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少年よ真の男となれ!!  作者: ナゴミ
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第一章 モンスターとともに 第三話 新たな仲間

誰だこの美少女は!?俺の目の前にさっきまで黒色のスライムだったレイシアが

褐色肌の健康美少女になっていた。

おいおい、いったいどうなっている!俺が驚愕していると、

「ほら、僕の姿って人族に似てるでしょ!スライム族って人族が狭い場所を簡単に通りたいと思って、

それに適した体に進化して生まれた種族なんだよ。」

なんだそれ、この世界の人間おかしいだろ。

「何、そんくだらない理由で人間はスライムになれるのか?」

「うん、そうだよ!」

と満面の笑みでレイシアが言ってきた。何その笑顔可愛すぎでしょ。


俺がレイシアの笑顔に癒されていると、

「結局ミノルはどうしてダークゾーンにいるの?」

そうだった。俺はまだどうしてここにいるのか説明していなかった。

でもなー、日本という国から真の男を目指して異世界転生してきましたとか言ったら、

何言ってるのこいつ、みたいに思われるのかな。レイシアにそう思われるのは嫌だな。

俺は葛藤の末少しだけ理由変えてレイシアに言うことにした。


「そういえば言ってなかったな。俺って自分で言うのもなんだけどこんな女みたいな容姿でしょ。」

「うんうん、かわいいよね!」

とりあえずチョップを食らわせておいた。いったーい!と叫んでレイシアが涙目でこっちをにらんでいた。

「この容姿のせいで様々な苦労を背負ってきたんだ。男子からも女子からも

会えばみんなから可愛い可愛いといわれ。」

「なんで?ミノルかわいいからしょうがないよ。」またチョップを食らわせた。

なんで!?目を見開いてレイシアは驚いていた。いや理由わからないかなこの子は。


「本当はみんなから可愛いと言ってほしくないんだよ。俺は男らしくなりたいんだ。

昔から映画とかに出てくるハードボイルドなおじさんとかにあこがれてたんだ。

でもこの容姿のせいでどれだけかっこいいことをしてもかっこよくならない。

だから俺は誰から見ても男だと思われる真の男になるために、

このダークゾーンに来て修行しようと思ったんだ。」


我ながら自分でもなかなかできた話だと思う。

俺はダークゾーンに来た理由を説明し終えると、レイシアは俺がチョップを食らわせた

場所をすりすりしながら、ふむふむとうなずいていた。

「でもよくここまで一人で来られたね、人族は僕たちのことを魔物とか

言って何十人もの人で入ってきて入り口のあたりで撤退させられてるのに。」

う、それは知らなかった。この世界の人間の力はあまり強くないのか。


何か理由を考えないとな。と思っているとレイシアがいきなり、

「あ!わかった!ミノルって星の人だったりする?」

「なんだ星の人って?」俺は疑問に思い訪ねてみた。

「星の人っていうのはね、別の世界からこの世界に飛ばされて特別な力を持った人族のことだよ。」

「そのことを早く言えよー!」レイシアのほほをつねってやった。

「痛い痛い!何するの!ミノルそんなこと一言も聞いてないじゃん!」


確かにそうだった。俺はレイシアのほほから手を離した。

ほほが少し赤くなって涙目になっているレイシアに、

「悪い、さっき俺が言った理由はところどころ嘘だ。ダークゾーンには修行のために

来たんじゃなくて異世界から飛ばされて来たんだ」俺は本当の理由を話した。

「へーそうなんだ!初めて見たよ星の人。でも珍しいね、星の人って

人族の神殿で目が覚めるって聞いたんだけど。」

人族の神殿があるのか。勇者とかこの世界にいそうだな。と俺が考えていると,


「ミノルが星の人ってことは噂だけど、星の人は魔王を倒すために異世界から

飛ばされてくるって聞いたけど。」

あーこれは勇者がいるかもしれないな本格的に。

「いいや、俺は魔王を倒すためにこの世界に来たわけじゃないぞ。真の男になる

という夢をかなえるためにこの世界に飛ばされてきたんだ。」

確かに魔王討伐はゲーマーとしてはあこがれるが今はやろうとも思えないな。


と考えているとレイシアが首をかしげて、

「ならミノルはダークゾーンで何するの?」

確かに真の男になるといったが具体的には何をしたらいいのだろう。

あのバカ天使はここで強力なモンスターと戦って強靭な体を手に入れてくださいとか言ってたしな。

俺が悩んでいると、レイシアがもじもじしながら言ってきた。なんだ?

「もしミノルがよかったらだけど、僕と一緒に戦ってくれないかい?」

とほほを赤く染め上目遣いで言ってきた。なんだよそれ、かわいすぎだろ。

俺はレイシアの姿に動揺していた。


確かに今俺ができることは強くなることだけだからな。

バカ天使が言ったことだが強くなることに何らかの意味がありそうな気もするし。

まあ、レイシアと戦うってのも結構楽しそうだ。俺は決心した。

「そのー、一緒に戦ってほしい理由なんだけど...」

「いいよレイシアと一緒に戦っても。俺も強くなりたいし。」

「え?いいの?理由とか聞かなくても。」困惑した顔でレイシアは言った。

「別にいいよまた聞くから。これからはパートナーとしてよろしくなレイシア。」

すると目じりに涙を浮かべ満面の笑みでレイシアは言った。

「ありがとうミノル!」俺の手を握ってブンブン振ってきた

だからまぶしすぎるその笑顔。俺とレイシアの戦いが始まった。









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