02-03-03 彼らを巡る風の音
音川家、大広間。
普段ほとんど使わないその部屋に、十数人の人々が集まっていた。
これほど音川家がにぎわうのは正月の宴ぐらいだろう。
上座に座るのは音川家当主、音川初音。そして、音川アルト。
そのすぐ脇に音川玖朗、スバル。
シルフはいない。そして、アルトの兄であるヒイラも居ない。
そして、音川の分家の人々が向かい合って座る。
そこには、少しだけ張り詰めた空気があった。
なにかを恐がるかのように何度もアルトを視ていた。
事実、彼らは恐れていたのだ。
そして、何の感情も浮かべずにいる青年が一人……彼は、メイザース家からの使者で、唯一招かれていた。
エルバート・フォン・メイザース。まだ若いが、有能な風術師だ。
そして、アルトが口を開く。
「……みなさま、お久しぶりでございます。あらためまして、音川家当主となりました、音川……風破です」
その言葉と共に、どこかほっとしたような空気が漂う。
この瞬間、音川家跡継ぎ候補であった音川風破は音川家当主と決定された。
音川アルトは、特殊な立場に居た。
メイザース家の跡取りであったシルフィーヌと音川家直系の玖朗の二人は両家の反対を押し切って結婚をした。特にメイザース家の反対は強く、彼等はいくつかの条件を付けることで最終的に納得した。そのうちの一つが、二人の間に生まれた子のうち、最も風術師の才能を持った子をメイザース家の跡取りとして引き取ること。音川家はどちらにせよ幼少期は音川本家で育てることを条件に出した。
そして――風の愛し児であるアルトが生まれた。
その吉報は両家で問題となり、何度も話し合いの場がもたれることとなった。
音川家は風巫女としての力を有する女性のみが当主となる資格を持つ。現在その資格を持つのは音川初音のみ。音川と日野の秘密である封印を守る為にも絶対に当主を途絶えさせてはならない。しかし、メイザース家もまた風の愛し児を欲しがった。メイザースで最も才能あふれていたシルフィーヌとその妹が家から去り、やはり跡取りが居なくなってしまっていたからだ。風術師の名門として誇り高い彼等は、どうしても跡取りにとアルトを欲しがった。
話し合いは終わらず、結局シルフの提案でその場は収まることとなる。
成長したシルフの娘にどちらの家の跡継ぎになるか決めさせる。
音川家で育て、幼いころから初音によって教育を受けているなど、どうしても音川家が有利と為ってしまう事にメイザース家は最初難色を示したが、シルフによりメイザースの魔術を教えることなどを条件に彼等はあっさりと引いてしまった。それに疑問を抱きながらも、いままでアルトは音川家によって育てられる事となった。
今まで音川アルトと名乗ってきたのは、まだ決めきっていないと言うこと。
音川風破という名を名乗ったとはつまり、音川家を継ぐことを決めたと言う事。ほとんど音川家を継ぐだろうと思われていたが、こうして実際にいわれたことで確実となった。
「若輩者ですが、どうぞよろしくお願いします……」
音川家のほっとした様子とは裏腹に、メイザースからの使者エルバートは冷たい目でアルトを見つめる。メイザース家はアルトを諦めていた。そして、元々アルトが生まれる前に跡継ぎにと望んでいたヒイラはメイザースとの接触を拒みどこに居るのか判明していない。そして、跡継ぎ候補としていた者はもういない。
その時、庭でなにかの音が聞こえた。それと共に乱暴に障子が開かれ、女性が現れる。
「シルフ?」
初音が怪訝そうに名を呼ぶ。
シルフの衣類は乱れ、所々に焼け焦げがある。先ほどのことだったのか、焼けた匂いが鼻を突く。
「シルフィーヌ様、いったいなにが……」
