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道士
寺に向かう途中の山道で李は酒店にいた女とすれ違った。女には妖気が漂っていた。
李は寺に着くと様子を伺った。
寺の中から白髪白髭の男が出てきて川に向かって行った。
その隙に李は寺に入った。
寺には巻物が散乱していた。
その一つを手に取ると地図だった。
獅子山に少林寺の文字が記されている。
「なぜ少林寺が」と李は思った。
が、取り敢えず寺を出て街に戻る事にした。
秀麗は茶館に入り茶を飲んでいた。
客は寺の噂話をしていた。
そこに道士が入って来た。
道士は茶を頼むと地図を拡げた。
秀麗は横目でその様子を見ていた。