ラスボス
その光景を見た瞬間、一歩遅かった。と後悔した。何故なら、
「夢!!」
夢は、捕えられていた。くそっ。なんで、もっと早くに気づいておけば。
「おっと、君の名前は、夢叶大和くんだったね?おぉー。ちょうどいい。まさか、抹殺対象が二人も現れてくれたなんて」
「やっぱり、目的はそれか」
「勿論だとも。俺たちからしたら、君たちのような新星は邪魔なんだよ。さて、どうする?あ、言っとくけど」
と、言って。その男は1拍をおいて、告げる。
「君じゃ、まだ僕には勝てないよ?」
「どっからそんな自身が湧いてくるんだ」
「湧くもなにも。事実だから。さては、君、僕を誰だか知らないね?」
「全くをもって。な」
「ほぅー。仕方ない。冥土の土産に教えてあげる。僕はねー。Sクラスなんだー」
「・・・ははっ。面白いことを言うじゃねぇか。最強だからって、最弱を舐めてみていたら、痛い目に遭うぞ?」
「なぁに。最初から、僕は君のことを最弱と見ていない。だって、ボスが殺害命令を下すくらいだからね。それに、あの決勝での戦いぶり、素晴らしかったよ」
「そうだよな。やっぱ、お前は内通者か」
「あー。バレてしまったか。まあいい。どうせ死ぬ人間にバレたって、なんの脅威にもならない。さぁ、どうする?命乞いをするか、素直に身を受け渡すかをすれば、殺さないであげる。しかし、抵抗するもんなら・・・」
<<ザッ>>
「いたいっ!!」
「夢!!」
「お前達二人とも、ここで始末するよ?」
あぁ。それだけは、だめだ。人には、地雷が存在する。たった今、この男は俺の地雷を踏んだ。
「お前、それを、二度と振るうな」
「お前に指図される筋合いはねぇよwwwだったら、俺を殺してみればいいじゃねぇか!!」
と言って、そいつは腕を大きく広げる。
「だったら、容赦はしねぇ」
俺の大切な奴を、傷つけた罰だ。
「後悔しても、知らねぇよ」
怒りが爆発した俺は、そいつに異能力をぶつける。
「切月」
「・・・ぶねぇ」
「生き残ってしまったか」
「ははっ。やるじゃねぇか。お前。認めよう。お前は、危険因子だ。ここで殺すと誓おう」
だから、何度も言ってるだろ。
「死なねぇっての」
俺は、イフを発動する。
「もし、『真改爆発』を起こせたら__」
そうして、俺は大きく手を掲げ、
「バースト」
その瞬間。
<<バーン!!>>
「あぁ。死んでしまったか」
まぁ、
「死んだって、いいだろ」
俺は、弱者を返り討ちにしただけだ。この世界の法律上、問題ないだろう。それよりも、
「大丈夫か!!夢!!」
「あ、うん。大丈夫だよ。大和こそ、怪我はない?」
「俺は大丈夫だ。わりい。もっと早くに気づいていれば、こんなことには」
「うんん。いいの。助けてくれてありがとう」
「とりあえず、もうお前も分かっているよな?今、俺たちは狙われているんだ。だから、夢。お前は身を潜めてろ」
「なんで。それだったら、貴方も!!」
「いや、俺は。学園を守る義務がある」
「だったら、私だって!!」
「死なれたら、困るんだ。もう、大事な人を失いたくない」
「・・・わかった。貴方は、戦いに出るのね?」
「あぁ。安心しろ。俺は死なない。とにかく、身を潜めてろよ!!」
「あ、ちょっと!!」
そうして、大和は去っていった。あーあ。押しに負けちゃった。なにか、大和は本気の目をしていた。さっき言っていた通り、本当に誰も失いたくないという目をしていた。彼の過去になにがあったのか気になるけど、まぁ、
「聞かない方が、いいんだろうね」
そうして、大和に言われた通り、私は身を潜めるのだった。
外に出ると、なにやら敵の量は増えているような気がした。なんで?ラズが、応戦してくれているのに。なんで減っていない?とにかく、俺も戦おう。
「ラズ!!」
「あ?って、大和!!なんで出てきたんだよ!!」
「出てくるしかねぇだろ!!この量どうやって対処するんだ?」
「それは、わからないけど。でも、お前は狙われているんだぞ?だから、身を隠しとけって言ったのに!!」
「そんなことはどうだっていい。学園が破壊されるよりはマシだ」
「あーもうわかったよ!!正直きつかった!!だから、戦ってくれ!!」
「そうこなくっちゃ」
さて、でもどうするか。イフを使ったところで、流石にこの量を倒しきるのは難しい。てか、本当にここだけなのか?まさか、反対側から攻められたりしてて!!
「それだとまずい!」
急いで、反対側まで向かう。すると。
「なんだ、あれ」
そこに、一人の男が立っていた。その男は、制服を着用していなかった。ただ、その周りには、複数の、学園の生徒が立っていた。つまり、つまり。だ。
「あれが、ラスボス・・・」
敵陣営の、最強が現れた。まずい。だったら、俺は逃げなくては・・・!!
「逃がさねぇよ」
何故か、まだ遠くにいた男は、一瞬で俺の背後にまで回っていて。そして、
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