02-04-03 張りめぐらされていく罠
テイルとカリス、そしてランジュ達は、早々に立ち往生をしていた。
どうやら、リーテ神のいる場所へ近づくことを禁止すると命令されたらしい。塔の上に行く為の階段の前に、剣を腰につるした神官が数人立っていた。
「一体誰から命令されたんですか?」
まさか、ここで足止めを食らうとは思っていなかったランジュは、不思議そうに問いかける。
「リーテ様からです」
「リーテ神から? 私達もリーテ神から了承を得ているのですが」
「今、どんな時なのか考えてください。とにかく、ここから先には通らせることはできません」
頑として聞かない神官に、ランジュはさらに言い募る。
「しかしっ、なら、リーテ神は此度の事件になんとおっしゃられているのかだけでも」
「くどいっ! 子どもがこれ以上の領域に踏み入るな!」
「えっ……?」
怒鳴られたことが無いかのように、ランジュは呆然と神官を見た。
それは、なぜかアニエスとセオドア、ノランもおなじで、なぜか神官たちを見る。
セオドアが、おもむろにランジュを庇うように前に出る。さらに、剣を抜くと神官につきつけた。
「お前、誰だ」
酷く冷たい声だった。
「ここから先は入ってはならない」
同じことしか言えないように、神官は繰り返す。
もう一人も同じだ。
まるで、操られているかのように。
ここにいる神官は全員ランジュの知り合いだ。いや、むしろこの塔にランジュを知らない人はいない。
「どうやら、操られているようですね」
「えっ、なんで?」
どうして先ほどのやりとりだけで操られていると判断したのか、あまりにも突然過ぎる判断にテイルは思わず声を上げる。
そんなテイルに、アニエスは近寄ると小さな声で言った。
「詳しくは言えませんが、ランジュ様はこの塔で神官長と同等の立場でいらっしゃいます。そんな彼女を子ども扱いするなど……」
一介の神官ではないだろうとは思っていたが、まさかそこまで上の立場の人間だったとは思わなかったとテイルは思わずまだ幼さを残す少女見た。
「ここから先は、入ってはならない!!」
一歩、一歩と進むセオドアに、神官たちが剣を抜いた。それを待ってたとばかりにセオドアは剣を振り回す。
「アニエス、神官長にこの事態の報告をっ! セオドア、この人達を拘束して下さい。決して殺さないでっ!」
「はいっ」
「りょうかい。なるべく殺さないようにする」
「ノラン、ラミリア、私と一緒にここを突破してとにかくリーテ神の元へ」
「僕達も行きます」
即座に命令を出すランジュに、テイルは声をあげた。
ランジュは少し驚くがすぐに頷く。
「行きましょう」
セオドアがどうにか押さえている隙をつき、ランジュ達は走る。
リーテ神は塔の最上階。これよりもっと先となる。
「マコトは……いや、セレスティンは一体なにを……」
「まだなんにも分かんねぇ。とにかく、急ごうぜ」
なんのためにこの首都を襲撃したのか。漠然とした不安を抱えながら、テイルとカリスはランジュ達を追った。
神殺し。
その称号を持つのは、人だけではない。
たとえば、神を殺すために創られた武器も、神殺しを為せばその称号を得るだろう。
ムラクモの刀が、リーテ神を切り裂く。
「クソッ!!」
朱の滴が周囲に飛び散る。が、悔しそうにムラクモは叫んだ。
「貴方はっ、いや、この刀はっ!!」
リーテ神が忌々しそうにムラクモを睨んだ。
ぶらりと力なく垂れ下がる左腕から、血が滴り落ちていた。
致命傷には程遠い。それでも、リーテ神の力が明らかに削がれていた。
あたりまえだ。なぜなら――
「神を殺すための刀かっ」
リーテ神が至近距離に居たムラクモの胸倉を掴むと片腕で壁に叩きつけた。
ギウスが止めようとするが、リーテ神はあまりにも早すぎる。
右手に神力が一瞬で集まり、闇が広がるとムラクモに叩きつけられた。糸が切れたようにムラクモが倒れる。カランと刀が転がり落ちた。
「ムラクモっ!! よくも……っ!」
「ギウスっ待って!」
