるんじゃが……』


 もうおばーちゃんてば、そもそもこのおかーさんからの着信はね、わたしたちの通話にくわわるためのものなのに。


「お母さんもいっしょに話せるから、切らなくてもいいの」

『ほう、そうなのか! して、どうすれば良いのじゃ赤姫?』

「ふつうに通話のとこを押せば大丈夫」


 お、朱璃が説明してくれた。ごほうびにほっぺたをくっつけてむにむにしてあげよう。

 ふにぉっ、そのまま押し返されちゃった。でもやぁらかくてきもちい♪ あら、サフィーナもまねしてルヴィニアとほっぺたむにむにしてるね。


『おお、できたぞ! 紫織が映ったわい』

『おかあさん、元気だった?』

『うむ、この通りじゃ。紫織も変わりないか?』

『うん、大丈夫よ。藍美も朱璃も、やっほー♪』

「やっほー♪」

「ん」


 おかーさん、あいかわらずにこにこだね。おばーちゃんと同じ紫色の髪もいつもどおりさらさらで、首のうしろで結ってるみたい。


『婿殿はおらんのか?』


 えー……おとーさんなんてどうでもいいじゃん。まあでもおばーちゃんって、ほんとにおとーさんのこといじめるの大っっっっっっっっっっ好きだからなあ。結婚はそんなに反対しなかったとはいえ、人工受精で産まれたたった一人の娘を取られたわけだし、しょうがないか。


『ああ、あの人? 娘たちがいないのがさみしすぎて、ぐすぐす泣きながらねちゃったわ』

「「きも……」」


 おお、朱璃とハモった。うんうん、やっぱりそう思うよねー。


『相変わらずじゃのう。まあ家族を愛するは良いことじゃ』

「まあそれはそうだけどさー、やっぱりその前にきもちわるいっていうのがきちゃうんだよねー……」

「同じく」

『ふふ、たまには優しくしてあげてね』


 でもそうするとまた調子にのってさー、うっとうしくなるじゃん。わたしも朱璃も、とっくの昔に学習したよ。


「あ、そうそうおばーちゃん、学校で会社の宣伝しといたよー」

「宣伝……まあ宣伝か」

『おおそうか。偉いのう、よしよし』

「えへへー♪」


 画面ごしだけどなでてくれた。いや、まあただのふりなんだけど、うれしいよね。


「おばーちゃんが小学生みたいっていったらみんなびっくりしてたよ」

『ふむ、なるほどのう。じゃが別にうちの商品を使ったとて、こうはならんぞ』

「え、そうなの?」

「へえ」

『あら、おかあさん言ってなかったの?』

『別に敢えて言うことでもなかろ。まあこの際じゃし教えておくが、儂の”これ”は簡潔にいうと実験の失敗による産物じゃよ』


 な、なにそれこわいんだけど。朱璃も目を見開いてびっくりしてる。


『結果的に良い効果で済んだが、儂の場合はそれまでにもあらゆる試作品などをためして、身体に耐性ができとったからのう。もしも他の者じゃったら、どうなっておったかわからん』

「そ、そっか」

「無事でよかったよ」


 朱璃、お姉ちゃんにもふだんからそれくらい優しさください。いや、口調がつんけんしてるだけでほんとはとっても優しいのはしってるけどね。


『それとのう、どうもお主らにも影響が遺伝しとるようなんじゃ』

「「え」」

『ふふふ、心配しなくても大丈夫よ』

『うむ。紫織を見てわかるじゃろうが、ある年齢から見た目が老けんだけの効果じゃよ』

「それほんとに!?」

「すげえ……」


 たしかにおかーさんって昔から若いなーと思ってたけど、そんな理由があったんだ。それがわたしたちにも遺伝してるって。うわあ、うれしい。


『あとお主らとまぐわった相手にも同じような影響が出るようじゃからの。青姫も赤姫も、そっちの娘どもと乳繰り合うときは一応説明するんじゃぞ。まあ喜ばれるだけじゃろうがな、くはは』

『もう、おかあさんたらー』


 ち、ちちくりって、あはは……。

 朱璃もとなりで赤くなってうつむいてるや。


『さて……そろそろ終いとするかのう』

『そうね、私もそうするわ』

「あ、うんわかったー。ばいばいー」

「また連絡するよ」


 ふう。


 それじゃ、お菓子の続きっと♪ ――って、今度はハンディデバイスに着信だ。


「おろ? ここなんからだ!」


 通話じゃなくてメッセージだね。どれどれ。


ここなん:【やっほー(^^)】

     【いまティグッタのお風呂おわってめっちゃすっきりー(^○^)】

     【大変だけどできるだけ毎日やったげないとねー(^_^)】


 うんうん、ティグッタちゃんだって女の子だし、きれいにしてたいよね! ってことで送信、と。


「あ、返事はやい」

「いや、早すぎねえか? っていうかあたしのにもきたぞ! しかもそっちと内容ちがうとかあいつ指どうなってんだ!」

「【指どうなってんの?】、と。あ、返事きた」

「だから早えんだよ!」


 んーと。なるほど、【なんか自然とできるようになってたよーv(^^)v】か。


ここなん:【ところでさー】

     【明日から学校いっしょいかないー?(^_^)】


あいみん:【もちろんいいよー♪\(^○^)/】

     【あかりんもつれてくねー(^_-)-☆】


ここなん:【わーい\(=´▽`=)/】


 やったー、いっしょに通学ぅー♪ 楽しみだなー。


 そのあともいろいろお話しながら、お菓子たべてまったりしたよ。

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