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騙る世界のフィリアリア  作者: 絢無晴蘿
第一章 -日常-
10/154

01-02-00 都のシシャ、弔うは――


シエラル王国 桜都


それは、異端の都。



人々は口々に言う。

なんとも、薄汚れた都だ。……と。


しかし、知る者は口々にこう呼ぶ。

美しき理想郷。二つ目(・・・)の白の都。……と。



///



日が陰り、理想郷と呼ばれる白い街並みを緋色に染める時。

人々が行きかう大通り。


早く帰ろうと黒髪の少女は足を速めた。

日が無情にも沈んでいく。

沈みきる前に、早く帰らなければ。



それは、何故?



少女は角を曲って少し暗い路地に出た。

止まって後ろを振り返るが、先ほどと同じように大通りは人々が歩いている。

それに少し安堵してまた足を進める。



――何故なら



しかし、いくらもたたないうちに少女は立ち止った。

足跡が聞こえるのだ。

まるで、後を追うような。

まるで、こちらの様子を見ているような。


迷った後、意をけっし後ろを振り向く。

すると……。










大切なモノがありました。

それは、とても大切なモノでした。


だからウシナッタ時、取り戻そうと考えたのです。


取り戻さなければ、イケナイのです。

ここまでお読み下さり、ありがとうございます。

諸事情により、これから更新が遅くなります。

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