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『無能』と言われてきた俺が”隻眼”になってしまった。  作者: 柴田優生


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策士誕生!?

「・・・え?」

その状況を、理解することができなかった。何故なら、こいつはSクラスの人間。故に、こんな攻撃くらい余裕で避けられると思っていた。しかし、俺が突き刺したナイフには、血が滴っていた。その血が誰のかって、言うまでもなく・・・。

「っ・・・」

バタンと、その男が倒れる。

「おい、なんでだ?」

問いかけても、もちろん返答が来ることなんてあり得ない。その男は、確かに死んだ。

「ま、まぁ。危険人物を手軽に殺害することができたんだ。これでいいだろう」

少し胸の内がモヤモヤするが、とにかくボスに報告しに行こう。


もちろん、死んだわけではない。あれは、ダミーのようなものだ。まず、今回の作戦として重要人物は、夢。一応説明すると、夢は治癒魔法を扱うことができる。まだ、蘇生魔法は扱えないが、異能力の応用を利用するのだ。時間差で治癒魔法を発動させるために、事前に心臓に異能力をかけておく。そして、俺はこいつに一度殺された。しかし、かけておいた治癒魔法で心臓を回復させたのだ。だから、俺は死んでいない。同時に、この男がスパイであることが確定した。

「よくやったぜ」

今どこにいるかわからないが、まあ暴けたんだしいいんだろう。


「成敗できました」

「よくやった!!この危険因子をよく始末してくれた。褒美をやろう」

「ありがとうございます!!」

とりあえず、この男をどうしようか。まさか生き返るなんて・・・。

「そんなこと、ないよな?」

いくら最強クラスとはいえ、死んだことが確定している。流石に、そんなことはないだろう。

「まぁ、もしものことがあるかもしれないし、牢獄にいれておくか」


流石に予想外だった。このまま焼かれたりなんなりされるかと思ったが、俺は牢獄にぶちこまれた。俺にとっては、好機だ。監視下でもない。しかし、

「もう少し、滞在するか」

ここはプラン2だ。その作戦に、出るとしよう。そうなると、帰るのが遅くなる。学園長には事情を話してあるが、流石に心配しているだろうが。しかし、連れ込まれる際に携帯は奪われてしまった。

「まぁ、なんとかなるか」

そんな淡い期待を抱いて、俺は誰かが来るのを待つのだった。

そうして、数時間待ち続けていると。

「っ!!てめぇ!!なんで起きているんだ!!」

「助けてくれ」

「は?何を言っているんだ。囚われた身で命乞いか?」

「いや、そんなんではない。なあ、お前達にとって美味しい話をしよう」

「なんだ?」

「元は、俺という存在はお前達の組織からとったら危険因子でしかなかった。しかし、俺は難なく殺されて、そしてたまたま生き返って、そして捕らえられた。命乞いをしたいわけではないが、気が変わったんだ。もしよかったら、俺を組織に加入させてくれないか?」

「その気は、本当なのか?」

「本当って、どういうことだ?」

「事例は少ないが、過去に捕らえた人間の中で、一人スパイをした人間がいた。だから、これ以上被害は出せない。そして、お前は本当に組織に入りたいだけなのか?」

「もちろん。じゃなかったら、こんな話持ち込んでねぇよ」

「だったら、一度ボスに聞いてくる。覚えておけよ。もし、裏切ったりでもしたら・・・その時は、命はないと思え。わかったな?」

「お、おう」

少し、やらかしてしまったか?と思ったが、まあ組織に潜入することができたのなら、それでいいだろう。


そうして、また待ち続けていると。やがて遠くから人影が見える。

「お前が、噂の奴か。再度問う。本当に、スパイではないんだな?」

「もちろん。俺が異能力を無理矢理解放させたのも、それが理由だ」

「なるほど。だったら許そう」

あっさりと、許可を得てしまった。いやまぁ、こちらとしては喜ばしい出来事なんだが。そうして、俺は牢獄を出る。ある程度、やることを言われてから、俺は歩き出すのだった。


もちろん、真面目に組織の人間になるつもりはない。あくまで、情報収集を行うだけだ。そうして楽々と外に出ることができた俺は、まずは学園に向かった。そう、学園長に報告するためだ。そうして数分後、

「と、いうわけ」

「お前、命張りすぎじゃないか?バレたら殺されるんだろ?大丈夫なのか?」

「大丈夫ですって。どれだけ強いのかはわからないけど、なんとかなるだろう」

「うむ。そうか。とりあえず、事情はわかった。それだけか?」

「はい。それだけです。数日の間は学園に登校できないすけど、分かっておいてください」

「りょうかい」

「あ、それと。恐らく組織の誰かは俺が死んだことを言うので、絶対に生きてると言わないように」

「それは何故だ?」

「今俺が生きている事実を知るものは、組織の人間しかいない。だから、学園長が知っていたらおかしいでしょう?」

「な、なるほど。わかった。知らないふりをすればいいんだな?」

「そゆことっす。じゃあ、俺は戻るんで」

これで、いいだろう。これからどうなるかは分からないが、暫くの間は休憩も取りつつ、有益な情報を盗むことができるだろう。そうして俺は、組織の基地へと戻るのであった。

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