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『無能』と言われてきた俺が”隻眼”になってしまった。  作者: 柴田優生


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弱すぎる!?

誰か一人くらいはいるだろう。と、そう思い込んで、ロビーへ足を運ぶと、予想通り誰かが座っていた。「お、いるじゃん」

階級は知らないが、少しでも話を聞けたら良いだろう。そうして、俺はその座っていた人物に声をかけた。「今少しお時間いただけますか?」

「・・・・・・」

あっ。その一瞬で気づいた。この無言の圧は、隣の席のあの女だ。

「貴方って、なんでここにいるの・・・・・・!?」

「学園長に寮生活をするように言われたもんでな。ここの寮に引っ越してきたんだ」

「だとしてもよ・・・・・・なんでタイミング悪く、私が優雅なティータイムを嗜んでいるときに・・・・・・」

それは、悪いとしか言いようがない。

「・・・・・・それで、なんの用なの?」

「あぁ。まだこの学園に入学して初日だから、いろいろ教えてほしいんだ」

「なるほど・・・・・・。と言っても、私はFクラスだからそこまで情報があるわけでもないよ」

「いいんだ。特にどんな授業をやったりするのか。それを教えてくれ」

「そうだなー。特に変わんないけど、でも週に一回試験があって、その試験の合格条件を達成させないと、次第にはその達成させてない資格が溜まって退学になることもあるらしい」

「その試験の内容は、週によって違うのか?」

「うん。週によって、能力を駆使しながら無人島で過ごしたり、殺さない程度に戦いをするくらいかな。それ以外にも色んな試験内容があるけど、主な試験はそんな感じかな」

「なるほどなぁ~」

まぁ普通の試験だろう。異能力が存在する世の中で、実践形式をしていないと、いざ実践となったときに足手まといになってしまうからな。

「聞きたいのはそれだけ?」

「あぁ。ありがとう」

「私は優雅なティータイムを満喫するから。・・・・・・そういうことで、どっかいって」

「わ、わかった」

そんなに関わりを持ちたくないのだろうか?まぁ、人それぞれ理由があるもんだから仕方がないか。「・・・・・・でも、俺は仲良くしたいんだけどなぁ」

さて、これからどうするか。時刻は20時といったところだろうか。寝るには早すぎるし、起きるにしてもやることがないし・・・・・・

「散歩するか」

忘れている人もいるだろう。最近は色々なことがあって中々散歩ができていなかったな。おれにとっての散歩は、趣味ほどまではいかないが、唯一の暇潰しだった。やることもないし、久々に散歩に出掛けるとしようか。

 そうして翌日

「3日後に、試験を行う」

入学して2日目、今日も授業を受けるのかと思っていたら、突然そんな通告を受ける。

「はぁ!?試験!?」

「何をそんな驚くことがある。お前は何度も経験しているだろう」

「いや、急じゃねぇか!!」

一応、おれまだ入学して2日目だぞ?それに甘えることはできないが・・・・・・流石にいきなりすぎないだろうか。

「試験内容は、1週間無人島生活。食料などの、生きるために必要な物資は最低限は用意してある。殺し合いはしないこと。・・・・・・だが、殺さなくとも、敵の食材を奪ったりする行為は可能だ。なにか質問がある奴はいるか?」

食料はあるのか。いやしかし・・・・・・教師は言っていた。相手から物資を奪う事は可能だと。そしておれは入学して歴が浅い人間。完全に舐められる対象になるだろう。そうなった場合、どうしたらいいのだろうか。なんせ、今の俺には異能力はあるが、まだ塵程度の異能力しか出せない。もし対峙することになったら・・・・・・おれは勝てるのだろうか?

「仲間を作ることはアリですか?」

「あぁ。ルール上は問題ない」

なるほど。チームを結成するのがアリなら、話せばなんとかなるだろうか。思ったより鬼畜ではないのか・・・・・・?ただどうしようか。と、その日は悩み込むばかりだった。

 弱者は弱者なりに、努力を重ねるものだ。俺は、異能力者のみが通うことが出来る学園に通っているのだが、クラスは最弱のFクラスだった。それもそうだ。俺は元々、絶対に異能力を覚醒させることのない人間として有名だったから。異能力を覚醒させたとしても・・・・・・必ず実力が高いというわけではない。そして、3日後には入学して早々試験が行われる。その試験では・・・・・・殺し合いは禁止だが、異能力の使用は許可されている。まだ塵程度の異能力しか持ち合わせていない俺は、そんな試験では不利だ。だから、今は一人で異能力の練習をしている。アニメや漫画では何度も目にしたことはあるだろう。大体のアニメキャラは、異能力をどれだけ使用しても体はピンピンしている。しかし、俺は違う。というのも、この世界で異能力を使うにも、「魔法を討つ力」という意味の「魔力」というものが存在する。その魔力というものは、人によって違う。最初から魔力がたくさんある人間もいれば、俺のように異能力を覚醒させても魔力が少ない人間もいる。だから俺は、少ししか威力のない異能力を発動させても

「・・・・・・はぁ。はぁ」

すぐに体力切れを起こしてしまう。普通こんな塵程度の異能力ではそこまで魔力は使用しないはずだ。・・・・・・だから、俺の魔力は本当に塵程度だと言える。

「こりゃあ、一夜漬けしても体力は少ししか増えないだろうなぁ・・・・・」

今俺が持っている異能力は、蝋燭の火程度の炎系。・・・・・・まて。それだけって、だいぶやばくないか?そんな程度の異能力じゃ、勝つことは難しいだろう。

「う、うぉぉぉぉぉ・・・・・・」

これは、自分のあまりの弱さに、呻くことしかできないのであった。

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