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騙る世界のフィリアリア  作者: 絢無晴蘿
第二章 -神騙り-
61/154

02-01-03 始動


日野出流は、困惑していた。


セレスティンに誘拐されて、数日。部屋から出られないが、拘束されることもなにかしら禁止をされることも無く過ごしていた。

軟禁状態で、いつも同じ少女が出流の元へ世話をしにやってくる。

食事を運んだり、いりような物をあれこれと持ってきたり。

人間は嫌いだと公言してはばからない少女だが、そういいつつもなんだかんだと不自由はないかと気を使ってくれる。

なんでも、出流の事を見ると弟のことを思い出すから、らしい。容姿が似ているのか性格なのか、そこはまだ聞けていないが、是非後者であって欲しいと出流は思っていた。

話しかければ、彼女は邪剣にしつつもいろいろな話をしてくれる。

ただ、まだなぜ彼女が人を毛嫌いするのか、セレスティンに居るのか、それは聞けていなかった。

彼女の、時折見せる暗い目が、寂しそうな微笑みが、それを聞くのを止めていた。

そして最近、なぜか彼女は食事を一緒にとる様になった。


「つまりね、キッチンで頼めば作ってもらえるけど、そこまでいい物じゃないの」

「だから、ここで食べるんですか……」

朝。机には二人分の食事が並んでいる。

どうして一緒に食事をするのかと問いかけると、彼女はそう言うと黙々とスプーンを動かす。

今日はご飯にホウレンソウの味噌汁、といったメニューだ。この前、和食を食べたいとぼそりと呟いていたら、朝だけは和食メニューになっていた。どうやら、彼女がそれを伝えた所、いつの間にかそうなっていたらしい。

「だって、美味しいから」

そう言って、彼女は慣れない箸を横に置いて、スプーンでご飯を食べる。

「一緒に食べたいって言ったら用意してくれたし、まあ役得ということでね」

そう言って彼女はにやりと笑った。

「大体、私はプルートの下に居るはずなのに、ベネトナシュのほうの案件に関わってることがおかしいのよ」

一人ごとの様に呟く。

「あの、ベネトナシュって?」

プルートの事は何度か聞いたことがあった。アーヴェの施設を襲っているという人物の中にいた。そしてこれまでの彼女の話にも何度も出て来ていた。どうやら、彼女の上司らしい。

