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『無能』と言われてきた俺が”隻眼”になってしまった。  作者: 柴田優生


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Enter class

そうして俺は、牢獄へ閉じ込められていた。あの時、俺が取った選択は、捕まること。しかし、ただ捕まるだけじゃない。俺たちは、ある交渉をして、招待を明かさないでもらった。それというのは・・・

「交渉だぁ?」

「あぁ。双方特をする交渉を持ち出した。いずれ、世界戦争に発展するのは確定だろう。だから、そうなった時、この組織と学園は戦争を開始する。しかし、そうなった時に俺はお前を殺さない。絶対にだ。そして、それの代わりとして俺の招待を明かさない。どうだ?」

「それ、俺に需要なくないか?正直俺はお前の招待を明かしたってなんの問題もない。だって、変わらずお前は敵なのだから」

「ただ、どうなんだ?組織側からしても、お前という戦力を失うのは手痛いものなんじゃないか?」

「それは、そうかもしれないが」

「だったら、この交渉を交わすと、お前は絶対に俺から殺されることはなくなる。そうなった以上、組織側が有利になるんじゃないか?」

「それは、そうなのかもしれない」

「だったら、再度問う。それは、お前にとって不利益か?」

そんな感じで、交渉を得た。結果、俺の招待はバレずに、ただ牢屋にいるだけでよくなったわけだ。スパイを始めてから、3日が経過した。さて、そろそろ学園側も仕掛けてくるだろうか?ただ、そんな早く戦争が起こってしまってもなぁ。とは思う。これでも、俺はSクラスに所属しているが、実力は最下位と言っても良い程の実力だ。もし世界戦争に発展してしまうと、確実に俺は足手まといになるだろう。しかし、どうしたもんか。と、考えていると。

<<ブーッ、ブーッ>>

突然、そんな警告音が響き渡る。

「もう来ちまったか」

そんな怠けた考えをしていたら、学園の襲撃が起こった。同時に、これは戦争が始まる合図でもあった。

「おい!!大和!分かっているな?」

「あぁ。襲撃っすよね?」

「そうだ」

「だったら、俺も」

「ダメだ。忘れてはいないよな?お前は、死んだ設定なんだ。そんなお前が、見つかってしまってはいいわけないだろう」

「まぁ、それもそうか」

「とりあえず、学園の生徒は俺たちで何とかする。その間、絶対にバレるなよ?」

「わかったよ」

そうして、その兵士は去っていった。

「さぁ、作戦開始だ」

事前に、ポケットにしまい混んでいたそれを取り出して。

「いけ!!」

そうして、押す。これは、位置情報ボタンだ。さぁ、救援が来るまで待とう。数分、救援を待っていると。

「お待たせ!!」

「夢か」

そこに現れたのは、夢だった。

「ぼーっとしている暇はないよ!!さぁ、早く出て!!」

「わかった。さんきゅ」

そうして敵の目も盗んで、俺たちは牢屋から脱出していた。

ただひたすらに走り続けていたら、やがてアジトを抜け出すことに成功していた。

「学園長!!連れてきました!!」

「よくやった!!それじゃあ、撤収だ!!」

え?撤収?

「どういうことだ?戦争をしに来たんじゃないのか?」

「大和。その事情はあとで説明する!!とにかく、付いてこい」

「お、おう」

そう言われたので、俺は仕方なく走ることにした。


突然、学園の襲撃が終わりを告げた。

「どういう、ことだ?」

何が狙いなんだ?大和を救出するため?いや、それはないか。あいつは世の中では死んだという設定になっている。故に、助けに来るはずがない。いやしかし、待てよ?

「あいつは、スパイだったな」

つまり、どこかのタイミングで学園側に生きていることを報告していてもおかしくはない?

「まて、だったら」

もし、学園側がその事を知っていたら。

「今すぐ確認だ!!」

そうして、走り出す。懸命に、ダッシュして走る。そうして、牢屋に付くと同時に。

「あ、あぁ。」

そんな、魂が抜けるような声を吐露する。嵌められた。俺たちは、嵌められたのだ。その牢屋の中に、大和という人間の存在はなかった。そうして、牢屋にはこじ開けられた跡が存在していた。

「くそっ。クソッ!!」

抜かした。完全に、やらかした。あいつを、逃してしまった!!

「まさか、最初からあれが目的で?」

そう考察した瞬間。怒りが込み上げてくる。

「絶対に、絶対に・・・許さねぇ!!」

そんな、怒りの篭った怒声が、静かな地下室に響き渡るのであった。


学園に戻って、俺は学園長から説明を受けた。

「なるほどな。最初から、俺を救出することが目的だったのか」

「お前のような優秀な人材を失くすことは出来ない」

「だから、過剰評価しすぎだっての」

「まぁ、そんなことはどうだっていいのさ。それで、なんだが。大和。お前も、もう分かっているんじゃないか?」

恐らく、学園長も世界戦争になることは察しているのだろう。

「その様子を見る限り、分かっているようじゃのぅ。そうじゃ、世界戦争じゃ」

「あぁ。あっちも覚悟を強いている様子でした」

「それで、だ。敵を完全に制圧するには、完全なる最強を集めないといけない。だから、よく聞け。大和」

そうして学園長は、一拍をおいて告げる。

「新クラスを、設立する」

「新クラス?」

「あぁ。その名も、Enter(E)クラスと言ったとこじゃろうか」

ネーミングセンスが皆無なのは、気にしないでおくとして。

「Enterクラス?」

「あぁ。『終わり』のクラスということじゃ。このクラスには、わしが抜粋した最強を集めた人間が入ることとなる。もちろん、その中の一人がお前じゃ」

「そ、そうですか」

「だからこそ、お前には更なる期待をかける。何度も言うことになるが、再度宣言しよう」

そうして、学園長はその言葉を口にする。

「世界を救ってくれ。大和」

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