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騙る世界のフィリアリア  作者: 絢無晴蘿
第二章 -神騙り-
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02-04-02 張りめぐらされていく罠

聖フィンドルベーテアルフォンソ神国、その国には現在四人の王女が居る。彼女たちは、国の為になにかしらの功績をあげて国民と守護神であるフィンア・ソルティナ・リーテに認められなければ王家の一員として認められない。もちろん、王位継承権もない。

三年前、百年戦争中の功績で王家と認められたマリアンヌが殺されてしまったため、現在、唯一認められているのは復興の際に尽力した次女のシェルティアナだけである。

フィンドルの国王、彼女たちの母親であるジゼリアは、長女マリアンヌが王位継承権を認められてすぐに暗殺されて以来、その制度を見直すべきではないかと提案していた。しかし、その改革には時間がかかりそうである。

この制度がこの国の始まりからあったこと、そしてなにより、この国が宗教国家だったこともあり、国民からの支持も王宮での肯定的な意見も無かったのである。

聖フィンドルベーテアルフォンソ神国。その国は、現在アーヴェの月剣から危険視されている宗教国家ルクシードベルク巫国のように人柱や狂気じみた信仰を持つ国ではない。しかし、それでも生活の中に人と神は切り離せず、国の行く末に神が必ず関わっていた。


そんな守護神の一柱、夜を司る女神リーテ。彼女の神殿たる黒の塔に、テイルたちは来ていた。

すでに時刻は遅く、夕日が沈み周囲は暗くなっていた。

黒の塔には、あっさりと通されて、一般公開のさらに先の部屋に案内されると、なぜかランジュのみがさらに奥へとさっさと独りで行ってしまった。

残されたのは、事の成り行きが分からず呆然とするテイルとカリス、そしてどうしようこれとばかりに焦っているが何もできないノランと、とりあえずぺろぺろキャンディーをほおばり動揺することなく構えているセオドアの四人。

「今さらなんですけど、ランジュさんって……」

「とある貴族の令嬢です」

苦笑いをするノランは、それだけを言って口を閉じる。

おそらく、それ以上は聞くなと言う事なのだろう。セオドアもまた、何も言わない。

そのうち、町中に鐘が鳴り響く。しかし、塔の中は未だ賑やかだった。むしろ、にぎわって来てすらいる。

廊下では、神官らしき者達が絶え間なく部屋の前を行き来している。

そして。

「ただいまーっ」

先ほどよりも嬉しそうな様子でランジュは戻ってきた。

「もう少ししたら、会ってくれるって」

ランジュにリーテ神と話さないかと突如提案されてここまで来たテイル達だったが、まさか本当に会う事になるとは思ってもいなかった二人は、思わず顔を見合わせた。

なんでも、ランジュ達の話では、ハルフォンド家と懇意にしていたフィンア神はハルフォンド家についてなにも語ろうとせず、むしろ調査を中止にした本人であるらしい。彼に聞いても何も答えてくれないだろう。が、リーテ神はそれにあまり同意ではないと言う。リーテ神ならばテイル達の持っている写真を見せればなにかしら話してくれるかもしれない。

そんな理由から、二人はランジュに連れられて黒の塔に来ていた。

「えっ、本当にですか」

まさか本当に会う事になるとは思わず、二人は困惑する。

どうやら、ランジュはかなり高位の神官で力のある貴族の出身のようだ。なにはともかく、国の守護神と話せるのなら話そうかと結論になり、約束の時間までまたその部屋で時間を潰すこととなった。が――数分もしないうちに、夜の町に鐘が鳴り響いた。

