表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
43/53

質疑応答 part3

「おばあちゃん!?」


え、ソレアのおばあちゃん?

……確かによく見ると、一度会った事のある人みたいだけど。


「おばあちゃん、ここに入ってきちゃダメよ!」


「人前では、占い師の師匠として『サリー様』と呼べと何度言ったら分かるんじゃ!!」


老婆……もといサリーさんは、ソレアにきつく言い聞かした後、私の前に来て。


「孫が無礼を働いた事、ワシが身を持って償う故、どうか許してやって下されっ!!」


「土下座なんてしないで下さいっ! ソレアとは少し思い違いがあっただけで、全然無礼な事はしてませんから!」


いやいや、自分よりも年上の人に土下座されるのって、かなり焦るんだよ!?


「サリー婆、もういいじゃないか。これも、反乱軍の皆にスノーの事をしっかり説明せずに、捕らえられた私が悪いのだ。」


そうか……って、じゃあ……。


「私の事って、反乱軍の方々は良く思ってないんですね。」


「すまぬのぅ……何度弁解しようとしても、老婆の言う事なんぞ誰も聞かん。この様な時に限って、占いとは信じられないものだ。」


サリーさん、すっかり肩を落としている。


「サリー婆にだけ、先にスノーが失踪した理由を話したのだ。」


「おばあちゃんの言っていた事、本当だったんだ。てっきり100歳過ぎてボケたのかと。」


「ワシはまだまだ現役じゃ!今だって、水晶玉を覗いたらここにいるのが分かったんじゃよ。」


そんな事まで分かるんだ……流石は城に仕える占い師。

というか、100歳過ぎてるのか。



で、結局、王様・お父様・お母様・ライ・ソレア・サリーさんと私で、話の続きをする事になった。



「では、私が12歳になった時から、コントラストの兵をシエドーで見なくなったのは、なぜですか?」


「シエドーにいたのか……スノーを探すために、コントラストから少しだけ兵をシエドーに送ったのだが、ドラゴンが出始めてからは、退治に人手が足りずに引き上げさせたのだ。その後もシエドーと協力して、魔界の生物をコントラスト内で倒そうとしたり、シエナとの事もあり……。」


なるほど、疑問が解決していくというのは、清々しいものだ。


「シエナとは、いつ会ったんですか?」


「1年程前だ。城に1人で来て、迷わず私が避難している部屋を見つけ出した。一目見た時に、娘が生き返ったと喜んだが、シエナの話を聞けば聞く程恐ろしく思えた。」


確かに愛娘があんな状態になってしまうのは……。


「だが……犠牲者には申し訳ないが、どうしても娘がこの様な事を

するとは考えられん。自分でああ言っていたが、何かに操られているのではないかと……思ってしまうのだ。」


……王様が言った事は、私にもほんの少し希望を与えた。

今まで考えた事がなかった『操られている』という、新たな可能性。

この線は『希望』として、頭に入れておくのが良いかもしれない。


「私が聞きたい事は、大体分かりました。新たな疑問が出れば、その時に聞きます。」


「……じゃあ、俺からの質問だ。」


ライ?


「何を知りたい…っ!?」


「……馬鹿、いくら心配したと思ってんだ!!」


ずっと大人しくしていたライは、立ち上がって……座っている私を抱きしめた。

腕と声は震えている。


「……ごめんね、凄く心配かけているって思ってた。」


私はライの背中をポンポンと叩く。


「じゃあ、なんで帰って来なかった。俺よりも賢いお前なら、あの場で逃げるのは得策じゃないと分かってただろ?」


……5年前とは全く違う、ライはとても成長している。

見た目も中身も、本当に変わった。


「……私には、約束があったの。勇者なんてモノになれば、破る事になるかもしれない約束が。」


「その約束って?」


「……今から話すわ、とてもとても……長い話になるけれど。」



私は今日初めて、柚とアーサー以外に『転生』の話をする。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
このランキングタグは表示できません。
ランキングタグに使用できない文字列が含まれるため、非表示にしています。
― 新着の感想 ―
[良い点] 転生の事を話せるということは、スノーも自分から少しずつ変われるようになったということで、これで理解者がもっと増えてくれると嬉しいですね。 [気になる点] 転生って場合によっては忌避されても…
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