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『無能』と言われてきた俺が”隻眼”になってしまった。  作者: 柴田優生


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急展開!?

「えっ?」

そんな、素っ頓狂な反応がこぼれる。だって。そりゃあそうだ。だって・・・。『展開』とは。中々に聞かない異能力だからだ。そのため、

「え?」

「て、展開!?」

観戦席からも、そんな反応が漏れ出す。軽く説明をしよう。展開。とは、リミッター解除の上。そもそもリミッター解除は、自分の身体能力の上限を一時的に無効にする能力のこと。そして、展開は、身体能力の上限を無効にすると同時に、異能力の出力も限界突破させる。そんな、ヤバい異能力だ。

「さぁ。展開についてこられることはできるか?その反応から見て、展開のヤバさは知っているようだな」

「良いわよ。ついていってあげる」

とは言っても、実際最弱クラスに属する私じゃ、到底無理な芸当だ。知識も差程ない私じゃ、展開の対処法はわからない。段々と、彼との距離は狭まっていく。窮地に立たされた。そんな状況。神様。私は・・・

「どうしたら、勝てる?」

と、そんな情けない問いが、いるはずのない紙に届くのだった。


「漫画だったら、最初から夢が圧勝していたんだろうな」生憎、ここは漫画の世界じゃなく、現実だ。そんな世界線は、あるはずもない。最弱クラスのFクラスが、2個も上のBクラスに圧倒できるわけもなかった。しかし、彼女はここから、とんでもない逆転劇を見せるだろう。もし、奇跡が起こるのならば。


確実に、当たったら重症から逃れられない、そんな攻撃が迫っている。少ない時間で、最後まで打開策を考える。でも、勝ち筋がない。攻撃を受けて、治癒魔法を使っても、あの威力じゃ回復させて戦うことはできない。だったら、どうしたら。考えて、考えて・・・やがて、一つの答えを産み出す。そうだ!!

移動ムーブ

刹那、目の前にいたはずのそいつが姿を消した。そして、その勢いのまま、俺は誰もいなくなった壁に衝突する。

「うぐっ!!」

おれがぶつかった壁には、大きな穴が空いた。それほど、俺は速い速度で彼女に接近をしていた。流石に避けられると考えていなかった俺は、防御を展開することはできなかった。

「っ・・・」

口から僅かに、血が滴る。確実に、あの女が速度異能を使っていなければ試合を終わらすことが出来たのに。土壇場で。

「ただ、覚醒させてもその異能力だけだろ?だったら」

「それはどうかな?」

「なにっ」

まだ、なにかあるのか?ただ、そこまで固くならなくて良いだろう。相手は、最弱のFクラス。仮に新しい異能力を覚醒させたとしても、大した異能力じゃないだろう。と、そんな油断をしていた。

石拳せきげん

「石拳?なんだそれw聞いたこともねぇ異能力だなw」

と、そんな煽り散らかしていたが。その瞬間。

「!?」

まずい!!おいつけなっ・・・・・・

「ぐっ!!!!」

「はっ。油断したからよ」

土壇場で覚醒した、異能力によって、その男に固い石、いや岩のような拳がその腹に打ち付けられた。そしてその男の体は、数十メートル飛ばされる。これで、相当なダメージを与えられたはずだ。

「さて、あなたはまだ戦える?」

「い、いや。まだ、いけるっての。無能に、負けてられるか・・・・・・!!」

「あなただって、諦めが悪いじゃない」

それなら、もう一度、彼に強烈なパンチを見舞わせてやろう。そうしてまた、拳を固める。そして、

「石拳!!」

「またっ!!」

もう一度、その拳は彼の腹に深く突き刺さる。

「ううっ!!」

「再度問う。まだ、戦える?」

ボロボロになった彼は、やがてこんな言葉を吐く。

「降参だ」

そう呟いた刹那。

「Fクラスが勝ったぞ!!」

と、生徒が歓声をあげる。そうだ。FクラスがBクラスに勝ったんだ!!私は、自分より階級が上の人に勝つことが出来たんだ!!

「勝者は、夢」

初勝利を掲げた私は、胸を張りながらその場を後にした。

そうして、俺は夢の元へと歩いて行く。

「よく勝った」

「あ、ありがとう。見ていたの?」

「そりゃあ、見るだろ。仲間の試合なんだぜ?」

「そ、そう。あまりいい気分ではないけどね」

「なら、次から見ないようにしようか?」

「い、いや。別に。どっちでもいいけど」

「んだよ」

さて、あと10分ほどしたら、次の対戦が発表されるだろう。

「私は勝てたけど、あなたはもし強者に当たったら勝てる?」

「そんなの、わからない。実際に戦ってみないと、実力の差は測れない」

「それもそうだけど、でも、あなたは私より下でしょ?」

「いきなり酷いな。もしかしたら、そうじゃなくなっているかもしれないぞ?」

「いいや。そう。だって、クラス内順位でも、あなた最下位じゃない」

「それはあくまで、最後に順位変動があったときの話だ。もしかしたらこの試験で、とんでもない成長を魅せるかもしれないぞ?」

「ははっ。それじゃ、期待してまーす」

「全然期待してないだろ。というか嘲笑っているようにしか見えないんだが」

「そんな!!まさかそんな酷いことしないよ」

正直、そこまで信じられないのである。そんな会話をしていると・・・

「続いての試合は、大和VS・・・」

「おっ。次試合か」

「負けないように頑張ってねーー」

「言われなくてもわかってるよ」

こいつを見返すためにも、相手を圧倒してやろう。そして、肝心な階級を聞く。

「FクラスVS」

その、衝撃的な階級を。

「Sクラス」

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