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皇女殿下の飛空艇~皇女殿下は鬼畜な艇長にしごかれています~  作者: うにおいくら
第3章 嘆きの迷宮

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唖然

「行くぞ! ソフィア!」


「はい!」

とクロードがコーネルの右肩あたりから飛び出した。それに続いてソフィアもデスナイトの左側面を狙って斬りかけた。


 デスナイトが左手に持つ盾でクロードの攻撃を防いだ。コーネルはまだ大剣を盾で防いでいる。

ソフィアがデスナイトの首筋を狙って


「紫電一閃!」

と叫んで斬りかかった。次の瞬間、デスナイトの首が宙を舞った。


「へ?」

とクロードがその首を見上げて間の抜けた表情を見せた。

ブラウンとフローラは驚いたような表情でその場に棒立ちになった。


 彼らにはデスナイトの首がゆっくりと床に落ちていく様に見えた。認識が時の流れについていけてなかった。


『ゴン!!』

という鈍い音と共に首が床に落ちて転がっていく。

デスナイトの身体がゆっくりと崩れ落ちていく。コーネルは素早く盾を引いて後方に飛び退いた。


『ドス~ン』

と重たい音がして首のないデスナイトの身体が前のめりに倒れ込んでいった。


 デスナイトを倒した。ソフィアの頭の中ではいつもやっていたRPGのファンファーレが鳴り響いていた。


「い、今の技は何?」

とクロードは驚いたような表情を見せた。

今、何が起きたのかを把握しかねている表情にも見えた。


「え?」

とソフィアは我に返った。


――しまった!! 本気で斬ってしまった!!――


 ソフィアは自分がチート持ちである事を完全に忘れていた。なので彼女の得意な剣技の一つであった『紫電一閃剣』をデスナイトに叩き込んでしまった。本来なら手加減して斬り込むところを思わず雰囲気に飲まれて、それなりの力任せで斬りつけてしまっていた。


 強いと言ってもまだまだ十階層のボス程度に、ソフィアは最終のラスボス戦で繰り出す必殺技をお見舞いしてしまったのである。クロード達が驚くのは無理はなかった。


「流石はソフィア様。お見事です」

と冷静にソフィアに声を掛けたのはコーネルだった。


「あ、ありがとう」

とソフィアも平静を装ってにこやかに返事を返した。


「ソフィア様、本当にお見事です」

と更にマリアも同じようにソフィアの元に駆け寄り(ねぎら)った。この二人にとってソフィアの強さは当たり前の事実であった。


 そんな中、まだ状況を掴めていないクロードにコーネルが


「ソフィア様は王立魔導学校魔導剣士科を飛び級で主席で卒業なさった。剣技でも魔術でもソフィア様に敵うものは誰一人いなかった。そんなお方だよ」

とソフィアにとってはダメ押しの余計なひとことを発した。


「え? そうなの? ある程度は強いと思っていたけど、それほどとは……」

と驚いたような表情でブラウンとフローラに目をやった。二人も小さく何度もうなずいていた。二人もソフィアの強さを目にしてクロードと同じように驚愕していた。


 クロードは、はっとした表情を見せて


「もしかして炎龍の時は、僕の助けなんか要らなかったんじゃ……」

と恐縮しながらソフィアに聞いた。

一番ソフィアが危惧していたところに、クロードは気が付いてしまった。彼はコミュニケーションの力も高いが、そのおかげか勘も変なところで鋭かったりする。


「いえ。あの時は……ワイバーンに乗りなれていなかった私では、長時間の空中戦は無理でした。クロードが居なかったらどうなっていたのか分かりません」

とソフィアは内心を悟らせないように笑顔を見せて言った。


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