ふいに、黒の塔も騒がしくなる。

「なにがあったんですか?」

ノランが廊下で慌てた様子で行き来する神官に問いかけると、彼は中を見て息を詰まらせながら応えた。

「城のほうでボヤ騒ぎがあったんだ。そのあと、白の塔でも不審な人物が出たとかで……」

その言葉が終わらないうちに、大きな爆発音が響く。

一体何事かと窓の外を見ると、ちょうど見えていた、離れた場所にある白の塔から赤い光と黒い煙が立ち上るのが見えた。

外でも騒ぎが起きている。

「どうやら、ただの火事じゃないようだね……」

あまりの出来ごとに、口元に手を当てて言葉を無くしているランジュを後ろで支えながら、ノランは静かに言う。

白の塔が燃えていた。見ている内に、なんども爆発音が鳴り響き、火が燃え広がる。住宅にも移ったのか、至る所で昼間の様に明るく周囲を照らしながら炎が燃え広がっている。

「いったい、誰が……」

今日に限ってこんなことがおこるなんて。運が悪いとカリスは唇を噛んだ。

「とにかく、救助にぼくたちも--」

窓の外を慌てる様子無く見ているカリスをしり目に、手伝おうと窓から身をひるがえしたテイルは、扉に手をかけようとした。が、それよりも先に息を切らせて、まだ若い神官が部屋に入ってくる。さらに、その後ろからなぜか刀を背おった少女も現れる。

「ランジュ様! あぁ、黒の塔にいて良かった……」

どうやら、ランジュを探していたようだ。

黒い神官服を来た少女は、よほど心配していたのか涙目になっている。

「フロード教会のほうが襲われて現在犯人を追跡中、同時に火災の消火を行っていますが……城もフロード教会も危険です! ここで待機をしていてくださいっ。もうすぐ騎士団から応援も来ますのでっ」