その様子に、エルバート
「やられたわっ。アルト! 来るわよ」
「えっ、なにが……」
心の準備も無しに、シルフの後ろで突如暴風が起こる。
音川家もエルバートも、ともに躊躇わず臨戦態勢に入る。
その風からは、殺意と悪意しか感じられない。
「間にあったか……」
暴風が止んだ時、そこから現れたのは、アルトの記憶にも新しい――神楽崎だった。
「……な、んで」
なぜ、彼がここに居るのか、シルフはなぜ慌てているのか、それよりもただ怖かった。
彼は血まみれで、嫌でもあの時のことを思い出す。
「貴様っ、なぜここにっ」
エルバートが叫ぶ。神楽崎はメイザース家の人間だ。
「あぁ、こんな所にもメイザースの人間がいたのか」
「なに?」
「気をつけなさい、バート。……メイザース本家が襲撃されて全員殺されたわ」
エルバートの事を知っていたらしいシルフは、彼を庇うように神楽崎の前に出る。
「そ、そんなっ、ばかなっ?!」
以前よりメイザースと音川を怨む言葉は聞いて来た。だが、どうしてそこまで、とアルトは思う。だが、言葉にできない。
「たかがオレ一人に、なにびくついているんだ?」
いつでも戦えるようにと構える人々を見下すように彼は言う。
だが、その殺気は強くなるばかりだ。
「おい、音川風破」
「っ?!」
名前を呼ばれ、思わずびくりと震える。
「どうせ何も知らないんだろう? あのメイザースが何をしやがったのか。てめーらのせいで、なにが起こったのかっ」
「それは違うわ」
シルフがすかさず否定するが、神楽崎は鼻で笑う。
「そうだな。元々は、全部シルフィーヌ・フォン・メイザースが逃げ出さなければこんなことにはならなかったんだよな」
「……そうね」
「どういう、こと?」
話が見えず、アルトは眉をひそめる。それはスバルも同じだったが、玖朗や初音は気まずそうに目を伏せる。一方で他の音川家の者は何事かと眉をひそめるだけで、エルバートは神楽崎を睨みつけていた。
「なんで音川アルトが生まれた時、すぐにメイザースが引いたと思う? メイザースも風の愛し児を確保できるあてがあったからさ。あいつらは風の愛し児を確保した。けれど、くだらない自尊心であいつを追い詰めた。風術師の名門が音川なんぞに負けるなんてありえないと馬鹿を言いだした。そして殺したっ」
「それはっ、違う!! あれは事故だった!」
「なにが事故だっ。あいつを守りもしないで、メイザースの野郎は自分たちだけを守ったんだろう!!」
「それはっ」
「だからオレは、お前たちを許さないっ。音川アルトっ、お前もだっ。お前さえいなければ、風音は死ななかったんだっ!!」
突如、神楽崎を影が包み込む。そのままそれが消えたと思った瞬間、アルトの目の前にそれが出現する。ぐにゃりと黒い影が失われていくにつれて現れる神楽崎は、鈍く光る短剣を頭上にかざしていた。
「アルト!」
スバルが庇おうとするが、間にあわない。
振り下ろされた短剣が、アルトを切り裂こうとする。
「ヤメテ!!」
其の時、閃光が走った。
バチンとなにかが短剣を弾き、そのまま神楽崎はソレを落した。
短剣を掴んでいた右手がしびれるのか、左手で押さえつける。
その視線の先にはアルト――彼女を守るかのように浮かぶ、小さな精霊がいた。
「らい、か?」
「アルトを傷つけるのは、絶対許さない。もう、あたしは大切なヒトを失わないっ」
周囲に雷を放ちながら、小さな精霊は叫ぶ。
「っち」
神楽崎は舌打ちをすると、またもや影に包まれ、そしてもう、姿を見せなかった。
殺気が、辺りから消えていく。
呆然とした様子の室内は沈黙に包まれていた。
普段ならそんな顔をしないシルフが、うつむいている。そして、エルバートが体を震わせていた。
