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入学?

9話に入る前に謝罪を。

柴田優生です。4/9から投稿が止まっていた件について、言い訳を話させてください。

9日は歯医者に行っていて、10日は遊んでいました。11日はただ書いていなくて、昨日(12日)は部活関係もあり書けていませんでした。本当に申し訳ございません。

それでは、9話を。

それから数日が経過し、おれはあの仮面を待ち続けていた。おれが動かなかったことによって、たしかにあの組織に見つかることはなかった。しかし・・・

「退屈だなぁ」

娯楽の一つもないここで数日を過ごすのは流石に無理である。やがて、待ち続けて・・・・・・そして、「久しぶりだな」

「やっとかよ・・・」

久々にその声を聞いたかと思えば、突然現れた仮面の男が姿を表した。

「今なら、動いてもばれない。さぁ。ついてこい」

そう言われるがままに、俺はその仮面について行った。やがて、ある程度進んだところで・・・

「行き先を伝えていなかったな。お前さんは、自分が能力を覚醒したことに気づいているよな?」

何故この男がそれを知っているかが不思議に思えたが

「まぁ、そうだな」

「異能力者であるならば・・・。強くなくてはならない。・・・・・・それに、お前さんもよく知っているだろう?あの、”異能力者が”通う、学園のこと」

「ま、まさか・・・・・・」

「あぁ。手続きはした。これから、お前はその学園に通え」

「いいっていうのか?この、おれだぞ?」

「たしかに。昔は無能力者で有名だった。・・・・・・しかし、異能力を覚醒させた以上、あの学園に通わざるを得ない」

「いいのか?」

俺で、いいのか?無能なおれが、そんな学園に通っていいと言うのだろうか。

「まぁ、細かいことは気にするな。それじゃ、俺は用事があるから」

「あ、ちょっと!!」

そう言って、その仮面は去っていってしまった。

「・・・・・・手続きは済ませたって・・・」

なに勝手にしてくれてんだ。と思ったが・・・

「いや、悪くはないのか」

だって、元から俺は世界を変えることを目的としてあの学園に通おうとしていたのだ。何故ならあの学園は、本を読まなくとも授業で異能力を学べる。だから、ずっと行きたがってたのだ。

「やるじゃん。あの仮面」

誰かもわからない仮面よ、感謝を捧げる。そうして俺は、学園のほうへ向かっていくのであった。

 それからというものの、手続きは順調に進んでいた。仮面を着けた男からの紹介により、俺はこの学園に入学する権利を得たのだが・・・・・・それもまた、面倒な話である。

「よくぞここへ来られました。仮面の男から話は聞いております。・・・・・・がしかし、この学園の入学条件は、入学試験に合格すること」

「その入学試験というのは?」

「恐らく、貴方も聞いたことがあるでしょう」

そりゃあ、無いわけがない。ここを目指していただけあるから。この学園の入学試験とは、異能力を行使すること。いたって簡単な試験にも思えるが、そうではない。何故なら・・・・・・実際に戦闘を行うから。その戦闘に勝利をしないと、学園への入学は認められない。対戦相手は、知らされない。おれに勝ち目なんて、あるだろうか?とにかく、受けないといけないのだ。

「それじゃあ、会場へと案内します」

 少しの間歩き、会場の中へ入ると・・・そこには、一人の女性が立っていた。

「あれが対戦相手ですか?」

「はい」

正直に言ってしまえば、あまり強そうには見えなかった。あくまで、雰囲気では。

「それじゃあ、改めてルールを。この戦いの決着は、どちらかが降参を申し立てると、降参した側の負けになります。それと、絶対に、殺さないでください。ルールはそれだけです。わかりましたか?」

「はい」

「それでは・・・」

そうして、スタートの合図が響き渡る。こうやって実践をするのは初めてだ。さぁ。どうやって動き出そうか。と、そう呑気に考えていた。その刹那・・・・・・目の前にいたはずのソイツが突然姿を消して・・・気づいた頃には

「遅い」

背後から、その声が聞こえてきた___。

 私は、異能力者のみが通うことが出来る学園に通う生徒だった。と言っても、私はその学園の中でも最弱クラスのFクラスの生徒だった。この学園のFクラスの生徒は、基本的には奴隷だ。普段は、しっかり授業は受けさせてもらえる。しかし、こういう時などの、戦闘系になるとFクラスの人間が駆り出される。そんな私は、入学試験を受けにきた生徒の相手をすることになった。言ってしまえば、相手は私よりも最弱だった。噂が上がるだけあったのだろう。無能力者で有名だったこの人間が異能力を覚醒させたことに驚きはあるが、でも覚醒したてだ。そんな人間が私に勝てるはずもないと思っている。極めつけは、小手調べで動いた、あの一瞬でさえも目で追うことはできていなかった。たしかに私は最弱だが、それでもこれだけの差があるとは流石に驚きを隠せない。一瞬で背後に回った瞬間の隙を見逃さず、私の攻撃は彼の急所にクリティカルヒットする。そして彼は数十メートルは越えるくらい吹き飛んで・・・・・・。

「やはり、それだけの実力ですか?」

入学試験で、ここまでコテンパンにされるとは思っていなかった。だって、異能力を発動させればいいのだから。・・・・・・しかし、たしかに試験官は言っていなかった。相手は異能力を発動しないと。開始してものの数秒、早速俺は窮地に陥った。誰が見ても、それは目に見えていた。おれとこいつでは・・・・・・差がありすぎる。今のおれの異能力の状態じゃ、勝利は夢のまた夢の話だった。

「っ・・・」

頑張って立ち上がるが、あの一撃を受けただけでも血が溢れ出た。

「そんな状態で、続けられるって言うんですか?」

「こんな状態でも・・・・・・まだ諦められねぇんだよ」

今度こそ、その攻撃を受け止めて見せる。

「さぁ、どんと来い」そうして、俺はそいつに向かって手招きをしてやった。

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