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皇女殿下の飛空艇~皇女殿下は鬼畜な艇長にしごかれています~  作者: うにおいくら
第3章 嘆きの迷宮

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四十階層到達

 そして四十階層。

クロード達が取り敢えずの目標としていた階層に到達した。


「今回の目標階層まで無事に到達できたな」

とコーネルがクロードに声を掛けた。


「うん。そうだね。思ったより順調にここまでこれたね」

とクロードは満足そうな表情を浮かべて答えた。


 目の前には石積みの地下宮殿の壁が洞窟の天井まで連なっていた。


「今回はここを攻略して終わりにするか?」

とブラウンがクロードに聞いた。


「そうだね。艇長との約束の時間もあるから、今回はここまでだな」

とクロードは少し残念そうに答えた。本音ではもう少し先まで進みたかったが、飛空艇を待たすわけにもいかないので今回はここを攻略して引き上げる事を決めた。


「でも、ここには絶対にボスキャラ居るよね?」

とクロードは大きなその宮殿の扉を凝視しながら言った。如何にも出そうな重厚な造りの門と石壁だった。


「うむ。間違いなく出てくるだろう」

とコーネルはうなずいた。


 パーティに緊張感が走ったが


――次は何が出てくるのかなぁ――


とソフィアだけは、表情には出さないが心うきうきしていた。


「よし。扉を開けるね」

とクロードが全員の顔を見て確認するように言った。

全員が黙ってうなずいた。


 クロードが扉を押し開こうと近づくと、『ギィ』という音が響いて扉は勝手に開いた。


「あら? 何もしないでも勝手に開いたぞ」

とクロードは驚いたように呟いた。


 パーティ一行は周りを警戒しながら中へと進んで行った。


中は大広間だった。その一番奥が階段状の舞台となっており、最上段の真ん中にいかにも……という風に宝箱が鎮座していた。


「あんなにあからさまに宝箱が置いてあるぞ」

とブラウンが苦笑しながら言った。


「開けると出るか、開ける前に出るか……だな」

とコーネルは呟いた。いかにもギミックが出てきそうな宝箱である。


「とにかく、あそこまで行くしかないよね」

とクロードは先頭に立って歩みを進めた。


すると広間の真ん中あたりから霧が発生して異様な空気が漂いだした。


「あら? 開ける前に出たね」

とフローラがコーネルに言った。


「そのようだな」

とコーネルの口元に軽く笑みが浮かんだ。


 霧は一度広がったかと思うと急に収束して実体化していった。

全員が何が出てくるのかと固唾を飲んで見ているとそれは、炎の塊となりそして人の形となった。


「あれは?」

とソフィアがクロードに聞いた。


「あれはファイアエレメンタルだな」

とその人型をした炎を見つめながら言った。

 そして


「フローラ!」

と叫んだ。


「はいよ」

と答えるとすかさず


「ブリザード!」

と叫んでフローラはファイアエレメンタルに向かって広間の視界が真っ白になるような吹雪を浴びせた。

それと同時にマリアはソフィアとコーネル、クロードに炎耐性のバフをかけた。


『グォ~』と言う叫び声とも何とも言えない声が広間に響いた。


人型の炎は苦しそうに見えた。


「なかなか効いているな」

とブラウンは呟くと


「ウォーターカッター!!」

と叫んで水の刃を連打した。


 これは炎に当たると四散してファイアエレメンタルを包み込むように炎の勢いを抑え込んだ。

ファイアエレメンタルは手をかざし、その指先から炎の槍(ファイアジャベリン)を呼び出すとコーネルに目掛けて投げつけた。


コーネルの盾はそれを難なく跳ね返した。

そのタイミングでマリアがクロード、コーネル、ソフィアの武器に水属性のバフを施した。


「マリア、ありがとう」

と言ってソフィアはファイアエレメンタルに飛び掛かって水平に撫で斬りにした。


 炎の姿は胴の辺りで真っ二つに斬れたが、すぐに元に戻った。

同じようにクロードも斬りつけたが、結果は同じだった。


 クロードに斬りつけられた瞬間に、ファイアエレメンタルはソフィアに向かってまたもや炎の槍(ファイアジャベリン)をお見舞いした。

一瞬のことであったのとその瞬間クロードの陰に入っていたため気づくのが遅れ、ソフィアは避け切れず右足の膝にそれを受け、その場に倒れ込んだ。


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