「シ、シルフ、さん、嘘ですよね? メイザース本家が、襲撃された、というのは」
かすれた声で、ようやく彼は問いかける。
「……本当よ。数人は出かけていたおかげで助かったし、本家に立ち入れない分家の人達は全員無事だった。けど……あのじじばばや本家の人間は全員、殺されていた。……ごめんなさい。気付いたのに、間にあわなかった」
いつもの自信にあふれた声からは思いもつかない様な暗い声。その様子に、玖朗は心配そうに寄り添う。
「まさか、義父さんも……?」
「……あの人も」
玖朗が顔をゆがめる。シルフの母は既に亡くなっている。仲が良いとは言えない父は、アルトが生まれた時に会ったきりだ。それでも律義に義父さんとよぶ玖朗に、シルフは苦笑いをした。
「……身内がこのめでたい時に水を差してしまい申し訳ありません。こんなことになってしまいましたが、緊急の事態なのでお暇させていただきます」
震える声で、エルバートが言う。それに、音川の人達は何も言わなかった。
「私も行くわ。嵐朧!」
契約する精霊を呼びだすと、シルフは今だ事態に憑いて行けてないアルトに視線を向ける。
「ごめんね。ごたごたが片付いたら、ちゃんと説明する、から」
今まで、アルトには音川とメイザースの約束事には話して来ていた。しかし、神楽崎のことは、なにも言わなかった。いう前に、すべて自分で片をつけるつもりだったのだ。しかし、それでは間にあわなかった。間にあわなかったうえに、神楽崎は暴走して今回の事態を招いてしまった。
「お母さん……わたし……」
泣きごとを言うのだろうか。それも仕方ないとシルフは思う。
「絶対、教えてね。本当の事。神楽崎が誰なのか、メイザースの人達が何をしたのかっ。そうじゃないと、私、ちゃんと神楽崎に向き合えない。なにより……ヒイラお兄ちゃんと、また逢えない」
「……わかった。なるべく早く、帰るから。スバルにも、きちんと話すから」
ヒイラの事をどうして気付いたのだろう。と、思いながらも、シルフは微笑む。
本当に、神楽崎の事を怯えながらも、アルトはそれでも真実を知りたいと願った。何年も子育てを放り投げていた間に、子どもは成長していた。
それが、嬉しいと同時に、ただ苦しかった。
夜になると、音川家は平穏を取り戻した。
分家の人達はみな、家に戻っている。江宮にすむ初音のみが、屋敷に留まっていた。シルフは今だ、帰らない。
いつもよりも静かな夜は更けていく。
そんな中、縁側にアルトは座っていた。その膝の上には雷華がいる。
心配そうに、アルトの顔を見上げていた。アルトは、ぼんやりと庭を眺めている。それに気付いた様子はない。
「笑っていようと思ったけど、難しいね」
ぼそりと、アルトは言った。
「まあ、そりゃそうだよ」
「……私、本当に神楽崎と向き合えるかな……マコトと……戦えるかな……」
今日も、アルトは動けなかった。あの殺気に、あの日の恐怖を思い出して。
神楽崎でそうなのだ。きっと、マコトと相対した時、アルトは動けない。
きっと、なにもできない。
「どうして、恐いの?」
「どうしてって……雷華は恐くないの?」
あの殺気の中、アルトは動けないほど恐ろしかった。簡単に人の命を奪うのが、怖かった。
「恐かったけど、それよりもアルトがいなくなっちゃうのが、もっと恐い」
「……」
思わず、アルトは雷華を見た。
「だから、恐くてもアルトを守ったの」
「……そっか。そうだよね。うん。恐くても、誰かを守る為だったら、動いちゃうよね」
あの時……アルトが神楽崎の攻撃からマコトを守った時もそうだった。死ぬかもしれないと思っても、体は動いていた。
