トンネル
「さ、感動の再会中申し訳ございませんが、そろそろ出発しますよ。」
少女はトンネルを指で指しながら言った。
「これは、どこに繋がっているの?」
「……反乱軍の秘密基地よ。分かったなら、あたしに着いてきて。」
……暑い、非常に暑い。
長いトンネルの中は、どこまで進んでも暑さがこもってしまい、皆が汗をかく程暑さも増して行く。
外は冬だったから、ワンピースにレギンス、その上から甲冑とローブ……という装備。
こんな所歩くと分かっていたら、もう少し涼しげな格好で来ただろう……が、そんな事は無理だよね。
長いトンネルは途中から、緩やかに上へ登って行く感じの道になっていた。
「この道はどこに出るんだね?」
「あたし達の隠れ家である、町外れの塔の地下へ続いています。そこに着けば、食料と水もあるし快適に過ごせます。」
王への受け答えは、相変わらず丁寧だこと。
「あ、出口が近づいてきましたよ。」
少女……もとい、道中で名前を聞けた『ソレア』の言葉通り、トンネルの先が見えて来た。
近づいて行くと、木の扉も見えてくる。
ソレアは『コンコココン ココンコンコン』と扉を叩いた。
きっと、合言葉の様なモノだと思う。
木の扉は私達の反対側から、ゆっくりと開けられた。
そこから外(といっても、地下だけど)に出てみると、なんと小さな町みたいになっていた。
人が沢山いるのだが、その人達の目線は今出て来た場所に集中している。
王、ライ、お父様、お母様、私、ソレアの順で出ると、周りから盛大な拍手が送られる。
「王が帰ったぞぉぉぉ!!」
「王子も無事だぁぁぁっ!」
……何これ。




