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少年よ真の男となれ!!  作者: ナゴミ
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第一章 モンスターとともに 第四話 赤髪の美少女

しばらくの間行動を共にすることになった褐色肌の美少女スライム,レイシアとともに

レイシアが合わせたい人がいるというから森の中を進んでいた。

「そういえば一緒に戦ってほしい理由言ってなかったね。」

「そうだったな。」なんだろうな何かめんどくさい理由じゃなければいいけど。

ちょっと長くなるけどと言いレイシアが真剣な顔で説明を始めた。


「スライム族の中でもダークスライム種ってすごく珍しいの。でもスライム族って基本的には

青か赤か緑の種類しか生まれないけど時々変わった色のスライム族が生まれるんだ。

でも変わった色のスライムは村からは魔王の血を引いたスライムって言われ村から追い出されちゃうんだ。

僕も小さいころに村から追い出されて森の中をさまよっているとき大きなモンスターに

襲われたの。もう死んだと思ったよ。僕の人生ここまでだってね。」


レイシアは真剣な顔で話していたが急に笑顔に変わって、

「でもね、絶体絶命のピンチの時に、急に目の前が光ったと思ったらその巨大なモンスター

が倒れてたの!すごかったよ!僕が驚いているとね目の前に金色の髪をした人族が立ってたの!

それでね、その人が僕にね、きれいなスライムだね。はぐれたのかいって言ってくれて

僕はすごくうれしかったよ、はじめて優しい言葉を言われたからね。」

レイシアにも大変な過去があったんだな。俺の過去に受けた心の傷よりもよっぽどつらいだろう。


「よかったな、いい人に救われて。」

「うん!よかった!でもね僕を救ってくれた人が今ダークシティーで戦うっていう噂を聞いたんだ。

だからねもしよかったらミノルにもその人を助けるお手伝いを一緒にしてほしいと思ったの。」

「レイシア、ダークシティーってなんだ?」俺は尋ねた、

「ダークシティーはね魔王軍の6人いる幹部がそれぞれ持っている都市のことだよ。」

なるほどな、つまり俺は見ず知らずの誰かを危険を冒してまで手助けしろってことだな。


普通ならこんな危険なことやる奴いないよな。でもレイシアの過去の話を聞いて

俺の過去に誰か一人でも言ってほしい言葉を言っていたらその人のことを助けたいと思うだろうな。

俺はレイシアの気持ちが何となく理解できた。


「なるほど、つまり俺はレイシアの恩人が死なないようにサポートすればいいんだな。」

レイシアはうんうんとうなずいて、

「そうだよ!でね、僕が合わせたい人っていうのが獣人族の人なんだけど、

その人がこの情報をくれて一緒に戦ってくれるからその人の場所に向かっているんだ。」

ほかにも協力者がいたのか。俺が驚いていると。


「そろそろつくよ、あそこの小屋の中にリンが待っているよ!」

大きな木の上にポツンとツリーハウスがたてられていた。

初めて見たな本物のツリーハウス、俺が感動していると、レイシアがツリーハウスに向けて呼んでいた。

「おーい、リーン!梯子おろしてくれるー!」


するとツリーハウスの扉が開いて中から短い赤色の髪の毛の顔の整った猫のような

美少女が眠たそうに眼をこすって出てきた、

「はいはい、わかったよ。そんなに大きな声出さなくても聞こえるって。」

すぐに赤色の髪の毛の美少女は梯子を下した、


「さあ入ろう、ミノル!」満面の笑みで俺に言ってきた。笑顔がまぶしすぎる...