ムラクモの介抱に駆け寄ったミスティルがとびだしたギウスを止めようと叫ぶが、彼は聞いていない。
リーテ神はそんなギウスを軽くいなして避ける。さえあに斬りかかろうとしたギウスは突如地面に叩きつけられた。
よく見れば、暗がりから伸びた黒い手がギウスの身を拘束していた。動けないギウスにリーテ神は影から漆黒の剣を作り出すと斬りかかる。
思わず目を閉じたギウスは、いくら待ってもこない痛みに目を開けると、目の前にマコトが立ちふさがっていた。
リーテ神の剣を魔剣で受け止めさらに弾きかえす。
「後退しろ! 作戦は失敗、これ以上の交戦に意味はない」
この作戦の要であるムラクモが倒れた。撤退する、そうマコトが決めるのは早かった。
「でもっ!」
リーテ神はムラクモを倒した。それが悔しいギウスはリーテ神を睨みながら反論する。
「あの剣なら、こいつを殺せるはずだっ」
転がったままの刀、黒棘を思い出してギウスは未練がましく後ろを向く。
「ギウス!! ばかっ!」
ミスティルの罵声が届く前に、ギウスの目の前は漆黒の闇に覆われていた。
「なっ」
マコトが止める間もなく、リーテ神は闇から闇へと移ったのだ。
姿を現したリーテ神にギウスは慌てて回避するが間にあわない。
「殺しはしない」
しかし、逃げることなど許さないとばかりに振るわれた剣がギウスを捕らえる。
「うぐっ」
「ギウス!!」
鮮血が舞い、ミスティルの悲鳴が上がった。
「さあ、次は――」
「ぼくだ」
ミスティルに向かおうとするリーテ神の前に、マコトが遮った。
その隙にミスティルは魔術で斃れたギウスを自分の元へと引き寄せる。そのまま、逃亡するようにとすでに合図をしていたマコトは、後ろを見ずにリーテ神を睨みつけた。
「身を削って仲間を退避させるか」
「計画が失敗した以上、適当な判断だと思うが?」
マコト独りでは、リーテ神の足止めはよくて数分。だが、それだけあればミスティルたちは逃げられる。白の塔で騒ぎを起こしていた朱月にはマコトたちがリーテ神の元へ赴き次第黒の塔ですぐにマコト達を回収できるようにと待機するように言ってある。朱月は数人を瞬間移動させる魔法を使えるためだ。
もしもマコトが残ったときは、気にせずに先に組織に戻る様にと言ってある。
……朱月に頼らずとも移動する手段をマコトが唯一持っているからだ。どうやって逃げるつもりかムラクモや朱月達には話していなかったが。
「しかし、足止めが貴方では……。まあいいでしょう。魔法の使えない貴方がなぜセレスティンにいるのか知りたい」
しかし、それは甘い考えだったと言わざるを得ない。
なんせ、相手は神なのだ。
独りで足止めできるような相手では、なかった。
「っ?!」
部屋全体から影が、闇が、マコトを覆いかぶさるように襲いかかり、逃げる間もなく彼は捕まった。
暗い。暗い。暗い。
暗闇が首を絞める。
走馬灯のように過去が再生されて行く。
『……約束なんて……守れもしない不確かなもの……なんでするのだろうな』
最初はあいまいだった映像が、次第に鮮明に。
『君は、やらなければならないことが在るんじゃないのか?』
『お前は死ぬつもりなのか?』
新しい記憶から順に過去へと遡っていく。
『契約を』
「……やめろ」
『世界を救おうなんて思ってはいない。ただ、真実を明かしたいだけなんだ』
『旦那にはいつもお世話になっていますから』『そんなことをしてお前はっ』
「やめろ」
『シェランを殺す。その時が最期のチャンス』『所在不明……いや、生きている』『あいつだけは。あの神だけはっ。殺す』『どうして、千引玻璃を殺した?』
『お前は一線を越えた。だから、殺す』『マコト!!』『取引をしよう。アーヴェ・ルゥ・シェランを殺すには、僕が必要なのだろう?』
「やめろっ!!!」