「ベネトナシュはあなたが良く知ってる……なんだっけ? 紫の悪魔だっけ」

「……マコトっ?!」

思わず、声をあげて彼女を見る。

「えっ」

すると、彼女もまた、驚いた様子でこちらを見かえしていた。

だが、それも一瞬。突如口を結んで睨みつけるように視線を送る。

「あ、あの、どうかしました?」

「……紫の悪魔は、マコトって名乗っていたの?」

「えっ、はい」

「……そう」

それっきり、彼女は何も言わなかった。すぐに席を立つと、やることだけやって、部屋を出て行く。

未だに彼女の名前を知らない出流は、名前を呼ぶこともできずに彼女を不安そうに見送ることしか出来なかった。




部屋といいつつも実質檻であるそこから出て無言で歩く少女の足は、次第に早くなり、やがてかけ足へと変わった。

「……まこ、と?」

とにかく誰もいない場所へ――気がつくと、外に出ていた。なぜか存在する庭園の中をうろつき、そして息をつく。

「……違う。あの子じゃない」

息を整えて、ただただ心を落ち着かせようとする。

「だって、あの子は殺されたはず」

いまさら、『マコト』なんていう名前を聞くとは思っていなかったから、セイレンはただただ動揺をしていた。

どれだけ落ち着こうとしても、無駄だった。

手が震え、目の前が真っ暗になっていくような、不安。

「それに、もしも、もしも……生きているのなら……」

手のひらを握りしめ、唇を噛む。

瞳が揺れる。

「殺して……そう、私が、殺す……殺させて……!!」

憎々しげに叫んでいながらも、その蒼の瞳には悲しみと苦しみと、憎しみと、様々な色に混じって……歓びの色があった。

セイレンにとって、『マコト』と言う名は、憎しみの対象であり、大切なヒトであり、もう失われたはずの存在であった。

いないと思っていたからこそ、これまで人間を恨んでこれた。人を殺す事に躊躇いを持たないようにしてこれた。

でも、彼が生きて居たら。もしも、もしも彼が生きていたのならば。

「……どうして、どうしてなの……ねぇ……」

問わなければいけないことがある。


「どうして、空夜を殺したの……」


大切な弟であり、最も信頼していた兄を殺した、彼の真意を。





少年が一人、無言で書類を眺めていた。

部屋は殺風景で、本当に必要最低限な物しか置いていない。机の上も、いくつかの書類とファイル、時計ぐらいしか置かれていない。

少年――星原では霧原誠と呼ばれ、紫の悪魔と名乗る彼は、時計をちらりと見ると、書類を片付け始めた。そろそろ、約束の客が来る時間だからだ。

自室に居ると言うのに、彼は腰に二振りの剣を下げている。セレスティンに戻って来た時に、スフィラから下賜されたものだ。どちらも名の知れた魔剣であり、魔法の使えないと言うハンデを持つマコトの為に用意された物だった。

その剣をじっと見つめながら、彼は待ち人が来るまでの間を過ごす。

遅れているようで、なんどか時計を確認するがまだ来ない。

無言の時間が続く。そして――


「すまない、少し手間取った」


そう言って部屋の中に突如現れたのは、人外の女だった。

「いや、こちらもここから出ることができなくてすまない」

そう言って、マコトは彼女を迎える。

「見とがめられなかったか?」

黒の双眼を細め、彼女は嗤う。

「私を誰と心得る?」

「フェルナンド」

満足そうに、彼女は嗤った。

そう、マコトとスフィラの同志であり、三番目のジョーカーと契約するモノ。

セレスティンにも、アーヴェにも出入りをするもう一人の裏切り者。

もちろん、シェランにはばれていない。そして、セレスティンでも裏切り者であることは知られていない。知っているのは、マコトとスフィラだけだ。

「ジョーカー達にはばれていないのか?」

「ふん。バレていないさ。あのハーフエルフも、いかれた機械人形も、ジョーカーたちはセレスティンとお前のことでいっぱいいっぱいよ」

くくっ、と嗤いながら彼女は応える。

「それで、この前頼んだ事は」

「ああ。調べて来た。あと、『彼』の居場所も分かったぞ」

そう言って、彼女はため息をつく。彼は、やはり止まるつもりはないのだと。

もう、目的の半分以上は果たしている。あとは、裏から操り想定通りに動かせばいいだけ。いや、動かさなくとも、勝手に彼等は歯車を動かしてくれるだろう。

だが、それだけでは彼は納得しない。まだ、彼の目的は終われない。

それを焚きつけてしまったのは、フェルナンドとスフィラの二人なだけに、声を大きくして止めることはできない。

「クリス・ハルフォンドについては……また、面倒な案件を出してきたなとしか」

いくつか詳細をまとめた物を渡すと、彼はざっと見て頷く。

「『魔術師』に関しては警戒するに越したことはない」

セレスティンよりも有名だった組織の名を、マコトは忌々しそうに告げる。

彼は『魔術師』を毛嫌いしている。フェルナンドはその理由を詳しく聞いたことはないが、ただ以前に敵対したことがあったとかでよく思っていないらしい。彼等は黄泉還りなどという禁術に手を出している世界の道理から外れた者達、セレスティンでもあまりよく思われていないのでマコトが毛嫌いしていることにフェルナンドはそこまで疑問を持っていなかった。

