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PROLOGUE

※注、国語の成績が悪い輩が書いた小説です。

意味の解らない文などがあるかもしれませんが、それでも良ければご覧ください。

悠:「ここに来るのも久しぶりだな。」


最後に白銀高校に来たのは、高校を卒業した年の8月だから、3年半ぶりになる。


悠:「まさか、ここに勤める日が来るとは自分でも思わなかったな。」


そう、我が母校が勤務先。

実感なんて全く湧いてこない。

4年経ってもまだ転勤してない先生方もいる。

学生時代に教えてもらった先生方と同じ立場で、同じ場所で生徒達と一緒に過ごす。

吹奏楽部のOBでもある俺が後輩達と共に過ごす。

複雑な気分だ。

だがそんなこと言っていてはいられない。

とにかく慣れれば大丈夫だろう。



美也虎:「仕事はどうだい?飛鳥先生。」

この人は水谷 美也虎(みずたにみやこ)。俺と同じ化学教員。そして、吹奏楽部の顧問だ。

学生時代に世話になったゆわば恩師だ。


悠:「全く慣れませんね。まだ右も左も解らないに等しいので。水谷先生もこんな気持ちだったんですか?」


美也虎:「私も右も左も解らなかったからね。そうか、当時の私の気持ちが解ってくれるか。」


悠:「気持ちはなんとなく解りますが、それでも俺は車で人を吹っ飛ばすような事はしませんよ。」


美也虎:「結構根に持つんだな。」


あれは忘れもしない。

俺が入学してまだ1週間経ってない頃、遅刻しそうで急いでいたら、信号無視して車が突っ込んできて俺は吹っ飛んでいった。

その車の運転手は白銀高校の教師。すなわち、水谷先生だった。

今思えば、俺よく生きてるな。


悠:「あんなことしてよくクビになりませんでしたね。」


美也虎:「死んでたらクビたったな。でもな、3ヶ月間減給だったんだぞ。給料が通常の5%で生活できると思うか?」


悠:「無理ですね。バイトの方が断然給料良いと思いますよ。」


美也虎:「いっそのことバイトをしたかったよ。でも、公務員だから副業できないしね。社会人2年目だったからあんまり貯金もなかったからすごい節約したよ。」


悠:「節約を覚えたんだから良いじゃないですか。忍耐力も鍛えれたし良い思い出という事にしましょう。」


美也虎:「当時は昼御飯が一番豪華だったな。」


当時、金欠だった先生は吹奏楽部員から弁当を分けてもらったり、パンを分けてもらったりしていた。

弁当といっても残り物がほとんどだったし、パンでもパンの耳がほとんどだった。

そんな食べ物を豪華だと言ってた。朝晩はどんなものを食べていたのだろうか。

そんな食べ物を豪華って言ってるけど、この人のことだから内心「あんなのが豪華ならイモリも豪華食材だ。」って絶対思ってるな。


悠:「でも、水谷先生が居たから吹奏楽部を再建できたんだから、先生には感謝してますよ。俺も、もちろんみんなも。」


美也虎:「そりゃどうも。そうだ。あんたに言っとかないと。」


悠:「何の事です?」


美也虎:「吹奏楽部なんだけど、9月以降の指導と指揮はあんたに任せた。」


何を言っているのか理解が出来ない。

指導、指揮をする?


悠:「待って下さい。どういう事ですか?何で水谷先生じゃなくて俺なんですか?」


俺は音大を卒業してない。

指揮の経験は高校時代でコンクール1回、大学時代に2年半一般楽団の指揮をしていたが、水谷先生には勝らない。

水谷先生の下にいたからそんなのよく解っている。先生も解ってるはずだ。なのになぜ?


美也虎:「お前の目はただのガラス玉か?私の腹を見てみろ。」


言われて水谷先生の腹を見るがよく解らない。少しお腹が出ている。

でも、吹奏楽と腹が何の関係があるんだ?


美也虎:「9月から産休と育児休暇で居ないから、その間任せたって事だ。」


悠:「なんだ産休ですか。おめでとうございます。俺てっきり給料貰えるようになって幸せ太りになったかと思いましたよ。」


美也虎:「太ってるわけじゃないけど幸せには違いないな。」


悠:「惚気話でしたら結構ですよ。って、待って下さい。先生は結婚してるんですか?」


美也虎:「何を今更。昨年の9月末に結婚したよ。楽団で聞いてないのか?」


悠:「8月末から半年間休団していたので情報が回らなかったみたいですね。」


美也虎:「薄情な奴らだな。それはいいとして、9月以降の部活は任せたぞ。」


悠:「わかりました。でも、不安です。」


美也虎:「不安なのは解るが、お前なら大丈夫だ。学生時代に指揮してただろう?自分の立場が生徒から教師に変わっただけだ。それ以外は変わってない。気楽にしな。」


気楽にと言われても不安なものは不安だ。

部活に顔を出して今の吹奏楽部の雰囲気に慣れて少しでも不安を和らげるか。


そして、また水谷先生の下でいろんな事を学ばさせてもらう。「自分の立場が生徒から教師に変わっただけだ。」

さっきの会話が心に響いた。


悠:「改めて、これから宜しくお願いします。」


美也虎:「あぁ、宜しく、飛鳥先生。」

プロローグを読んでいただきありがとうございます。


現在、私は学生で吹奏楽をしています。

吹奏楽を主体とした小説というのはあまり聞かないので挑戦してみようかなと思い、ひとまず、プロローグを書き終える事ができました。

結果、結構書いたつもりだったんですけど、思ったより少ないですね。

「でも、プロローグだし良いか」と程度の低い考えを持っていたら痛い目にあうでしょうね。


そしてご注意ください。

この小説は誰かをモデルとして書かれている物語ではありません。

フィクションです。


最後に登場キャラの紹介を書かさせてもらって終わりにします。


[飛鳥 悠]

年齢:22歳

身長:174cm

趣味:音楽鑑賞、編曲、漫画


その他

白銀高校2年化学教員。

兼吹奏楽部副顧問。

一般楽団「シロガネ・ウィンドオーケストラ」所属。

独身。




[水谷 美也虎]

年齢:30歳

身長:160cm

趣味:化学、音楽


その他

白銀高校1年化学教員。

兼吹奏楽部顧問。

人妻で9月から産休、育児休暇予定。

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