一息にそれだけ言うと、彼女は崩れ落ちる様に地面に座りこんだ。

「大丈夫か、アニエス」

そんな彼女を、後ろで見ていた少女がよしよしとばかりに頭を撫でた。神官の少女はアニエスと言うらしい。

少しくせのついた長い髪を二つに結んだ少女は、アニエスから視線を外すと、驚いて立ち止まっているテイルに目を向ける。

「それよか、このメガネ誰だよ」

ぶっきらぼうに、そう言うとノランを見た。

ずいぶん口が悪いが、その目は真剣そのもので、まるでわざと挑発するかのような物言いをしているようだった。

「テイルさんとカリスさんだよ。ルフォート国からちょっと調べ物をしに来たらしい」

「こんな日にぶち当たって残念だったな。とにかく、今は外にでねーほうがいいぞ」

「は、い」

「オレはラミリア。こいつらとは腐れ縁でな。っと、また爆発か。ったく、どこのどいつだよ」

文句を言いながらラミリアは窓辺に行く。熱心に外を見ているカリスの横から外を覗きこんで、舌打ちをした。

「おい、テイル」

そんな中、カリスがテイルを小さな声で呼ぶ。手招きをされて胡乱げにテイルがカリスの元へ行くと、彼はランジュ達に見えないように左手で小さく指をさす。

その先では、混乱する民衆が助けを求める様に黒の塔に集まっていた。蠢く民衆を必死に神官たちが治めている。

「あいつら」

そのなかで、黒いフードをかぶった集団が黒の塔へと向かってきていた。

フードはおそらく、不審にならない程度に顔を隠すためだったのだろう。そのフードからちらりと少年の顔を見える。

「え?」

それに思わずテイルは声をあげていた。

すでに気付いていたカリスは、小さな声で確認をするように言う。

「マコト、だ」

不審にならない程度に、彼等は動いている。そのうち、姿が見えなくなった。

向こうからはこちらは見えていない。気付かれた訳では無く、ここから見えなくなっただけだろう。

マコトのことはアーヴェ以外の場所でも噂になっているようだが、その顔を知る者は少ない。おそらく、フィリス教会の人々はマコトの事を知らない。

「つか、後ろに居た奴等、セレスティンの奴らだ」

ランジュ達に気付かれないように式を飛ばしながら、カリスは言う。

「ちょっとまって、まさか……」

「おそらく、これはセレスティンのやつらだ」

それ以外、マコトたちセレスティンがここに居る理由がない。

「でも、本当にマコトはセレスティンに……?」

「……それしか考えられねぇだろ。おそらく、爆発は誘導だ。別の奴等が城と向こうの塔を襲って、マコトたちが無防備になったこっちの塔を襲うつもりだ」

「そんなっ!!」

「どうかしましたか?」

思わず声を荒げたテイルに、ランジュは心配そうに問いかける。

「い、いえ……」

「なぁ、ここの警備はどうなってるんだ? 城もむこうの塔も襲われてるって事は、こっちにもなにかあるかもしれねぇだろ?」

「そんなら問題ねぇだろよ。ここにランジュがい――」

ラミリアが何を言うのかという顔をして答える。が、それにノランがあわてて口を塞ぐ。

「リーテ神は夜の女神。あちらと違ってこっちの塔は夜のほうがにぎわうんです。夜のほうが人もいるので、こちらの方が警備は厳重ですし、もうすぐ騎士団が来ます」

「そうか……」

「なにか、心配ごとでも?」

「……」

マコトの事を言うべきなのか、カリスはお茶を濁す。

たしかに居たのはマコトだったが、マコトの事を知らない。セレスティンの事を知っているかもしれないが、信じてもらえるか。そして、ならばなぜそんな事を知っているのかとカリスとテイルの正体についても聞かれることになるだろう。

今、カリスもテイルも立場を明かす事ははばかられる。

そんなとき、入口の近くで待機をしていたアニエスがそわそわとしだす。

「あの、ランジュ様。こんな時に何ですが、一応もうすぐリーテ様との待ち合わせの時間になるのですが……どういたしますか?」

「もう、そんな時間ですか……」

時間を確認したランジュはどうしたものかと少し考えて、テイル達のほうを見る。

「とにかく、リーテ神の元に行きましょう。テイルさん、カリスさんは……」

「僕達も行って良いんですか?」

「えぇ。元々そう言う話でしたから。ねぇ?」

ランジュが同意を求めると、セオドアとアニエスはいささか不満そうな顔をしていたが、しかし最期は頷く。こんな緊急時だと言うのに、部外者を神の元まで連れて行って良いのか二人は心配しているのだろう。しかし、ランジュはまったく気にした様子はない。

「あの、でも本当にいいんですか? こんな時に」

さすがにいいのかとテイルが聞くと、ランジュは頷いた。

「リーテ神があなた達に会うと言いました。それは、あなた達がこの国を害する者ではないからです。この国を害する者なら、かの女神の領域であるこの神殿に立ち入ればたちどころに彼女は気付くでしょう」