表向き、繋がりはないように見せかけているが、セレスティンと『魔術師』は密約を結んでいる。セレスティンから『魔術師』に研究材料を提供する代わりに、その戦力を一時的に借りうけているらしい。しかし、それをマコトは信じていない。

あの『魔術師』のことである。セレスティンのことを利用して最後は裏切るつもりだろう。

そんな思惑と、個人的な理由から彼は『魔術師』について調査をしている。

「だが、私達の計画は順調に進んでいる。このままいけば、彼女達に介入されることはない」

その言葉に、マコトは少し沈黙する。

なにかを耐える様に口を結んで、そしてようやく口を開く。

「……すまない」

「ここで素直に謝られると……こちらもむりやり引っ張ってきた罪悪感があるので断れなくなってしまうのだが……」

「黄泉還りについては、完全に個人的な理由からだ。お前たちの邪魔をするつもりはない」

マコトはそう言うが、彼の存在なくしては成功しない作戦のなか、あまり危険な事に首をつっこんで欲しくないと言うのが実情だ。フェルナンドはできれば彼の願いをかなえてやりたいとも思うが、危険な事に手を出さないで欲しいと言う矛盾した感情の中に居た。

「そういいながら、本当に行くのか?」

そして会う直前になって頼まれたとある『男』の居場所についての情報を握りつぶしながら言う。

「……『彼』との接触は、後々に必要となるだろう」

「はぁ……本当に馬鹿だな」

彼――この中央大陸で災害指定を受けている化物に会いに行くと言うマコトに、フェルナンドは今さらながらなぜ彼がセレスティンにいて人類の敵なんてものになろうとしているのか分かった気がした。

彼の名は、ウィルベル・D・ブライド。

不老不死の呪いを受けた狂気の研究者として有名な、化物のふりをした人間である。


ウィルベルの悪名は、それこそ数百年前から響いている。『魔術師』と呼ばれる黄泉返りの禁術に手を出した正体不明の組織と並んで有名な人物だ。

ヒトだったころ、彼は狂った殺人鬼だったと言われている。しかし、ある時に殺した子どもの親に恨まれて、不老不死の呪いを受けてしまったらしい。

それ以後、彼は……不老不死の研究にのめり込んで行ったとか。

やがて、死んだ人間を生き返らせると言うネクロマンスの領域に辿り着き、黄泉還りの禁術に手を出した。

その過程で、幾つもの村や町を全滅させたとされている。

彼の所業は今ではとんと聞いていなかったが、しかしどこかに隠れ潜んでいたらしい。

フェルナンドの持てる限りの情報網を使って手に入れた彼の居場所は、元ダスク共和国。国土の半分を覆っている森の入口あたりにあるある小さな村の一つだと言う。


フェルナンドと別れたマコトは、また一人、部屋で考え事をする。

いくつか資料を読み漁り、ふっと息をつく。

そして。

「クリス・ハルフォンドを、また探さなければ……」

そう言って、彼は目を閉じた。


そうすれば、すぐに蘇る。




ねぇ、ムラサキ。人生は長いよ? もっと楽しまなくっちゃ。何かしたい事はないの? あっ、ボクはね、ボクはねっ……世界を旅してみたいんだ


やっぱり夢はおっきく世界一周! だから、今は仕事にうちこんで、ソフィの為にも早くお金を稼ぐんだ!


憂いなく行く為にも、人としての一線は越えないようにしないとね。できるなら僕は人を殺したくないし助けられる命なら助けたい。


僕が暗殺者でどうしようもない人殺しだって、分かっている。けど、仕事じゃない時ぐらい、善人ぶりたいんだ。


だから、これは……ムラサキのせいじゃないよ。僕のわがままだから。

僕の、独りよがりだから。




そう言って、笑っていた灰かぶりは、どうしようもないほどお人よしで、あまりにも暗殺者なんて仕事が似あわなくて、標的の命を奪っておきながら見知らずの命を守れなかったと泣く、意味のわからない……『友人』だった。










