最終世界戦争___
それは、戦いの合図だった。正面の門は破壊され、門前で待ち構えていた兵士が次々と流れ込む。
「おい!!しんじ・・・って!!」
進治郎が、いない!!どうして?何処へ行った?
「今はそんなことを気にしていられない。食い止めないと!!」
屋上から飛び降り、流れ込んでくる兵士を足止めする。
「ちょっとちょっと!!どういうこと!?」
「気づけ!!とにかく、戦ってくれ!!」
「わ、わかった!!」
いきなり、流れ込んできて、そして、あいつはなんだったんだ?直前まで、いたというのに、突然姿を消した。
「まさかあいつ、裏切ったのか!?」
その可能性は大いにあり得る。だったら、相当まずい!!
「ついに始まってしまったか」
世界戦争が、開戦した。その証拠として、敵軍の兵士が学園の襲撃へと向かってきていた。とにかく、このままでは生徒が殺されてしまう!!
「全生徒諸君!!世界戦争が始まった!!今すぐ戦へ出なさい!!」
ぞろぞろと、生徒の足音が響き渡る。そして、俺は屋上に向かって。
「どこだ。指揮者は!!」
敵軍のボスを探す。ただ、そう簡単には、見つからないようだ。
「くっ。面倒な奴め」
そうして、わしが何処へいるか探していると。
「久々に会ったねぇ。学園長さん」
「どこだ!!どこにいる!!」
「そうかそうか。見えないか。だったら・・・」
「うわっ!?」
「はっはっは。滑稽だ。学園の長を務めているのに、そんな程度の実力か?」
突然、後ろから攻撃を受ける。そして、ようやく姿を表したのは、案の定ウェレスだった。異能力政府軍の組織の中のボス。
「相変わらず、弱々しいんだな」
「うるさい。黙れ。不意打ちを食らっただけじゃ」
「あーあ。昔のお前だったら、不意打ちでも対処できてたのにな。今になると、ただの言い訳でしかねぇじゃねぇか」
「黙れ。そこまでいうなら、わしが相手してやる!!」
「おっさんになったお前に何が出来るんだ!!www」
そうやって、ウェレスはわしを嘲笑う。本当に、性格の悪い奴じゃ。だったら、成敗を!!
「遅い」
「なっ!!」
もろに攻撃を受けたわしは、数十メートル吹っ飛ばされる。
「ほら、それまでじゃねぇか」
「ま、まだ。決着はついていない」
「諦めが悪いのぉ。だったら、これで終わらせてやるよ」
そうして、その男はそれを放つ。
「展開」
援軍が来たから、少しは楽になったが、
「なんだこの量」
なんというやつだったか。たしか、ファズ。と名乗った男だったか。あいつが、未だこの量を生成して?
「いやいや。なわけない」
というか、そんなことを考えていられない。すると、
「おい!!大和!!集合だ!!」
「あ、おっさん」
そうして、俺はおっさんのところへ着いていった。
「とりあえず、見ての通り戦争が開始した。軽く見て回ったところ、学園以外にも至るところに敵軍が存在していた。学園はもう最悪壊れても良い。せめて、無能に危害は加えるな。そうと分かったら、行ってこい」
「わかった!!」
考えると、わからなくなってくる。この戦争は、何が目的なんだ?学園を襲撃するだけだったら、他の場所への襲撃は必要ないはず。それと、もう一つ疑問がある。
「学園長は!?」
肝心なときに限って、学園長の姿をまだ見ていない。一人で、戦いに出たか?だとしても、
「あの人なら、さすがに勝てるだろう」
今どこにいて、どうなっているかは知らないが、とりあえず街へ出るとしよう。
なんとか、避けることはできた。
「っ。やるじゃねぇか」
しかし、わしの老化は進んでいた。一つ攻撃を回避するだけで、膨大な体力を持っていかれていた。
「はぁ・・・。はぁ・・・」
「もう息切れしてんじゃねぇか!!そんなんで、戦えるのか?」
「まだ、やるさ。お前には負けていられない」
「チッ。面倒くせぇ奴だ。そうだ。いい提案をしてやろう」
「な、なんじゃね」
「もし、命だけは、と言うなら、俺の組織へ加入しろ」
「は?」
「そうしたら、命は助けてやる」
ウェレスは、そんなことを言い出した。しかし、わしの答えは決まっていて。
「そんなの、もちろんNOじゃ」
「チッ。おもんねぇ。しかし、アホだなぁ。まだ勝算があるとでも思っているのか?」
「あー。お前と話しているとイラつく」
「今でほとんど体力が切れているんだ。そっからどうやって勝つってんだ」
だったら。だったら、本気を見せてやろう。
「わしは、この学園の長じゃ。言えば、わしは親で、生徒は子供じゃ。そんなわしは、子供達、いや世界中の子達のためなら死んだって構わない。ウェレス。再度言う。わしは学園の長じゃ」
「だからそれがなんだってんだよ!!隠し球でもあったりするのか!?」
「あぁ。あるさ」
そうして、私はそれを発動させる。
「転生鬼戒」
「なっ!!まさか・・・!!」
それを発動したわしは。
「久々に、この体を持ったな。おかげで全然ちげぇ。体が軽いぜ」
「とことん、厄介だな!!」
「さて。準備は出来ているか?」
「ま、負けるわけが!!」
うるさい奴がいるので、この若返った体でそれを放つ。
「天雷」
「うわぁぁぁぁぁ!!!」
「っ。クソッ!!まだ、負けるわけには・・・!!」
「これ以上、やるって言うのか?この、若返った俺と。『災害』と呼ばれていた俺と」




