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週刊起源通信  作者: 円雅
8/8

後家さん

むかしむかし。


あるところに、美しい後家さんがおりました。


後家さんは、床に伏せる夫の世話をメイドに任せ、若い愛人と遊び回ります。


ある日、後家さんが家に帰ると、夫がメイドに遺産を譲る話をしておりました。


介護はしないが遺産は欲しい後家さんは烈火の如く怒り狂い、メイドを叩き出してしまいます。


夫はそのまま誰にも世話をされることなくこの世を去りました。


それからと言うもの、後家さんは愛人を家に呼び寄せ自由と放埒の日々。


遺産はあっという間に溶けてしまいました。


神様は怒りました。


「天に徳を積むって概念知ってる?」


神様の怒りは残った家と愛人に降り注ぎ、愛人は本物のツバメに、家はツバメの巣になってしまいました。


悲しんだ後家さんが泣きながらそれらを煮込んで食べたのが、太平燕の始まりとされています

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