「くっしゅん! はぁ、誰かボクの噂話でもしているのかなぁ?」

緑がかった黒髪に、灰色の瞳の少年が歩いていた。

一面銀世界の森の中で、遥か彼方から悲鳴がひっきりなしに聞こえて来ていた。

助けて、と。殺さないで、と。なんで私達が、と。怨みの声が聞こえて来る。

それを全て無視して、彼は進む。

非情、という訳ではない。

彼等をその少年が助けられないと分かっているからだ。いや、そもそも今、目の前で起こっていることは過去の再演。どんなに少年ががんばった所で、過去は変えられないから意味はない。

だから、今できることをやろう。そう、彼は割り切って進む。

服装は雪を想定したものではない。ただの旅人の姿な為、時々寒そうに身を震わせる。

「はぁ、まったくいつもここは雪だね……」

そう言っている内に、森が途切れた。というよりも、突如別の空間に取りこまれてしまったかのように、世界が変わった。一面の雪と森から、草原へ。

雪などひとかけらも無く、代わりに真っ赤な血の雨が降り注ぐ戦場へ。

誰もが必死になって祖国を守る為に戦うそこでも、少年はなにも見ないようにして進んだ。

少年が探しているのは、彼らではないからだ。

しかし、次第にその顔は険しくなっていく。

「まったく、性質が悪いね、ここは」

そういいながら、早足に目的地へと向かう。

戦場から少し離れた場所にある崖が幾つもある場所。その下にあるほら穴へ。

ここまでは何度も来たことがあった少年は、迷いなくそのほら穴へと潜っていく。

ここから先が、問題なのだ。

気を引き締めて……人々の戦いのときの声を聞かないようにと首を振る。

ほら穴は、うっすらと明るかった。

すぐに終わりは見えて来る。

そこには、小さな泉があった。水がこんこんとわき出て来るその場所に、少年は覚悟を決めると飛び込んだ。

冷たいしぶきが辺りに飛び散る。

そして――水の中には暗闇しかなかった。

「ふぅ……どうせボクは幽霊だってのに、そんなに警戒しなくてもいいと思うんだけど……」

なにも見えないが、少年は歩きはじめる。この先に、何かがあることは知っていた。

だが、なにがあるのかが分からない。

とにかく、それが何なのかを知らなければならなかった。

それも、早急に。

この世界は、あまりにも不安定だ。もうすぐ、閉じられてしまうこの世界に、不安定要素を見逃すわけにはならなかった。

やがて、暗闇が揺らぐ。

こぽこぽと泡が浮かんでいく音と共に、少年は泉から放り出されていた。

全身びしょぬれで、しかも放り投げられた先は岩場。

「うぎゃっ!! っていったー!!」

痛みに顔をしかめ、うちつけた頭と腰をさすりながら立ちあがる。

と、そこには一面の銀世界が広がっていた。とは言っても、雪景色ではない。

銀色の、水晶が一面に生える様に存在していたのだ。地面を埋め尽くし、幾つもの塔が建てられている。そして、黒い蔦がちらほらと見え隠れしていた。

「まったく、乱暴だね……」

そう言って、少年はまた歩きだす。

奇しくも、向かう先は黒い蔦が生えて来ている方向だった。

そして、それを見つけた。

「……まったく、一体全体、これは何なんだろうね」

鎖によって閉じられた大きな扉。それが一つ、水晶と黒い蔦しかない大地にぽつんと立っていた。

鎖は、錆びているがしっかりと扉に巻きついていて今の何も持っていない少年にはなにも出来ないことが分かる。ただ、何本かの鎖はひび割れて千切れていた。

そっとそれに触る。何本もの鎖が巻きついているのだろう。千切れた鎖をとろうとしても、とれない。

もしやなにかが起こるかもと気を引き締めていたが、なにも起こらない。ただ、時間だけが過ぎていく。

「あぁっ! もう! 骨折り損のくたびれ儲けだよ! ったく、なんなんだよーっ」

