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プロローグ


どうしよう寝坊だ!

そんな時人を超越するような速度が欲しくなる・・・なりますよね・・・

まず1つ言わせてほしい。

平凡なんて嫌だ! 特殊な力が欲しい!

なんて願うもんじゃないぜ……


そんなものがあったら必ず厄介で面倒なことに巻き込まれるんだからさ。

少なくとも俺『佐藤あきら』はあんまり人には言えない、いわゆる『秘密の力』を持っているせいで、平凡で普通な人生は送ってきていないのだから……


力を持ってたって、たまに便利なぐらいであとは意外と面倒だったりもするし、力のことを気づかれないように縮こまった生活が余儀なくされるだろう。

なんでそんなことが言えるのかって? それは俺がこの身で体験してるからだよ。


もう一度忠告する

平凡なんて嫌だ! 特殊な力が欲しい!

――なんて死んでも願わないほうがいいぞ……


ピピピピ……

枕元で携帯のアラームが静かに鳴り出していた…… と思ったのだがアラームではなく、どうやら着信音のようだ。

俺は携帯を手に取り画面表示を見ず、そのまま通話ボタンをおした。

「――もしもし、佐藤か? 今何時かわかるか?」

誰だったのかは寝ぼけていいたせいでよくわからなかったのだが、俺は机の上のデジタル時計に目をやった……


――8時13分


「んなぁあ! ヤバい遅刻する!」

いつも学校開始に間に合うギリギリの時間、8時2分発の電車に乗っているから大遅刻なワケで、しかし俺は決してずる休みするわけではない。

俺は携帯の通話をブチ切って大慌てで制服に着替えて家を飛び出した。


駅は通勤ラッシュでとても混雑している……

もちろん簡単に電車には乗れない……

「あー! なんで寝坊なんてしたんだろう……」

独り言で電車に乗れなかったイライラを紛らわそうとするがあんまり意味がなかった、携帯を取り出しいじる事にした。

「そういえばさっきの着信誰だったんだろう?」

着歴には『富崎 和夫』とあった……

トミカからだったのか……

トミカというのは『とみさき かずお』の『とみ か』を取って俺がつけたあだ名だ。今はそんなことはどうでもいいのだが……

電車が来るのにあと5分ぐらい余裕があったから、朝食の代わりに自販機に売っていたはずの栄養ドリンクを買うことにした

「――ん? こんなものここにあったか?」

自販機の横に不思議な形をした小さな箱が置いてあって

――拾ってください――

と書いてあった。明らかに不審な物だったので係員を呼ぼうとしたがここは無人駅だった……

通勤で忙しいからきっと誰も相手にしないんだろうな……

俺もきっと誰かが警察に届けてくれるだろうと思い、ちょうど電車が来て乗り込むことに成功したのでそれでよしとした


しかし、この箱が俺以外に見えていなかったことはもちろん誰も知らないわけなんだが……



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