「ねぇ、アルト。あたしと契約してよ」
「え?」
「いや、契約しなくてもいいや。あたし、アルトについて行くよ。もう、誰も失いたくないんだ」
「……」
「あたし、ずっと前に、大切な友達がいたの。でも、馬鹿だったから、その子のこと、大切な友達だって気づかなくって、気付いた時には、その子は殺された。あたしがその事に気づいていれば、きっとその子を守れたのに。だから、大切な友達のアルトを、守りたいの」
「らいか……」
みるみるうちに視界が歪んでいく。
「私も、守りたい。もう、誰も失いたくない。次は、つぎこそはっ」
まだ、神楽崎もマコトも、あの時の黒の女神も、恐怖を忘れられない。それでも、戦おう。
次こそは、神楽崎と向き合おう。次こそは……誰かを失わない為に。
そして、霧原誠を――
『いな…………して………ど…………だれか……………』
「え?」
「幽霊? どうして、音川の庭に……?」
思わず二人は庭を見た。
そこには、暗闇の中にぼうっと浮かび上がる少女がいた。
今にも消えそうに揺らめく姿はすでに現の存在ではないことを示している。
栗色、と呼ぶにはいささか橙色の強い髪に黄緑色の瞳を濡らす少女は、アルト達の声に驚いた様に目を丸くさせる。
ここは、流留歌の音川本邸。音川家が祭り、そして音川を守護する白峰の神の御膝元。しかも音川の当主が住まう本邸の庭だ。そこに入りこむ幽霊がただの霊であるはずが無い。
殺気を見せる雷華を、思わずアルトは止める。
『アルティーネ、さん?』
おそるおそる、少女の霊は言紡ぐ。
知っている人しか知らないその名を呼ぶ。
「あの、あなたは……?」
しかし、アルトは知らない。
『よか……生き、て……』
かすれかすれの声は聞きにくい。裸足で、アルトは少女の元に駆け寄る。
少女はびくりと身を震わせるが、一歩も引かず、逃げずにアルトに相対した。
『……て、くだ、さい……』
「助けて? 誰を、ですか? あの、どうして私の事を知って……」
見ず知らずの霊だが、見捨てられない。しかも、アルトの名前を知っているのだ。その理由を聞きたい。そんな理由で、アルトは耳をそば立てる。
『すぐ……を。……かぐ……、すぐるを…けて……お願い、…す』
「え……? それは、どう、いう、意味?」
少女の声を聞いたアルトは、呆然と少女の顔を見た。よく見れば、見知った顔に似ている気がする。だが、思い出せない。
雷華がどうしたのかとアルトに問いかけるが、それにアルトは応えられなかった。
それほどに、意味がわからなかった。
少女は呆然とするアルトを視て、目じりに涙を溜めた。
『ごめ……さい。……めんなさい! 許されない……を……さん、しました。それ、でもっ。おね……』
泣き崩れた少女は見鬼の才を持たぬ者にしか聞こえぬ声で、叫んだ。
『神楽崎卓を、助けてっ』
夜。暗い雨の中を男が歩いていた。
暗いくらい闇としとしとと降りしきる雨の中に溶け込むように、彼は存在した。
彼はセレスティンの本部に戻ると、衣服についた土ぼこりをはらって自室に戻ろうとした。雨に濡れた様子はない。
深夜であるにもかかわらず、本部は未だに眠る様子はない。
ここには様々なヒトビトがいる。夜が行動時間の物も多いし、そもそもセレスティン自体真昼間から活動する様な組織ではない。
あまり知った人間に遭いたくないと思いながらも、彼は部屋へと向かう。
彼の名は、プルート。
神の名を名乗る男だった。
とはいっても、彼はその神とまったく関係ない。ただ、同じ名前だっただけだ。
そんな彼が部屋を開けると、客がいた。
自分の部屋の様にベッドに寝そべって、彼女は不機嫌そうにプルートを見かえす。
「川蝉……いったいなんの様だ」
