第一章 モンスターとともに 第六話 武器屋
女子の見た目をした俺ヒイラギミノルとダークスライムでありながら
人と同じ姿になっているレイシア、赤髪の獣人族の美少女リンの三人の修行の日々が始まった。
俺たちはツリーハウスから降り森の中を歩いていた。
「そういえばミノルは装備とかちゃんとしてる?」
担当直入にリンが聞いてきた。俺の装備といえば薄着にナイフという戦闘に向いてない格好だが。
「正直戦えるような装備じゃないな。どこか装備が買えそうな場所ってあるのか?」
この世界にきて俺はまだお店に入ったことがない。こんな場所にお店があるように思えないが...
「私がおすすめの場所知ってるから案内するよ多分ミノルとレイシアなら初心者キャンペーンである程度
やすく売ってくれると思うよ。」
そんな便利なキャンペーンやってんのか。バカ天使はナイフだけで強くなれと言っていたような...
まあいいかそんなこと。俺はバカ天使の言うことを無視することにした。
「あと聞きたいんだがこの世界のお金の単位とかはどうなってるんだ?」
リンはそんなことも知らないの?とバカにしてきたが、レイシアが、
「単位はどこの国でもペリだよ。プロフィールに書いてある所持金が今持っているお金で、
それを使って買い物するんだよ。」優しいなレイシアは。
俺は自分の所持金を確認することにした。三十万ぺり持っているようだ。
それが多いのかわからないがとりあえず二人に報告した。
「意外と持ってるんだねミノル装備からして一文無しかと思ったよ。」
リンが驚いた顔をして言った。こいつ俺をなめすぎだろ!
一年間は普通に暮らせるくらい持っているらしい。あのバカ天使地味にいいとこあるんだな。癪だが。
「僕も装備を買うために頑張って貯めたからね!」レイシアが胸を張っていた。
うん、リンに比べレイシアはかわいいなと改めて思った。
どうやってお金を貯めるのか疑問に思った俺は聞いてみた。
「本当にミノルは何も知らないんだね。基本的には誰かと戦った時に買った方が負けた方の
報酬を半分もらえるんだ。お金をかけて勝負する場合はお互いの承諾の上で戦うのさ。
ほかにはモンスターを倒すと出る素材とかを知る度にもっていくと報酬をもらえるよ。」
どうやらこの世界はRPGの世界みたいだ。ギルドにもいつか行ってみたいな。
俺がわからないことを説明していると森の中を抜け荒れ地のような場所についた。
そこには小さな村が作られていて見た目がいかにも強そうなやつらが行き来していた。
「一様この村がダークゾーン唯一のショップだよ。この周囲では戦闘は禁止されているから
しっかりと装備を整えられるのさ。」
リンが指をさして説明してくれた。
町の中に入ると周りにはいかにもな荒くれ者たちがいた。
本当にダークゾーンは最強を目指す強者が集まる場所だと改めて理解できた。
レイシアなんておびえてスライムの姿に戻り、リンに持ってもらっていた。
やわらかそうだなレイシアのスライム形態。
リンに連れられ村の中を進んでいくと剣が二本クロスしたお店の前で止まった。
いかにも武器屋のような場所だった。
中に入ると様々な種類の武器が売られていて、どれも高そうなものばかり並んでいる。
きっとこの店の店主もごついおっさんだろう。
「おっさん久しぶり。」「おう、リンか久しぶりだな。」どうやら二人は以前からの知り合いのようだ。
店主の見た目は予想どうりのごついおっさんだが、見た目はライオンのように毛が生えていた。
多分獣人族だろう。
「お前本当に仲間ができたんだなスライム族が二人も。驚いたぞいつも一人でひたすら強く
なりたいって言ってたのにな。誰の力もいらないってゆって。」
「うるさいおっさん!それは昔のことだろ!それにこの男はスライム族じゃなくて人族だぞ!」
リンが顔を真っ赤にして言った。これはいいことを聞いた今度からぼっちとせめてやる。
人族?男?とおっさんは混乱していたが、いろいろな客を相手にしてきたからか
あまり深くは聞いてこなかった。一様俺は男なんでと念を押しておいた。
「とりあえずこの二人の装備を整えに来たんだけど。」
「二人とも見た感じ初心者って感じだからな。初心者キャンペーンってことで装備一式一万ぺり
だな。装備のデザインとか武器の種類とか要望があれば言ってくれ。それに合わせて作るから。」
一万ぺりが安いのかわからないが一式作ってくれるのはありがたい。
装備の要望か...俺の頭には格闘ゲームの一番使っていたキャラクターが浮かんだ。
そのキャラクターに似せて装備を作ってもらうか。
「俺はなるべく鎧の少ない軽装がいい。武器は短剣と何か飛び道具があったらいいんだけど。」
武器屋のおっさんはなるほどなとつぶやきながら、
「飛び道具ならクロスボウがあるがそれでもいいか?」
流石に銃はないか、俺はそれで大丈夫ですと伝え俺の装備は決まった。
「それでスライムの嬢ちゃんはどうするんだ?」
とレイシアを見て言った。うーんとうなりながら考えていたレイシアは、
「僕は素手で戦うから何か手を守るものが欲しいかな。あと服はミノルと同じで軽いほうがいいや。」
どうやらレイシアも俺と同じく速さを生かした戦い方をするみたいだ。
まあ初めて戦った時もすごい速さで突進してきたしな。
「わかったぜ、嬢ちゃん。スライム族だから姿が変わっても大丈夫な防具を作ってやる。」
ありがとうとレイシアが笑顔で武器屋のおっさんに言った。
「装備が完成するのに大体三日くらいかかるからうちの二階が
二部屋余ってるからそこを使ってくれて構わない。あと演習場も使うだろリン?」
ありがとうなおっさん演習場も使わさせてもらうよとリンが笑顔で言った。
この武器屋は宿でも使えるんだなと感心したが後々聞くとリンだけ特別らしい。
それだけリンはこの武器屋に通っているんだな。
俺がリンの意外な一面を知ったところで、リンが急に、
「今から演習場でミノルお前の強さを見せてもらうぞ!」
え?いきなりすぎて俺は理解ができなかった。