『このままでは、殺される』『日野出流の預言が』『もう、時間が無いんだ』『危険すぎる。やはり最初の計画を』『友達でしょ?』『陰陽師に頼んだものが届いた』『ダメだよ』『向き合うことなんてできない』『どうして』『桜の木が』『それが、あなたの選択なのね』『僕は』『後悔なんて』『まだ、死ねない』『陸夜……』『これ以上無理をすれば』『なぜ、あの時契約を勝手に破棄してしまったのですか?』『……』『音川アルトが星原に来た』『眠り姫』『神世の時代の』『灰かぶり』『許せないんだ』『復讐したくはない?』『私達と、一緒に』『世界を壊そう』『……だから』『……』『』………………『君を、助けに来た』
耳を塞いでも聞こえて来る。目を瞑ってもその時の情景が映し出される。暗闇の中で、酷い過去の再演が続く。
マコトがどれだけ叫んでもそれは止まらない。
裏切りの記憶が、偽りの平穏が、犠牲の上で成り立つ世界が、マコトを襲う。
もう、見たくない。誰にも、見せたくない。真実を知っているのは自分だけでいい。
ままならない世界で生きて行くために、沢山犠牲を強いた。そして、これからもそれは続く。独りよがりな願いを叶えるために。傷ついた人々に、真実なんていらない。訳も分からず苦しませなければいけない。
「勝手に、人の記憶を、覗くなっ!!」
マコトが気がつくと、床に倒れていた。それを見下げる女神が、驚愕に彩られた顔をしている。
彼女は、見たのだ。
「貴方は、そんな……自分の為の復讐で、こんなことを?」
マコトが戦う理由を見たのだ。
「自分の為に、罪のない人達を巻き込んで、沢山の人達を殺すのか?」
そうだ。自分の為にだけにマコトは戦っている。
『ボクの為に復讐なんて、しなくていい』そう言われても、それでも、マコトは、戦わなければならなかった。
自分のせいで始まる前に終わった物語。踏みにじられた夢。果たせなかった約束。復讐しなければならなかった。狂っていた世界に、そして『自分』に。
なにもしなかった自分への罰が欲しかった。
「友の為だとしても、国を滅ぼして関係のない人々を殺してでも復讐をするというのかっ!!」
魔術などでは無く、マコトの目の前が真っ暗になった。
全身から血の気が引いて行く。
怒りを通りすぎて、ただただ苦しかった。
ミスティルたちが無事に離脱できたのか、そんなことも考えられないほど。
「……身勝手なお前達にだけは、言われたくないっ」
世界が狂ったのは、かつて世界が終わろうとしても動かなかった無能な神々のせいだ。我関せずで自分はなにも知らないとばかりに隠れた精霊達のせいだ。そのせいで、沢山の人が狂った世界に殺されてきた。それなのに、この神は――狂った世界を正さなかった神は――!!
目の前がぼやけて歪み、神の顔が見えなくなる。
ボロボロになった手のひらを握りしめて、マコトはそれでも神を睨みつける。
もしも断罪されるとしたら、こんな神ではなく、マコトがこれまで傷つけてきた人だ。
動けない。それでも、彼女には屈したくなかった。何もしなかった神々の一柱である彼女には……。
「愚かな」
リーテ神が左手を掲げると、そこに宵闇が集まっていく。
逃げようとしても動けないマコトは、リーテ神の後ろで少女が動いたのに気づく。倒れたムラクモと動けないギウスを退避させていた彼女が戻ってきていたのだ。
逃げろと視線を送っても、彼女は首をふる。
「殺しはしない。ただ、眠れ。これ以上、貴方の復讐の為に犠牲を出す事は出来ない」
マコトに集中している今なら。……彼女の手には神殺しの刀が握られていた。
「何もできない神がっ、ほざくなっ!!」
リーテ神のまとう闇がマコトを襲う。それをどうにか立ち上がり魔剣で切り裂こうとする。が、剣の刃にヒビが入ると一瞬にして破壊される。
リーテ神の哀れむような視線。その後ろで、ミスティルが黒の刀を振り下ろした。
「あっ……」
それは、呆気なく、リーテ神の心の臓を切り裂いた。
そして、一瞬にしてリーテ神は黒い炎に包まれて燃えていく。彼女自身、驚いた顔でミスティルに振り向きながら、炎に消える。
あまりにも、呆気なく。
「やった、の……?」
