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秀麗の誘惑
秀麗は寺に着くと白に道士が街に現れた事を告げた。
「道士か。少しやっかいな事になるかも知れんな」バイチャオはそう言うと札を出した。
呪文を唱え札に火を着け焼いた。
「秀麗。道士を誘惑してみてくれ」白が言うと秀麗は「分かりました」と答え、寺を出て行った。
「道士のレベルにもよるが念には念を入れておこう」と白は呟いた。
李は宿で街や寺で見聞きした事を書いた手紙を伝書鳩の足に結び少林寺に送った。
秀麗は街に戻ると道士を探した。
道士は酒店で食事をしていた。
「命を狙われています。助けて下さい」と秀麗は道士に哀願した。
「どうしたのですか」道士か聞くと秀麗は「少林寺の男に狙われています」と言った。
「少林寺の男?といえば李さんか?」と道士は思った。
「奴はそんなに悪者には思えんが」と思ったが「居場所を案内するから来て下さい」と秀麗が言うので行ってみる事にした。