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皇女殿下の飛空艇  作者: うにおいくら
第2章 皇女様の飛空艇

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事前確認


「そうだ。その通りだ。クロード、いい勘しているな」

とシバは口元を緩めた。


「日頃からオジサン連中に鍛えられているからね」

とクロードも笑って応えた。


「うむ。その調子でもっと鍛えて貰え。で、今回の案件だが元女王は誰にも気づかれないように、ソリデン宮からのご出立をご所望されている。そこでダミーの力が必要になる」

そう言うとシバはダミアンに視線を移した。

彼は盗賊とアサシンのスキル持ちだった。隠密行動のスキルに関して、この艇の中で彼に勝る者は居ない。


 シバは話を続けた。

「ソリデン宮は元女王の別邸であるが、今現在の警備の者はほとんどが現国王の配下の者である。彼女の配下の者ではない。宮廷内の人間も全てそうである。監禁ではないが全ての行動は見張られており制約があるようだ」

要するに元女王陛下はシバの言葉通り軽い軟禁状態にあった。


「それって元女王様に対しての敵対行為みたいなものではないの?」

とクロードが聞いた。


「そうではない。現国王は元女王の弟で、あの姉弟は元々仲が良い。これは今でも同じだ。だから姉弟の仲違いが原因ということではない。これは俺の想像だが、弟王が姉に気を使い過ぎているか、あるいは他の貴族が王の意向を余計に忖度(そんたく)したという事なんだろうと思っている」

クロードたちはシバの言うことを黙って聞いていた。


 シバは全員の表情を確かめるように見まわしてから

「そういう事情なので現場での殺しは不可だ。無用なもめ事の種は作りたくない。せめて気絶位にしておいて欲しい。後々面倒な事にならない為にもこれは絶対だ。なのでここはフローラが魔法で眠らせるのが一番だと俺は思っている」

と白魔導士のフローラに視線を移した。


「任せて。ことごとく私の魔法で眠らせてあげるから。それよりも防御結界とか探知スキルはどう?」

とフローラが聞き返した。


「防御結界は無い。それはすでに無効化してある。探知スキルに関しては警護の中にスキル持ちがいるようだ」

とシバが言うと

「判った。それは俺が何とかする」

と魔法戦士のブラウンが応えた。彼は元々この飛空艇の砲撃手だったが、クロードに口説かれて一緒に冒険するようになっていた。


「出来るのか?」

とクロードが聞いた。


「ああ、大丈夫。ダミーと一緒だから」

と横目でダミアンに視線を送った。


 ダミアンは


「久しぶりによろしくな。相棒」

と笑った。


「そうだったな。この二人のコンビなら絶対に見つからんな」

とシバは頼もし気に二人を見た後


「現場での判断はダミアンに一任する。クロードもそれで良いな?」

と言った。


「うん。こういう案件はダミーとブラウンに任せるのが一番だからね」

とクロードも楽しげに笑った。


シバは満足そうに頷くと

「目的地はさっきも言ったがオリバイエ公国首都フランドワープの元女王の別邸だ。ソリデン宮から元女王を脱出させてそのままバルジ湖の南湖岸に出る。幸いソリデン宮は湖岸の高台にある。一気に駆け下りろ。そこでこの(ふね)を待機させておく。何か質問は?」

と指示を下した。


「了解したよ。元女王がソリデン宮のどこにいるかは分かっているの?」

とクロードが質問を投げかけた。


「自室に引き籠っているとの話だ。その部屋はソフィアが知っている」

とシバが答えるとソフィアは黙って頷いた。


「作戦の流れは理解したな?」

とシバはメンバーを見回した。全員黙って頷いた。

それを確認すると


「それでは今夜、決行する。その前にベースアジトに一旦戻る。以上解散!」

とシバは、はっきりとした口調で言った。

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