それにプルートも不機嫌を隠さずに問いかける。
「いまはその名前を呼ばないって約束じゃなかった? このセレスティンで血祭りでもしたいの?」
「……朱月」
「自分が言ったことくらい守りなさい。それで、いつまで待たせるつもりだったの?」
「あぁ、約束をしていたな。忘れていた」
「っち」
舌打ちをして、彼女は起き上った。
「仕方ないだろう。いろいろ込み合っていてね」
「教主塔アズリルを潰したのでしょう? 聞いているわ。その時、余計なことをしてややこしくしていたってタツヤが嘆いていたわよ」
「あいつはもう帰っていたのか」
謝る様子の無いプルートにあきれ果て、朱月はまた舌打ちをした。
「あと神楽崎がメイザースを襲った」
「あぁ、そろそろかとは思っていたよ。で、音川アルトは?」
「順調に当主に就任。神楽崎が乱入したらしいけどシルフもいて手が出せなかったって。よかったわね、殺されなくて」
「……やはり殺しに行ったのか。そろそろ、あいつは始末する頃合いか」
ぶつぶつと今後の予定を呟くプルートは、思い出したように言う。
「あぁ、そうだ。君に頼みたい事がある」
「……なにかしら?」
「紫の悪魔の監視だ。ちょっと厄介な任務に行ってもらいたい」
「いくら顔を変えているとはいえ、彼と私が接触するのは良くないと思うのだけれど」
「大丈夫さ……彼は、気付けない」
彼はニコリと微笑んでいた。それに、薄気味悪そうに朱月は頷く。
「以上だ」
さっさと出て行けとばかりにプルートは朱月に眼もくれず隣の部屋へと行ってしまう。
そんなプルートに舌打ちをして、朱月は乱暴に部屋を出て行った。
「紫の悪魔……か……」
隣の部屋には鍵がかかり、朱月は見たことが無い。他の者も同じだ。
そもそもプルートは見せるつもりはない。
その部屋は、暗い。小さなランプが一つ置いてあるだけで、窓も無い。
そのランプに魔術で火を灯す。すると、周囲が照らされた。
小さな部屋の机の上には幾つもの本が並び、そして壁には綿密に書きこまれた地図や女性の肖像画などがあった。その一角に、今の時代、珍しい写真がいくつも壁に貼られていた。
それは、全てマコト。ここに初めて来た時から黒騎士へと行った時のもの。幾つも幾つも。
それらすべてがボロボロで、傷つけられていた。
「ようやく、だ」
彼はそのうちの一枚を引きちぎると握りつぶす。
「ようやく、あいつなのか確認できる」
そして、もう一枚。ばらばらと破っていく。
「あの、クソガキなのか見極めないと」
さらに、もう一枚。
「もしも、もしも紫の悪魔があいつなら……」
全ての写真を破り捨てて行く。
「用済みになったら、殺してやる」
なにも無くなった壁を彼は無言で見ていた。
暗い部屋の中で、彼は無表情でたたずんでいた。
訂正 前回の話の中でアルトの祖母の名前が間違っていました。正しくは初音さんです。申し訳ありません。
神楽崎君のフルネームがようやく出てきました。
実はメイザース家ではアルトのように違う名前を付けられていたり。本人絶対その名前を名乗らないし、たぶん本編ではほとんど出てこないのでここでネタバレというか紹介を。神楽崎卓くん、メイザース家ではクラインくんと呼ばれていました。ちなみに、妹ちゃんはフィロちゃんでした。
そして、ようやく外伝のヘンゼルと迷い巫女と少しリンク。かなり昔に書いたので時系列が間違っているというか時間がずれてますが……。
とりあえず、ようやく説明回が終了……。次回はカリスとテイル、マコトのターン!
マコト+ムラクモ、ギウス、ミスティルVS某国の守護神。
人は神を殺す事ができるのか?カリス、テイルはそれを止められるのか?




