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週刊起源通信  作者: 円雅
4/8

牛と鶏と豚

むかしむかし。


ある牧場に、牛と鶏と豚の雌がおりました。



三匹は、この世に生まれ落ちた意味を考えておりました。



来る日も来る日も乳を絞られ、我が子の顔を見ることも出来ない生活。


来る日も来る日も卵を産み続け、我が子が産まれることすらない生活。


来る日も来る日も泥に塗れ続け、欲望という名の電車に乗りっぱなしの生活。



三匹はこの牧場の不条理を正すため、牧場の解体と女性の活きる社会の実現を目指し何度も革命を起こそうとしましたが、全て牧羊犬に阻まれました。


三匹と牧羊犬の間にはいつしか友情が芽生えておりましたが、牧羊犬は自らの役目に常に忠実でありました。


ある日、脱走しようとした三匹が、牧羊犬に阻まれて怪我をしました。



牧場主は嘆きました。



「お前ら明日出荷だから」



悲しんだ田嶋陽子が泣きながら三匹を食べたのが、ウーマンリブ運動の始まりとされています。





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