力が抜けてしまったのか、ミスティルはすとんと座りこむ。
そして、まさかこんな簡単に神が殺されるなんてと、おどおどと呟いた。
マコトもまた、思考を一瞬止まらせた。
だが、神がそう簡単に死ぬわけが無かった。
「きゃあああっ」
リーテ神の身を包んでいた黒の炎がまるで意思を持つかのようにミスティルの元へと襲いかかった。恐ろしさに震えるミスティルは魔術で防ごうとするが、神の炎にそのような物通用する訳が無く、一瞬にして破られる。
刀を振り回すミスティルの右手を黒の炎は容赦なく襲いかかった。
まるで、呪いの様に黒の炎に焼かれた皮膚が黒く染まっていく。
いや、あれは呪いだ。神を殺した罰。それがミスティルを襲っているのだ。
悶えながら倒れたミスティルは恐怖に涙を流しながら痛みに叫ぶ。
「っ、!」
時間が無い。もはや、一刻の猶予も無い。
マコトはミスティルが落した刀黒棘を拾い上げると、ミスティルの元へと走る。
右は肘まで黒く変色し、さらには爛れ腐り始めたそれを、マコトは一瞥する。
そして、
「すまない」
躊躇いも無く右腕を斬り落とした。
絶叫。そして、ミスティルは動きを止めた。
斬り落とされた右腕がジュクジュクと腐って酷い悪臭を放ちながら溶けていく。
どうにか、腕以上に広がる前に斬り落とせた。ほっと息をつこうとしたとたん、さらに激しく炎が燃え広がった。
突如勢いを増したそれは部屋全体を包み込み、マコトとミスティルの元へと意思を持ったように這い寄っていく。
結界を――手持ちの呪具による簡易結界ではすぐに破られてしまうだろう。では、魔法を――マコトは魔法を使えない。
「『来るな』!!」
言霊でとどめようとするが、一瞬動きが鈍っただけで止まらない。
「フェルナンドっ! フェルナンドっ!!」
奥の手であった契約している同朋の名を呼ぶ。一人残ったとしても、フェルナンドならばマコトを逃がす事ができる。出来うる限り彼女の存在を秘密にしたかったため、ムラクモ達には話していない。ただ、逃亡するあてがあると言っただけだ。
しかし、彼女は現れない。呼べば近くで待機しているはずだと言うのに、そういう手はずだったと言うのに、
まさか、結界? いや、この炎のせい?
考えても始まらない。もはや、黒の炎から逃れる術は無かった。
こんなところで、しぬ?
「まだ、だ……まだ……」
まだ、死ねない。
やらないといけないことがある。
この歪んだ世界に、真実を騙る世界に復讐をしていない。
黒の炎が逃げ場のないマコト達を襲う。
黒く焼かれた場所から、生きながら腐っていくという苦痛。何も考えられないほどの痛み。
意識を手放せばその苦痛から逃れられると知っていても、それでもマコトは必死に耐えようとした。
「フェル、ナ……」
せめて、ここから逃げなければ。スフィラの為に、腐り溶けることはできない。
せめて、せめて――。
しかし、黒い炎は全てを焼き尽くす。
はずだった。
一瞬、昼間かと見間違うほどの光の柱がマコトとミスティルを中心に立ち上り――一筋の光を残して消えた。瞬間、黒の炎は吸い込まれるように光へと殺到し、きれいさっぱり跡かたも無く消えうせる。
仄かな光が、周囲をただよい、まるで、浄化された地のようだった。
それを呆然とマコトは見ていた。
マコトもミスティルも黒の炎に焼かれた跡は無い。ミスティルの右腕は斬り落され存在しなかったが、その切り口はすでに塞がっていた。
まるで、奇跡でも起きたかのように先ほどの痛みすら消えうせている。
『……やくそくは、まもって、あげないと……だめだよ』
ぽつりと、小さな声で誰かが呟いた。
幼い子どもの声だった。
「だれ、だ」
かすれた声でマコトは問いかけるが、それ以上返答は無い。そもそも、気配すらなく、マコトが聞いたのは幻聴だったではとすら思っていた。
「紫の悪魔、これは一体……?」
ムラクモ達を移動させた朱月が部屋へと入ってくると、倒れたミスティルと周囲を見渡して言った。