小屋の中に入るとそこは小さな作戦基地のようになっていた。

木の上だからか心地いい風が部屋の中へと入ってきて住みやすい空間となっていた。


するとリンと呼ばれる赤毛の美少女が俺の顔をじっと見ていた。

「なんだ俺の顔になんかついているのか?」俺は尋ねた、

「いやいや、不思議なこともあるんだなと思って。美少女からかすかに男の匂いがするのだけど

そんなことはないよね。」ハハハ、と笑いながら言ってきた。

あ、それはとレイシアが言うと同時に俺はリンの頭に力強くチョップをした。


リンは頭の耳の間をすりすりしながら、

「いた!何するの!レイシアなんでこんな暴力的なスライム族を連れてきたの!」

涙目で訴えてきた。てかこの世界の人でも人族とスライム族間違うのかよ。

「俺は男だおぼえとけ!後スライム族じゃなくて人族のヒイラギミノルだ。」


え!人族!?男!?と、驚いていた。スライム族と人族は本当に似ているらしい。

「いやそんな女みたいな容姿で男なわけないでしょ。冗談だよね?もしかして女だけど私は男だとかいう

そっち系の人ですか?」俺はもう一発チョップをしようとした。

しかしリンも構えていたのかひらりとかわされてしまった。俺は舌打ちした。

「だから危ないって。やる気なのかお前。負ける気は一切しないけどね!」

俺とリンは臨戦態勢に入った。するとレイシアが、


「あのねリン、ミノルは女の子として扱われるのが嫌いなの。だからやめてあげて。」

とレイシアが上目遣いでリンに言った。

リンもレイシアが言うならと納得したようだ。レイシアに喧嘩止めさせたら最強だな。

仲良く握手してとレイシアが言うのでしぶしぶ俺とリンは仲直りの握手をした。


なおも喧嘩腰なレイシアは、

「レイシアが止めてくれて命拾いしたなミノル。」こいつ腹立つな!

「リンこそよかったなレイシアが止めなかったらお前なんてどけ座させるくらい泣かせてたわ。」

なんだどけ座ってとリンは首をかしげていた。くそ、通じろよそんぐらい!


レイシアが話を進めようと何やら手をスライドさせていた。

すると目の前のテーブルの上に巨大なマップのようなものが現れた。

「えーっと、今から僕たちが助けに行くダークシティーの場所とかを説明しようと思うけど...」


え?スライム族もメニュー開けるの?てかマップなんてないんだけど。俺はそう思い、

「へー、スライム族もメニュー画面操作できるんだな。あとそのマップってメニューのどこにあるんだ?」

二人に尋ねてみるとリンが、は?と俺をにらんできた。なんでこいつはこんなに喧嘩腰なの?


するとレイシアがなるほどといって、

「ミノルは星の人だから誰にも受け継いでもらってないんだ。」といって、

レイシアがメニューを操作すると俺の目の前に手をかざしてくださいと書いてある

手形のようなものが出てきた。

「そこに手をかざすと僕が持ってるメニューの機能を受け継げるよ。」


なるほど。俺が手形に手をかざすと受け継ぎ完了の文字が出てきた。

試しにメニューを開くとマップ、ショートカット、パーティー、調合の欄が増えていた。

それぞれの機能についてレイシアが説明してくれた。

「マップはそのまま押せばマップを開ける機能で、ショートカットは登録したものの名前を

頭の中で言えば取り出すことのできる機能で、パーティーは登録することで位置がわかって

どくろマークがつくとメンバーが危険な状態かわかる機能で、調合はレシピを買うことで

いろんなものを作れるんだよ。」と、説明してくれた。


ほかにも変更点はないか探すとプロフィールに年齢が書いてあった。十一歳ってマジかよ。

そんなに俺って小さいのか。新たな事実に驚いていた。


と、目の前でリンが渋い顔をして俺に言った、

「初めて見た星の人がミノルなんて最悪だ。てかなんで引き継ぎやってないの?

神殿の人に見捨てられたの?」

「俺も初めて見た獣人がリンだとか最悪だは!あと俺は神殿に行ったことはないからな!」

「やんのかミノル!」「やってやろうじゃねえかリン!」と二人で臨戦態勢に入っていると。

「二人ともやめて!」と、レイシアがほほを膨らませて怒っていた。

二人ともすいませんでしたと素直に謝った。レイシアが怒ったとこ初めて見た。


俺とリンがバカをやっている間に、レイシアが説明の準備を完了していた。

「それじゃあ説明するね..」

さっきまでのバカをやっていた雰囲気は感じられず真剣な空気へと変わった。






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