「そう、ですか」

まるで、すでに敵の懐の中だと言われたようだ。と、カリスは思う。

おそらく、この塔の中の様子はリーテ神にばれているのだろう。もしかしたら、先ほどの会話も聞かれていたかもしれない。

「行きましょう」

進み始めたランジュに、慌ててアニエスが続く。テイルとカリスも、その後に続いた。






黒いコート、フードで顔を隠した四人の前に、神官たちが集められていた。

「ここから先に絶対に誰も通すな」

暗い細道に、少年の声が響く。

肯定の声などなく、ただ、少年の前に居た神官たちが緩慢に動きはじめる。

それを見送ると、ギウスはマコト達のほうを向いた。

「やったぞ」

不機嫌そうに、ギウスは言う。結局、彼はマコトには勝てなかったのだ。

マコトはそれを確認すると、ギウスが誰も通すなと言った道を進み始める。

その後ろを、三人組――ムラクモ、ギウス、ミスティルは無言でついて行った。

あまりにもあっさりと侵入してしまった、とムラクモは不安になりながらもマコトの後を追う。

螺旋階段を登り続ける。その間、誰とも会わなかった。

外から鐘の音が響いているが、彼等には関係ない。

そして、最上階と思われる場所についた。

重苦しい鉄の扉。その前で、マコトは立ち止まる。そして、後ろをそっと見た。

その目からはなんの感情も読み取れない。

「打ち合わせ通り、ムラクモが止めを。作戦が失敗した時は無理と判断次第撤退する」

小さな声でマコトが言う。ムラクモとミスティルは頷き、ギウスは顔をそむけた。

動かないマコトに、ミスティルは慌ててギウスの頭をはたいて、無理やり頷かせる。

しかし、マコトはまだ動かない。

なにかあるのかとムラクモは身構えるが、なにもおこらない。

「……無駄死にはするなよ」

ぼそりとマコトがそう言うと、返事も聞かずに扉に手をかけた。

複雑な模様の刻まれた重そうな鉄の扉が、重さを感じさせずに開く。

扉の先に広がっていたのは、異様に広い空間だった。

石の床が広がり、高い天井も少し遠くにある壁も石造りだった。高い天井付近に小さな窓がいくつかある。そこから、月の光が差し込んでいた。

静かだ。

かつんとマコトが一歩中に入る。

薄暗い部屋の奥で誰かが椅子に座っていた。まるで、マコトたちを待っていたかのように。


「ようこそ、招かれざる客人達」


背中まで伸ばされた黒い髪。血の様な赤い瞳。見た者を釘づけにする、妖艶な微笑み。人の姿をとった異形――フィンア・ソルティナ・リーテの片割れ、女神リーテがそこに居た。

紅を塗ったかのような赤い唇が震える。

「フィンアと城を襲ったのは君たちの仲間だね」

「そうだ」

躊躇わずに歩きだすマコトが答える。その後ろの三人は、動かない。ただ、各々の武器を構えている。

ミスティルもギウスも、どちらも緊張した面持ちだ。しょうがないことだろう。なにしろ、相手は神なのだ。油断しようがしまいが、彼等が本気になれば、虫でも殺すように自分たちを殺す事だろう。だが、どちらもムラクモが動じた様子無く立っているのを見て、自らをふるい起す。

今回の計画の要は、ムラクモだ。それを決して悟らせてはいけない。ギウスもミスティルもムラクモを慕っている。計画の要であるムラクモのことがばれれば、彼がどうなるか分からない。だから、二人は必死になっていた。

「私は人間が好きなのだ」

「知っている」

そんな二人のことなど知らぬ様子で、マコトとリーテ神はどこか歪んだ会話を始める。

リーテ神とフィンア神が人を好んで居る事は有名なことだった。

「だけど、私達が守れるのはこの国が限界だ。だからこの国の人々を、私達は守ると決めた」

聖フィンドルベーテアルフォンソ神国の歴史を紐解けば、彼等が国の人々を守る為に力を振るったことが何度となくあることが分かる。彼等は人を好み、そしてこの国を好んでいる。

