第一章 モンスターとともに 第二話 スライム型美少女
なんだ?俺はナイフを構え、音がした草むらに注意を向けた。
ガサガサと音のする草むらから何かがこちらへ向かってくる音がした。
何かが来る!俺は身構えた
するとポヨンという音とともに黒色のスライムのような塊が飛び出してきた。
どうやら野生のスライムが草むらから飛び出してきたようだ。
しかし俺は警戒を解くことはなかった。なぜならこの森には強力な
モンスターがいることを知っていたからだ。
てか、スライムって黒色じゃなくて水色のイメージなんだが。何か特別な種類なのか?
俺は疑問に思いながらもスライムと間合いを取りにらみ合いの状態になった。
俺は日本では特に武術をやっていたわけではないが、格闘ゲームがすごく好きだった。
そのためか対人戦をこなしてきた俺は自然と間合いがとれたいた。
しかし現実での戦い方をまるで知らない俺はどうしようかと考えた。
その時、頭によぎったのは俺が一番使っていたキャラクターだ。
そのキャラクターは高い身体能力を持っていて、クナイを使いすきをついて相手を翻弄して戦う
忍者のようなキャラクターだった。
俺はそのキャラクターを思い出しながら戦うことにした。
スライムとの緊迫した状況で相手の出方をうかがいすきをついて攻撃することを意識した。
すると緊迫した状況を破るかのごとくものすごいスピードで突進をしてきた。
やべ、俺は間一髪で左に転がりそのままナイフでスライムのよこを刺そうとした
しかし普通のスライムと違うのか攻撃をひらりと軽くかわされた。
お互い間合いを取りにらみ合う最初の形へと戻った。
緊迫した状況は続いたが、その均衡はまたスライムによって破られた。
スライムの体が地面に消えたのだ。
は?俺は不思議に思ったがその光景はどこかで見たことがあった。
俺がやっていた格闘ゲームのキャラクターで影を操るキャラクターがいた。
そのキャラクターには地面に潜り影と同化し、相手の陰に移動し背後をとる技が存在した。
俺はゲーマーの感覚か体が自然と動き自分の影へ向けて全力で突き刺した。
突き刺した瞬間プ二ッという感触がした。
なんと本当に黒いスライムが自分の影に移動していたのだ。
そして突き刺したと同時に俺の影から黒色のスライムが飛び出してきて、
「いったーい!」
え?なんだ今の声?俺は疑問に思いながら声がした方を見た。
「痛い!痛い!痛い!痛い!」
目の前で黒いスライムが地面をころころと転がっていた。
「ちょっとめちゃくちゃ痛いんだけど!これ抜いて!抜いてよー!」
と、刺さっているナイフを俺に向けて言ってきた。なんなんだ?俺は一様警戒のため、
「そのナイフとっても襲ってこないんだよな?」
「襲わない襲わないって!とにかく抜いてよこれ、痛いんだってー!」
「はー。その言葉信じるぞ。」
俺は黒いスライムに刺さっているナイフをつかみ力強く引き抜いた。
プルンとスライムの頭からナイフが抜けた。
「いったーい!もっと優しく抜いてよ!美少女ちゃん!」
俺は抜いたナイフをもう一度突き刺そうとした。
「ちょっと何やってんの!人族って頭おかしいの!」
「お前が言ってはいけないことを言ったからだ。俺は男だ!」
「そんなわけないよ。整った顔して、きれいなさらさらのながい銀髪でどう見ても女の子だよ。」
俺はナイフを改めて突き刺すことにした。
「やめてよ!心臓に悪い!」お前心臓なんてないだろ。
「なら変なことを言うな。俺はヒイラギミノルだ。あとれっきとした男だ。」
「わかったわかった。もう言わないよミノル。僕はレイシア。スライム族のダークスライム種だよ。」
バツ印の絆創膏を頭に張り付けながら言った。何それ実際にあるのその形の絆創膏。
「でもどうして人族がダークゾーンにいるの?」
「ダークゾーンってなんだ?」俺は疑問に思いレイシアに尋ねた。
「知らないのダークゾーン?人族を抜いた各族の最強といわれた種が集まっているエリアだよ。
毎日のようにここでは最強を求めて戦いが行われているんだ。」
と自信満々に胸を張ってレイシアが言ってきた。
なるほど、だから強力なモンスターが集まる場所ってことか。
「そんなことも知らないなんてやっぱり人族は変わってるな。僕たちと同じような姿なのに。」
「人族が変わっているかはわからないけど俺はこの世界のことに疎くてな。
ん?レイシアお前今僕たちと同じ姿とか言わなかったか?」
スライムと人間じゃあ全然違う姿だよな、と俺が思っていると
「うん、言ったよ。あ!元の姿じゃないからか。」
するとレイシアの体がプルンプルン動き出し
「改めてよろしくミノル!」
満面の笑みを浮かべた黒色の長い髪を伸ばし、
褐色の肌の健康的なかわいらしい女の子が目の前に現れた。
誰だこの美少女!?俺は困惑し固まってしまった。