「……リーテはミスティルが神殺しの刀で殺した。おそらく、復活には時間がかかるだろう」
「そう。ならさっさと戻りましょう。どうやら神官がこちらの様子に気付いたみたい……」
そうかとなにも疑わず朱月は納得すると、そう言って移動の為の魔法を発動させようとした。周囲に魔法陣が広がっていく。
しかし。
「リーテ様!」
少女の叫び声が響いた。
どうやら、朱月の言った通りギウスの催眠魔法で警備達を操りごまかしていたのがばれてしまったようだ。
催眠では簡単な行動しかさせることができないため出来るだけ多くの人間を操ってここまでの道を邪魔するようにと置いてきたのだが、それでも彼等はすべて突破して来たようだ。
「なっ、貴方達は?!」
神官服の少女が呆然とマコト達を見る。さらに、後ろから眼鏡の少年と長い刀を背負った少女が現れる。少女は驚くと同時に神官服の少女を押しのけると刀を抜いた。その刀身は赤く汚れている。道中、斬ってでもここまで登って来たらしい。
そして、さらに後ろから遅れて少年が二人――テイルとカリスまでもが現れた。
顔には出さず、マコトは内心驚く。まさか、こんな場所で二人と再会するとは思っていなかったのだ。
「マコ、ト……」
テイルが何を思っているのか、痛々しそうな顔で呟いた。カリスはなんの表情も見せずにすぐにでも攻撃に移れるように札を数枚手に忍ばせている。
もはや、彼等は敵だ。セレスティンの操り人形であるマコトにとって、彼等は邪魔なだけの存在となり、彼等にとって玻璃を殺した敵だ。
このまま、戦闘に移るのかと思われた時、朱月の魔法は完成した。
魔法陣が脈動するように光り輝き、周囲を照らす。
「移動するわ」
その声を合図に一瞬にして視界が変わり、無機質な白い壁の続くホールへと移った。
あの忌まわしい石壁の部屋ではない。何度かマコトが利用したことのあるセレスティンの組織内にあるホールだ。
移動の影響で少しだけ目眩がするが、すぐに収まる。
そして周囲を見ると、なぜか朱月の姿は消えていた。一緒に戻ってこなかったのか、疑問はあるがそれよりも優先する事があった。
ミスティルは目を覚まさない。癒術師の元へ行かなければならないだろう。
立ちあがってミスティルを背負うと、マコトはゆっくりと歩きだす。
ふと、立ち止まって後ろを振り向くが、誰もいなかった。
あけましておめでとうございます!
長い蛇足と言うか、表にでなそうな設定。
マコト君チームの中で、純粋な戦闘力が一番低いのは実はマコト君。セレスティンの七人の幹部の中で一番弱くもあります。その代わり、特に誇りとかないので勝つ為ならばなんだってやります。事前に戦う相手を調べ上げて徹底的に弱点をついたり魔法を使えないために補助具で補ったり。特に魔法関連はあまりにも致命的な弱点なので、いろいろと対策を練っています。
フィーユさんやアスくんたち人間離れしてる人達とのなんでもありの戦闘では、勝つことは難しいが負けはしないけど……時々危ない……感じです。
ちなみに、一対一の戦闘でアルトちゃんが本調子で本気でマコト君と戦ったら秒殺されます。マコト君が。
風で近づかせないので至近距離からの攻撃不可。遠距離からの銃とかも風の鎧で無効化。遠距離からの風が四方からマコト君を襲い、一方的にぼこぼこにされる……。アルトちゃんは、なんだかんだで実は最高ランクの風術を操り、膨大な魔力を持っている風術師なので。ただし経験が少ないのと人を傷つけることができないのとで大分弱体化しています。
事前にいろいろ準備してなんでもあり(不意打ちや暗殺)の戦闘なら逆に完膚無きままに負けるアルトちゃん。マコト君が未だにだしてない奥の手が炸裂して終わるでしょう。
マコト君の戦闘力低いのは魔法が使えないせい。でも、暗殺者として最高の指導者紅破さんに指導された(殺されかけたとも言う)ので体術系は達人級で、魔術についての専門知識は他の追随を許さないマコト君は対処しようのない上級の魔術師以外なら普通に強いです。蛇足感。