「個人的には嫌悪しか抱けない」

マコトは、僅かに苛立ちを顔に見せる。

「そう? まあ、それはいい。問題なのは、あなたたちがこの国の人々を害する者であると言う事。だから、人間であろうとあなた達を排除する」

「ご自由に。僕達は、お前を殺すだけだ」

突然、彼女は笑い始める。そして、可哀想な者でも見るかのようにマコト達を見る。

「私を殺す事は出来ない」

「知っている。リーテ神はフィンア神の片割れ。両方を殺さなければ消滅させることは難しい」

それに驚いたのは後ろで見守るかのように待機をしていたギウスだった。

「はっ?! なんだとっ、聞いてねえぞ?!」

殺すモノだとばかり思っていたギウスは、あまりの事にマコトに怒鳴りこむ。慌ててミスティルがその口を塞ごうとするが、止まらない。

「オレ達は女神さまを殺すんじゃなかったのか?!」

「リーテ神一柱だけを殺す事は出来ない。致命傷を与えても一時的にこの世界に存在することが難しくなるだけだ……」

「じゃあ、なんでこの女神さまを殺さないといけねぇんだよ!」

「ギウス! そこまでにしろ」

そう言って、前に出ようとするギウスをムラクモが止めた。彼は戸惑っているミスティルとギウスとは違い、落ち着いている。元々、知っていたのだ。

「二柱を殺す必要はない。ただ、一柱殺さなければならない。そう、スフィラが判断した」

マコトはため息をつきながらいう。こんなことを話すつもりはなかったが、ギウスが落ち着くまで少し時間が必要だと判断した。

「……あぁ、あなた達が噂のセレスティン」

スフィラの名を聞き、忌々しそうに彼女は吐き捨てるように言う。

彼女の纏う空気が変わっていく。

「ならば、『グランドアース』の為にも、殺される訳にはいかないか」

びりびりと肌に突き刺さる様な神力が放たれる。あまりの圧力ギウスとミスティルは息を飲み、今の状況を思い出す。戸惑っている暇などない。任務に疑問を挟む余裕なんてない。目の前の神から生きて帰るにはなにもかもおいて逃げるか戦うかしかない。

「それは無理だ」

それでも、マコトはなにも変わらずに応える。そして、彼女のすぐ目の前で足を止めた。

無謀な少年に、リーテは微笑む。

「まさか、私を殺せるとでも思っているの? 逃げるのならば、今のうちだ」

だが、マコトもまた、めったに見られない微笑みを浮かべた。そして、言紡ぐ。


「『フィンア・ソルティナ・リーテ。私達は貴女を殺す』」


言葉に、力を籠めて。

リーテ神はマコトの事を知らない。

彼が言霊使いであることを、知らない。


「『だから』」


チャンスは一度っきり。言霊使いであることを知られればリーテ神は警戒して二度と同じ手は使えないだろう。何も知らずに用心していない神相手ならばともかく、ばれればもう意味はない。

入口が一つが故に不意打ちは出来ない。だから、最初から彼等は相談し決めていた。


「『動くなっ!!』」


ギウス、ミスティル、ムラクモが動く。マコトは腰にさした剣を引きぬきリーテ神に斬りかかる。

「なっ、お前はっ」

避けようとするが言霊でその場を縫いつけられたリーテ神は動けない。顔すらまげられない。だが、それは一瞬。神相手に、そう長続きするわけが無い。振り下ろしたマコトの剣は服を切り裂くだけで終わってしまう。

しかし、ギウス達には一瞬で良かった。

一瞬、リーテ神の視線から外れる、それだけで良かった。

三人の姿がリーテ神の視界から消えた。

「ちょこまかと……」

マコトは、さらに踏み込んでリーテ神に追撃をする。が、それを片手で神力の盾を作られ受け止められる。

その横から、ミスティルの魔術が放たれる。さらに、ミスティルの魔術で姿をくらませていたギウスが死角から斬りかかる。それも全て、リーテ神はマコトの攻撃を受け止めている手とは反対の手で止める。

両手がふさがり、身動きできない最高のタイミング。

それを影に隠れ、姿をくらましムラクモは待っていた。

漆黒の刀身が鈍く光る。

「喰らえ! 黒棘!!」

ムラクモの振り上げた刀身が、リーテ神を捕らえた――




おいプルートかスフィラ!ちゃんと説明しろよ!と言われても仕方が無い任務の説明。

プルート君はマコト君がだいっきらいなので説明なんて雑です。スフィラさんは説明なんてなにも考えてない……。とはいえ、これからやらないといけないことをマコト君もムラクモさんも知っているので任務内容を聞けばなんでこんなことしなきゃいけないのかなんとなく察する事ができるので別に気にしていません。ムラクモさんはいろいろあってギウス君にもミスティルちゃんにもあんまし説明しないので二人だけ蚊帳の外状態でしたという。

さらに蛇足。実は、今回リーテ神に致命傷を与えられるのがムラクモさんぐらいだったので、マコト君はリーテ神に負ける前提で行動しています。どうせセレスティンも四人が神殺しを出来るとは思っていないだろうとムラクモさんも消極的……でもスフィラさんからの要望には応えなくちゃいけないのでしぶしぶ任務に来ました。


あともう一話くらい今年中に投稿できるだろうか。



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