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『無能』と言われてきた俺が”隻眼”になってしまった。  作者: 柴田優生


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強すぎる!?

それから2、3日が経過した。俺たちは順調に食料を集めていたが、流石の俺でも違和感を感じとる。明らかに、日を越す事に食料が大量に減っている。最終的には、最後の2日は何も食べられない人が出てくるくらいには減っている。確かに、最初は全員が満足して食事を出来るくらいの食料はあったはずだ。それが一転して、今では数が少なくなっている。誰かが大量に確保したとは考えにくい。何故なら、この試験でペアで行動しているのは俺たちだけだ。一人で、この島の4分の1の食料を狩るのには、さすがに無理がある。

「流石の貴方でも気づいたようね」

「あたりまえだ」昨日でやっと疑問に思っていたのが、今日の状況を見て確信に変わる。

「学園が、動き出している」そうだ。だから、試験の発表の時に、あんな回りくどい言い方をしたのだ。

『殺さなければ、戦闘は行ってもよい』と。最初は、余裕と見せかけて大量の食料を用意する。そして、日が経つに連れ、食料を減らし・・・・・・やがて、生徒達を戦わせる。恐らく、学園側はそれを企んでいる。

「まずいことになったわね」

「あぁ。本当にまずい」いま俺たちは、明日の夜までの食料はある。しかし、他の生徒達が食料危機に陥ったとき、俺たちのところへ真っ先に襲撃に来る。それに、Fクラスとは言えど、数は大量だ。そんな大量の人間が、数日間に渡って俺たちのところへ襲撃に来たら、あいつはともかく、俺が耐えきれないだろう。

「はて。ほんとうにどうしたもんか」

「・・・大和」その時、初めて彼女が俺の名前を呼ぶ。少々その事に驚きながらも、

「どうした?」

「戦う準備は、できている?」

「え?」

「当たり前でしょ。戦わずに逃げ続けるって、無理な話でしょ。いくらなんでも、この島が広いからって、それなりにはFクラスの人間がいるわけ。逃げ続けるのは不可能だわ」

「た、戦うのか・・・・・・」

「貴方男でしょ?そこでひよってたらだめよ」

「あーもう。わかったよ。戦えばいいんだろ。戦えば」

「そうこなくっちゃ!」

「で、だ。俺が戦ったところで、足手纏いにしかならないぞ」

「何言ってんの。なったっていいじゃないか。貴方は最弱なんでしょ?強くなりたくないの?」

「そりゃあ、強くなりたいが」

「だったら、この機会を逃すわけにはいかないでしょ」

「ま、まぁ。たしかに」

「それに、ルールとして殺人は禁止だよ。どれだけボロボロになっても、殺されなければいいの」

「いや、だめだっての。元の目的を忘れていないか?たしかに、強くなるためには絶好の機会だ。けど、それと同時に食料を護らなければいけない。Fクラスとは言えど、人数は大量だ。お前一人で、食い止められるのか?」

「そういえば、私貴方に異能力を言っていなかったね」

「言われてみればそうだったな。お前の異能力はなんなんだ?」

「私の異能力は・・・」そうして、彼女はそのチートすぎる異能力の名を口にする。

「治癒魔法よ」

「いや、チートだろ」治癒魔法について、詳しく説明するとしよう。主に傷を治癒したりする魔法だ。由来は、ナースと魔術師のハーフによって生まれた。そして、治癒魔法はチートとも言われる。何故なら、下手をすれば世界が破壊するレベルの異能力に進化する可能性があるから。普段は、『回復魔法』と『治癒魔法』そして、固有スキルを解放させたものは『転生魔法』というのがある。回復魔法は、痛みのみを回復させる魔法。治癒魔法は、痛みと傷を回復させることはできるが、肉体としての疲労は残ってしまう。そして、固有スキルの転生魔法。この魔法は、自分の体を元の戦う前の完全状態に戻し、異能力や過去の記憶など、異能力者や生きる上での大切なものを失わずに、転移リセットをする魔法だ。ここだけを聞いても十分やばいのだが、更にやばいのはここから。異能力による『超解放』を起こすと、『蘇生魔法』を習得する。これが、世界を破壊するレベルだと言われる異能力だ。名の通り、死んだ人間を蘇生することが出来る。そして、蘇生をされた人間は、生前の力の150%を解放し、更なる肉体と異能力を手に入れて、再び人間界に復帰することが出来る。だから、治癒魔法はやばいといわれている。

「と言っても、私が精々使える治癒魔法は、まだ治癒魔法までだよ」

「だとしてもすげぇよ」

「いや、それが弱点なの」

「なんでだ?素晴らしい異能力じゃないか」

「たしかに、痛みと傷を回復させることは出来るけど、体には疲労が残ってしまうの。だから、どれだけ貴方が傷ついて、それを治癒して、しまくっても、いずれは肉体疲労を起こして動けなくなるの」

「な、なるほど」

「だからこそ。だよ。できるだけ負傷しないように頑張ってね」

「責任を押し付けやがって・・・・・・」いやまぁ、成長するために頑張るんですけどね?そうして、俺たちがはなしているうちに・・・・・・<<カサッ>>微かに、草が動いた音を感知する。それと同時に、すぐに戦闘態勢に俺は入る。

「来たわよ」

「あぁ」そして、数秒経って、その物音は制止する。

「出てこい。いるのはわかってるんだぞ」そう俺が草むらに隠れている人物に出てくるよう促すと・・・・・・

「・・・・・・えっ・・・・・・」出てくるはずの無い人物が、その草むらから出てくるのだった。

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