疲れたとばかりに彼はその場に座り込んだ。

ここには誰もいない。

「もう、独り言が多くなっちゃったじゃないか……この埋め合わせはして貰うからね……」

そこには居ない誰かに向かって、少年は呟く。


「だめ……たつ……」


「ん?」

誰かの声が聞こえたような気がして、辺りを見回す。すると、扉の前に幼い男の子が立っていた。

その目は虚ろで、感情が無いかのように機械的に話しかけて来る。

「ここ、きけん」

「分かってるよ。でも、君に逢う為に来たんだから仕方ないよ」

そう言って立ちあがろうとして、男の子が危険だと言った意味にようやく気付いた。

「って、うわっ。なにこれっ」

いつの間にか、黒い蔦が少年の座っていた辺りにびっしりと生い茂っていた。さらには、地面についていたおしりや靴に蔦が絡みつこうとし始めている。

「うわっうわっきもちわるっ」

あわてて立ちあがって少年の近くに立つ。

黒い蔦は、その後を追うように伸びて来る。と言っても、ゆっくりだ。

「ちょっと、この黒いのなんなの」

「……」

男の子は何も言わない。

「ねぇ、なんで君はこんな所に居るの?」

「……」

何も、答えない。

その目は、少年を見て居ながらも、どこも視ていない。

「じゃあさ、君はいったい何者なの?」

「……」

また、だんまりなのかと少年はため息をつこうとして、止まる。

「……ゆめ。コレ……は、ゆめ。こわれた、けつまつ。ふるい、きおく……」

「んー、よく解らないけど、とりあえず君の名前は――」

話は通じることが分かった少年は、名前を問いかけようとして、あっと言って慌てて手を振る。

「おっとっと……名前を聞くなら最初に名乗るべきだったよね。ボクはサンドリヨン……じゃなくて、灰かぶりだよ」

そんな少年に男の子はたどたどしく答える。

「なま、え? ……コレ、は、ルゥイ……だよ」

「えっと、ルゥイ?」

こくりと頷く男の子……ルゥイに、灰かぶりはニコリと笑いかけ、

「とりあえず、この世界から出ていってくれないかな」

そうそうに敵を排除するかのように鋭い視線を送った。

そんな灰かぶりに、ルゥイは目をそらさずに言った。

「むり」

そんな会話をしている内に、また黒い蔦が灰かぶりに絡みつきはじめる。

払い落しながらも、灰かぶりはルゥイから視線を逸らさない。

「じゃあ……とりあえずこの気持ち悪い蔦が無い場所まできてほしいんだけど」

「……できる、わからない」

「ここから離れたことが無いの?」

「ん……」

こくりと頷くルゥイに、灰かぶりはため息をついて彼の手を引いた。

「なにがなんだかわからないけど、とりあえず、来てもらうよ」

もう、どうにでもなればいい。そう心の中で呟きながら、彼はまた来た道を戻ろうとした。

「はい、かぶり」

初めて、ルゥイから名前を呼ばれて灰かぶりは振り返った。

「なに?」

「なぜ、きた」

「ここに?」

彼の言葉はたどたどしい単語だ。分かりにくいと思いながら、とりあえず間違っていないか聞いてみると、彼は頷く。

「なぜって……そりゃあ……約束を守って欲しいからだよ」

「だれ、との」

「……ボクの親友との」



最初の約束は守れなかった。

だから、今度の約束こそは守りたいから。







第二章、三章は、ある意味マコトが主人公。彼が中心の話が多くなるので、一章ではなるべく彼中心の話は少なめにしていたり。


そして灰かぶりとルゥイ君……もし生きていたら主人公的立場だった彼等は、物語の合間にちょこちょこ現れては場を乱して混乱させて行きます。





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